太陽のチャンネル1巻を読了しました。
僕の大好きなエロゲ いろとりどりのセカイのライター
漆原雪人さんの初ラノベと聞いちゃあ黙ってはいられないな!

メロンブックスなら小冊子付き。黒谷さんの絵が素敵です。





表紙はこちら。意味深なサブタイトルがついていますが
その辺りは1巻でもうわかってしまいます。作品タイトルについても同様。
読んでみればわかるけど、いいタイトルだよこれ。うんうん。





結構ぶ厚め、430ページ。





ところで小冊子のこの部分、すばらしすぎませんかね・・・
ちょっとくらいなら、舐めてもバレへんか・・・

アホなこと言っていないで感想書きます。長め。
また、作品に関する若干のネタバレ、
そしてPCゲーム いろとりどりのセカイ/ヒカリの
ネタバレを含んでいるかもしれません(にがわらい)

まず一言、「めっちゃ面白かったです」
もともと漆原さんの書くワンセンテンスが長めなテキスト
やキャラクターのやりとり、シリアスなシーンになった時の印象的なセリフが
大好きな僕にとっては、読み進むたびにご褒美の連続で
「あ〜あ〜、最高なんじゃ〜」と気持ち悪い顔をしていたに違いありません。

内容を全く知らない方のために簡単なあらすじから。

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表向きは普通の高校生である志摩一式は最強の殺し屋。
報酬次第でなんでもこなす裏の仕事人として、
その夜は運び屋の依頼をこなしていた。
だが、受け取った荷物の中には・・・全裸の少女がアバババ
からくも襲撃から逃げのびた一式は助けた少女から「私は吸血鬼よ!」
と言われ「お、おぅ・・・」となりつつも彼女の依頼を受けることになる・・・
「どうか、私を。・・・・・・殺してください」
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やったぜ。

すみません、ちょっと茶化してしまいましたが内容はシリアス寄りです。
「最強の殺し屋」という字面だけだとちょっと恥ずかしくなるワードも
ちゃんと意味がありますのでご安心を。

ここからはテキスト&シナリオ、キャラクター&絵に分けて紹介してみます。
極めて個人的な感想もついています。

<テキスト>
前述したとおり、1センテンスが長めで、副詞をを含む単語を繰り返し使うのが
大きな特徴である漆原さんのテキストは少し癖がありますが
不思議とすっと胸に入ってくる「優しさ」みたいなものがあると感じています。

「ずっとずっと」、「とてもとても」と副詞を連続して使う手法は
強調表現としては子供っぽい印象を与えてしまう、
もしくは子供に対して使っているような印象を受けますが
これが実にしっくりきます。
真紅さんと同様幼い見た目の杏樹さんが使うと可愛らしく見えるし、
杏樹に対して一式さんが使うと子供を優しく諭しているように見えます。
これ狙ってやってるんですよね・・・すごいです。
(しかも繰り返しの間に読点だったり、3点リーダを挟むことによって
 ゆっくりと相手に話しかけている状況も読者に伝わるよう配慮されていて
 ため息が出てしまいます。)

「ああ・・・・・・
だけど、今すぐ信じろなんて、そんな乱暴なことは言わない。
これから少しずつ、少しずつ・・・・・・
でもあんまり時間もないから、
ちょっとだけ急いだりしながらも・・・・・・

証明していこうと思う。こんな俺でも、まあ、
燐太郎の半分くらいは力になれるだろうなって、
君にそう思ってもらえるくらいには・・・
君の信頼を獲得してみせるよ」
(本文394ページ 7〜10行目)

↑の一式さんのセリフ、いかがでしょうか。
僕はもうこれで完全にノックアウトですよ。
アンダーラインのところとか、並のキャラクターには言えないですよ。
自分に自信はない、それでもなんとかしたい、こわいけどがんばりたい
そんな気持ちがガンガン伝わってきます。
普通にさらっと読んでしまうとなんでもない、
ともすれば冗長とも捉えられてしまうかもしれないテキストですが
これがツボにはまればぐいぐい引き込まれるはずです。



<シナリオ>
ストーリーとしてはちょっと特殊なボーイミーツガールで
そこに”人間としての”異能と”人間外としての”異能が含まれています。
誤解を恐れず簡単にいえば拾った全裸の女の子が化け物に
狙われているので主人公が頑張って守るお話。
実はバトル要素は本巻においては少なめで、
そういう期待をしていると少し肩透かしかもしれません。
あまりバトルを期待するような表紙ではないとは思いますがw

いろセカと同じような感じで、主人公と似たような境遇の人間が
「刻魔館」という寮のような建物に暮らしています。
今回名前が登場した人物は3人で他にもまだいるようですが詳細は不明。
その3人もどのような能力があるのか、触りくらいしかわかっていないので
今後の展開が楽しみです。有希ちゃんが好きです。

ラストでは新たな追跡者?の登場が仄めかされており
結構長いストーリーになりそうな予感もあります。
ただ、物語の「タイムリミット」が決まっているので
ずるずると話が引き伸ばされるようなことはなさそうです。
終盤緊迫してきた時の展開が待ち遠しいですね。



<キャラクター&挿絵>
簡単なキャラ紹介をこちらで。
・志摩一式
最強()の殺し屋(暗黒微笑)でほんとうに強いし有能なんです。
でも化け物は困ります。あーっお客様困ります。
優しい物腰やセリフからいろセカの悠馬くんを
想像してしまうのは僕だけではないはず。
今のところ一番好きなキャラ。
めっちゃ僕の心を抉ってくる、感情移入バリバリの主人公です。

・二ノ宮杏樹
バッグって棺桶っぽいやん?
開幕全裸、見た目は14歳!中身も14歳!の幼女吸血鬼。
漆原さんの中ではロリロリなキャラのようですが
黒谷さんの絵だとかなり大人びて見えますね。
黒髪で和服なデザインは杏樹本人が強く日本を意識していることを
表しているのだと思います。謎の妖艶さがある点も流石。

・村田有希
言葉少なでおとなしい幼なじみ。
彼女がいるだけで一式さんは勝ち組確定らしいです(杏樹 談)
でもいう時はきっちり言うし、結構ズバッと来るので
今後もドキドキさせられそうです。
杏樹さんにあることを指摘されて顔真っ赤な挿絵、最高でした。

・九条舞香
一式くんラブビーム撃ちっぱなしの先輩で生徒会長。
はっきり言うと、あんまり好きなキャラじゃないので省略!

・猫屋敷子猫
名前を見た瞬間に「病院坂黒猫さん」を思い出してしまうくらいには
西尾維新フリークなわたしです。
一式のことを「いーくん」と呼ぶあたりも西尾さんの戯言シリーズっぽくて
びくんびくん反応してしまいました。
キャラクターとしては飄々としたキャラで掴みどころがない感じですが
内に何かを秘めていそう。強くなりそう。
肩書も「戦闘屋」ですしね。

・豪腕少女
開幕一式さんとバトったおそらく「人間外の」異能
つよそう

・杏樹に萌文化を吹き込んだメイド
おじさんしってるよ。このメイド、観波加奈っていうんでしょ?
(注:いろとりどりのセカイで人気投票7位という好成績を残した
伝説的キャラクター。かわいすぎて目に入れても痛くない)

・運び屋だか逃がし屋だかよくわからん女
鈴さんだ・・・こいつ絶対鈴さんだ・・・
(注:いろとりどりのセカイに登場する男気あふれるお姉さん
ちょい褐色肌なところがわたしの人生を狂わせる)

最後の2キャラはこれ絶対ファンサービスです。
僕みたいな人間が喜ぶだけでしょ!いいぞ、もっとやれ



漆原さんが「たぶん無理だろうけどひとまず頼んでみよう」
と担当さんに言ったら本当に実現してしまったという
人気イラストレーター黒谷忍さんが挿絵を担当されています。
あとがきを見る限りでは深崎暮人さんも参加されているのかな?
冒頭の小冊子の写真を見て頂いても分かるとおり、
恐ろしいクオリティです。

ただ、個人的には髪色がほぼ同じなこともあって
正直あまり区別がつかない点はマイナスポイント。
まだ各々のキャラが活躍してないので無理もない話ではあるんですが
もうちょいビジュアルで差を出しても良かったのではと思いました。



以上、だいぶ長くなってしまった上にあまりまとまりもないですが
正直な感想を書いてみました。
ボリューミィで読み応えがあります。
それでいてどんどん先を読みたくなるし、テンポもいいので
読み始めたらあっという間に終わってしまった印象ですね。
仕事と狩りがあったので電車と休憩時間がもっぱら読書タイムでしたがw

とにかくおすすめの一冊なのでこの記事を読んで興味を持ったなら
本屋さんへGO&BUYなわけですよ。

最後に拙ブログのいろとりどりのセカイ感想
その関連記事を貼り貼りして本記事を締めたいと思います。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。