2009年08月25日

近況と雑感−− 選挙、公開会社法、弁護士大激変など

どちらから読んでも、中京大中京(ちがう)。




中央大学もお世話になっている(授業を持っていただいている)47th先生が、週刊ダイヤモンドの「本当に使える企業弁護士」18人に入っています

ということで、生協でこの8月29日号を買ってみました。47th先生のほかに、先週少人数で飲んだコロンビア大学留学仲間の1人(エンタメ・ローヤーとして著名な方)がランクインしています、すげ〜。

で、この号の特集「弁護士大激変」はとても面白いです。「タレント弁護士の本音」というキャッチーな企画もありますが、「過払い金返還請求の宴」や「弁護士非情格差」など、法曹のあり方・今後の法曹のビジネスモデルを考えさせる良い企画ですね。「法科大学院の蹉跌」は・・・、時間のあるときに読みます。

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気をつけてブログを書かないと公職選挙法に違反してしまうのですが、今回の衆議院議員選挙には失望しています。

5年後、10年後のわが国を考えるときに、最も大切なテーマ(の1つ)が少子化対策ですが、養育費がかさむことは少子化の原因のごく一部でしかありません。むしろ、安心して産めない(救急医療の問題)、育児と仕事が両立しない(保育施設の不足)ことが、「産めない」原因なのではないでしょうか。

もちろん、後者については厚生労働省(保育園を所管)と文科省(幼稚園を所管)との垣根問題などがあり、族議員の腰が引けていることも有名な話ですが、最も大切でかつ身近な問題に取り組まずにつまらないことばかり公約に掲げていて、与党にも野党にも失望しています。

なお、上記の週刊ダイヤモンドの83頁(「二大政党による政権交代が始まり自ら崩壊を招いた大戦前の政治」)を合わせてご参照。

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近頃、ほかの方のブログのチェックが滞りがちで、先ほど一気にチェックしたところ、弁護士のとも先生が面白いエントリーを連発されているのを発見しました。私のブログ記事を引用してくださっているのに、気付くのが遅れました、済みません。

その絡みで、最近話題の「公開会社法」の話を書きます。私事ですが、「公開会社法」を紹介して、簡単にコメントを付ける論文を発表しました(金融・商事判例1321号、1322号)。といっても、近時の民主党の主張しているものが対象ではなく、その元になった日本取締役協会の発表したバージョンについてですが。

民主党の案は私の手元にありますが(さる民主党の議員の先生から送っていただきました。ありがとうございます)、大まかにいうと、日本取締役協会が2007年に公表したもの(上村達男・早稲田大学教授が中心)が半分、残りの半分はその後に追加された独自の提案ということになります。

民主党案はまだ内容が流動的なように見受けられますので、ここでは書かないことにします。とも先生のブログ記事をご覧下さい。

で、元の上村先生ほかによる公開会社法構想ですが、詳しくは金商の拙稿(さらに松尾直彦先生、太田洋先生のコメントが付くという贅沢な構成)をご覧頂きたいのですが、ごく簡単に言うと、「公開会社法の基本的発想や具体的提案には見るべきものが少なくないが、賛成できない点も少なくない」というのが私見です。

平たくいうと、「公開会社(上場会社)に対する規制はかくあるべき」という(総論的)問題意識が強く出すぎていて、既存の法体系を度外視して一から新しい法体系を作り出そうとしているのではないでしょうか。今やるべきことは、現行法の問題点の抽出と、その解決策の積み上げです。美しい体系・学問的理論が世界を救うわけではないのです。

で、ちょっと関連するものとして、現在、金融に関する短い原稿を書いています。一言でいうと、イデオロギー批判はやめて、現実的になりましょうと呼びかけるだけの内容なのですが、単に現実的であれというだけでは寂しいので(笑)、そのような立場に思想的バックボーンを与えることを検討中です(要は、テツガクっぽい名前を付けることね)。ある月刊誌の10月号に掲載予定です。

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近々、先週末のロー入試の採点業務が始まるので、つかの間の更新でした(ではまた)。


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コメント一覧

1. Posted by mame   2009年08月25日 15:38
大っぴらには議論には登りませんが
(言い方を間違えると人権侵害),
私の周囲では,少子化は未婚・晩婚の結果であり,
子どもを産めない以前の問題である場合が多いです(汗)。
こればっかりは,子ども手当をばらまかれても,
ニッチもサッチも行きませんぜ。
2. Posted by おおすぎ   2009年08月25日 20:11
> mame さま

いらっしゃ〜い。
個人がライフ・スタイルとして未婚・晩婚を選ぶこと、産まないことを選ぶことに、政府は介入すべきではありません。ただ、制度に不備があって結婚したいのに踏み切れないとか、産みたいのに産めないと考えている人がいるのであれば、政治により問題を改善することは、ある程度までは可能です(テレビで2週間ほど前にネットイヤーグループCEOの石黒不二代さん=ときどきisologueに登場する、の話を見て、つくづくそう思いました)。日本は、放っておけば自然に登場するはずの保育サービスなどを、法の規制で抑圧しているのではないか、とも。

また、与党も野党も(特に与党は)、女性は家庭を守るべきだと考えている人が結構多くて、そのためにお金をばら撒く程度の考えしかできないのかなと疑っています(この点、断定はできませんが)。

なお、私のように人格に難のある変人でも結婚できましたので、出会いを拒まずオープンに生きていれば何とかなる人も多いのではないか、といえば、人権侵害になってしまうのでしょうか???

なお、政治については、昨夕とても面白いことがあったのですが、ここには書かないことにします(書けない)。
3. Posted by mame   2009年08月26日 14:30
人のブログで,自分んとこでは書きにくいことを,書いてしまいました。すみません(苦笑)。

利用者保護のつもりの法制度が,結果としてサービスなどを抑圧してるというのは,確かにそうですね。
政治の話はブログでは語りづらいですが,今回の政策論争に関しては,いろいろ言いたいこともあります。
それが,うまいこと投票に結びつかないところが,難なんですけどねー。

少なくとも消費税は必要だと思っているのですが,これは,ローの某教授の教えによるところが大きいです(笑)。
4. Posted by おおすぎ   2009年08月27日 08:57
私も、自分のブログで書きにくいことを、他人様のブログに書き込むことがあります(笑)。

M先生ですか? A先生? それともN先生?
5. Posted by mame   2009年08月27日 17:23
消費税の教えは,産みの親であるM先生です。
A先生の教えは,
「恋愛は究極の自由市場である」ということです。
6. Posted by 山口三尊   2009年09月08日 11:25
5 山口です。
サンスターMBO事件、本人訴訟で勝訴しました。
650円→840円です。

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