槍街

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Qruppo処女作「抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか?」

ニトロプラス

君と彼女と彼女の恋。 クリアしました



君と彼女と彼女の恋。をクリアしました。

プレイ時間は12時間程度。CG枚数、Hシーン回数に関しては割愛します。
僕はアオイ派です。





パッケージの作りこみやばいから。

とにかく挑戦的でこれまでにみたことのないようなギミックが盛りだくさん。
プレイしていて、「おおお」と驚いた回数は今までで一番多かったかもしれません。

それ故にプレイ中の「今度は一体何が起こるんだ?」
というワクワク感は相当なものでしたし、
クリアする最後の瞬間まできっちり楽しめたのは間違いないのですが
「このゲームは面白いですか?」と問われるとちょっと首を傾げてしまう・・・
そんな「問題作」という言葉が一番しっくり来る不思議な作品でした。

あとで批評空間さんにて点数もつけさせて頂きますが
77点をつける予定です。
プレイ途中は65点くらいかも・・・とか思っていたのですが
終盤かなり巻き返した感はあります。

ちょっと好きなところがあるとすぐに80点台後半をつけてしまうくらいには
甘甘レビュアーなのですが、今回に関してはかなり悩みました。
すごい作品だとは思っているのですがいろいろな要素がからみあって
最終的にはこの得点に。
詳しくは後述します。

ちなみにある理由があってアオイ派ですが
キャラ的に美雪は本当に素敵なキャラですし、かなり好みでした。
それに合わせて主人公の心一くんも素晴らしかったです。



ではここからシナリオ、キャラ、システム、BGMの4点に分けて記述します。
ネタバレはありませんので気軽に購入検討の参考にしてください。

ちなみに多少のネタバレを食らっても全然問題ないくらい秘密が満載なので、
ついったとかでネタバレスンナカス状態に陥っても
諦めずに買ってプレイしよう(提案)



<シナリオ>

雰囲気がスマガやアザナエルとかなり異なるので多少面食らった部分もありますが
クリアしてみると「ああ、これはまちがいなく下倉さんのシナリオだ」と
心から納得できる内容になっています。
シナリオというよりは根底にある作者の気持ちとか考え方、伝えたかったこと
などがこれまでの下倉さんの作品と共通しているんじゃないかと僕は感じました。

特にアオイルート(便宜上このように記します)のラストシーンに
これを強く感じました。
今思い返しても目がうるうるしてくるね・・・アカンデコレ・・・
ニトロ作品再プしなきゃ使命感

テキスト自体はわかりやすく、
難しい言い回しもほとんどないのでサクサク読める・・・んですが
実はこれ内容を深く理解するには相当な体力が必要なんじゃないかと。

強烈なラストシーンや印象的なスタッフロール
(テロップのひとつに至るまで徹底的に作りこまれています)のせいで
プレイ後は息切れするほど精神力と体力を消費しましたが
近いうちに必ず再プレイしようと思わせる不思議な魅力があります。

安易な言葉で申し訳ないのですが相当なレベルの「スルメゲー」です。
やればやるほどに面白くなるし、深みにはまるし、
真剣に作品と向き合うことになりそう。
冗談抜きで論文とか書いちゃうレベルw

また、これはシステム面に記述すべきところなのかもしれませんが
「一択選択肢の使い方」が非常に印象的でした。
少なくとも僕が出会った作品の中では
このような使い方をしているのは初めてですし、ああうまいなーと。
手法は違うのですが最終的にこちらに与える印象はうんこマンと同じ。
あとは・・・わかるな?w

少し長くなってしまいましたが、要約すると
「ふいんき違うけど下倉節全開。スマガ好きならやっとけ」です。



<キャラ・CG>





その時流れたアオイの涙を疑うなら、死んだ方がマシだ。

このセリフを見た瞬間から「絶対にアオイを貫き通そう」という
強い思いが僕の中で芽生えたわけで。
(それ故にクリアまでにえらい時間がかかってしまったわけですがw)

アオイを選んだ理由はキャラ自身が好きと言うよりは、
アオイのことを想うココイチくんに大いに共感したからです。
心一くんはエロゲ特有の前髪長い系男子で
一見すると個性も特徴もないんですが、それこそが本作品の狙いであり
パッケージに鏡がついている理由でもあるわけです。

心一くんに自分を没入させることができれば非常に楽しめると思いますし、
逆に「なんだこの主人公気にくわねぇ」っていう人も
後半から一気に巻き返すことができると思います。

唯一の個性ともいえる「嫉妬深さ」というのも個人的にツボで、
醜い感情をどれだけ押し殺して生きていくかという
ある意味人生のテーマの根源に触れているところも
僕が心一くんを好きになった理由のひとつです。

嫉妬ってあらゆる物事の原動力だと思うのよね・・・
まぁこれはまた別のところで書こう(決意)



心一くん心一くん言ってると「やっぱりホモじゃないか(歓喜)」とか
言われそうなのでヒロインについても。

まずは美雪さん。かわい・・・くないこともない・・・w
いや、すごい好きなんですよ、うん。
一途。純愛。まっすぐに歪んでる。

残念だったのはそこまで心一に惚れる理由の描写がちょっと少なかった点。

人を好きになるのに理由なんて明確なものはないし、
想う時間の長い短いも関係ないとは思うけど
ノベルゲームや小説においてはやはりその描写がどれだけあるかで
キャラクターへののめりこみ方が変わってくるし、
幼馴染特有の「これだけ長いこと想いを内に秘めてきた爆発力の源」
の説明や心理描写がもっと欲しかったというのが正直な感想です。
爆発力自体はどの作品にも負けないくらい、
むしろトップレベルにすごいんですけどねw

ああ、でも人付き合いが苦手なことや人前でずっと演技していることとか
それをわかってくれているのは心一くんだけとか、
いろいろと読み取れるところはあるのかなぁ。
僕のやりこみが足りてないだけなのかなぁ。

ちなみに僕が素晴らしいと思っている「積年の想いキャラ」
恋愛0キロメートルの咲耶さんとカミカゼエクスプローラーのまなみ。
はっちゃける方向性は美雪さんと全然違いますが
気が遠くなるくらい長い時間主人公のことを想い続けて来たパワーを
プレイヤーにしっかりと読ませるテキストには脱帽です。
特に姫ノ木あくさんがヤバイw
こういうの書かせたら誰も追いつけないんじゃないでしょうかw

少し脱線しましたが、美雪さんへの個人的な感想は「あともう一押し」というところ。
得点が低めになってしまった要因のひとつでもあります。
もちろんダメなわけではありません。
むしろ相当に精査した上での厳しい判断だと思ってください。
おじさんだってなんでこんなに厳しくしてるのかわからないんですもの・・・



次はアオイちゃん。あー、変な子きちゃったわ・・・こわちか

というほどむちゃくちゃな子ではなく、
意外と共感できる部分も多い不思議ちゃん。
設定としてはかなり異色な立場にいるキャラですが。
アオイちゃんの素晴らしいところはやはりアオイちゃん自身が
自分の役割を理解し、割り切っている点。

その理念に基づいて行動していく様は見ていてすがすがしいですし、
その一方で取り返しのつかない失敗や感情の揺れがある点も
「人間らしく」て素敵です。
このあたりのキャラの特徴づけはうまいなぁと。

途中で結構演技が変わるのですが
アグ・・・仙道ミツキさんの演技が素晴らしく
キャラにのめりこむ一因となっていました。
えろいしーんもね、いんごれんぱつでね、おにいさんはまんぞくなんだよ()

スクショ撮り忘れたんですが、「はい」ってまっすぐ手挙げてる立ち絵ぐうかわ。



CGに関しても過去作とはだいぶ異なる印象。
塗りがね、淡いよね。いいよね。
それでいてえろいしーんの肉感たるや・・・

美雪さんと初めてのシーンの素足がね、本当に好きでして・・・
ああ^〜えろいんじゃ^〜。

あと表情差分もものっそいえろくなってますよねこれ。
よだれが!よだれがすごいんです!
おつゆ的なものがいろいろすごいんです!
進化する津路さんいいゾ〜これ。

少し長くなりましたがキャラとCGに関してはこんな感じです。
要約すると「そに子とセクロスできて良かった」(大嘘)



<システム>

なんかもうこれバグってんじゃねーの、みたいなこともしばしばw
システムというか演出というか、このあたりが本作のハイライトと言えます。
とにかく予想外なことがバンバン起きます。
いや予想はできるといえばできるんですけど、
あーここまでやっちゃうかーというか。

予想外の展開で驚かされることもしばしばあったわけですが
それ以上に特徴的なのが「なかなか進めないこと」です。
これは実際にやってみた人にしかわからないことなのかもしれませんが
これまでのADVのように適切な選択肢を選んでいけば
特定ルートやシナリオにたどり着けるというものとは異なっています。

いえ、実際には法則性があるんですが初プレイ時には
それをやるよりは結局力押しや勘に頼ってしまう場合が多いと思うんです。
それくらい大変でした。
どのように大変なのかはネタバレにつながるので書けないんですが・・・

で、ここから少しまじめな話になるんですけど
このシステムで実際にプレイして僕が思った感想は・・・
「ダルい」なんですよねw

とにかくスキップスキップの嵐で一体これいつ抜けられるんだ?みたいな。
しかも一途であればあるほど深みにはまって抜け出せないあたりが
ほんとにぐああああああああああああってなりそうでw
僕はアオイちゃん一筋なんじゃあああああああああ

最終的には「紫色のテキスト(未読部分)が出てきたらガッツポーズ」みたいな
謎の状態に陥っていましたからねw これもうわかんねぇな

これをゲーム性と捉えるか作業と捉えるかでだいぶ評価が変わってくると思います。
僕も、作業とまでは思いませんでしたが、
これをゲーム性というにはちょっと違うんじゃないかと感じていたり。
最終的にはEnterとCtrlを押すゲームに変わっていましたので。



少しエロゲに詳しい人ならよく知っている深沢豊さんという
ライター兼プログラマーの方がいるんですが、
ととの。のシステムとゲームの構成、テーマは
少しだけこの人のゲームに通じるところがあるんです。

僕が似ていると感じた点は2つ。

1つ目はゲームシステムがシナリオに密接に関係していること。
2つ目はプレイヤーに働きかけ、メッセージを投げかけていること。

この2点です。
これについて少しだけ深く私見を記述してみます。
結構ひとりよがりな意見だとは思いますが、見て頂ければ幸いです。
好きだ好きだといっている割りに点数が低い理由がここにあるので。

ちなみに僕は深沢さんのゲームの手法やテーマがかなり好きなので
それに近ければ近いほど好きな作品になるということを
念頭に入れておいてください。



深沢さんはゲームシステムとシナリオを密接に関わらせる手法に定評があり、
セカンドノベルがその最たるものだと言えます。

セカンドノベルはヒロインが重度の前向性健忘症のため、
身の回りに起きた出来事や自分の気持ちをを主人公の名刺に書きとめ、
そこから物語を紡いでいくというシナリオになっています。
ゲームのシステムとしてはその名刺をうまく利用して話を進めていくのですが
その特徴として「選択肢作成」というのがあるんです。

選択肢を作るのはそれほど難しくはなく、
必ずこれまでに読んだテキストの中にヒントが隠されているので
よほど迷路にはまらない限りは力技を使う必要がありません。
シミュレーションやRPGではないゲーム性のあるADVの醍醐味を
堪能できる名作です。

一方でととの。はかなりチャレンジングで、
物語のテーマに沿った、ある意味で懐かしい
ADVのゲームシステムを取り入れています。

ただ、そのゲーム要素部分が単純にプレイするのがちょっとつらいのと、
それも踏まえた数々の奇を衒った演出が
「ADVとしての反則技」に見えてしまうのです。

すごいんだけど「問答無用で胸を抉り取るような何か」がなかった
或いは「反則技」によって薄れてしまったと、
残念ながら僕は感じてしまったのです。
これが意外と点数が低い理由です。

もちろんああいう形式になっていること自体が
美雪さんのキャラクターを特徴付けるひとつの手法であることも
わかるんですが・・・どうも・・・ぐぬぬ・・・



その一方で深沢さんの手法を大いに進化、明確にしている点もあり
そこは文句のつけようがないくらい大好きです。
それが上述した2点目、プレイヤーへの働きかけとメッセージです。

「書淫、或いは失われた夢の物語。」という
いろんな意味でヤバイゲームがあるのですが
このゲームのプレイヤーに対する働きかけはかなり異色で
最初は一体何を言われているのかわかりません。
むしろプレイヤーに対するメッセージかどうかなのかも気づきにくいくらいです。

しかし、一度気づいてしまったら物語の見方がかなり変わりますし、
公式では何の見解も出されていないのでプレイヤーが自由な発想で
自分の中の解を見つけ出す、或いは作り出すことができます。
主人公を「N」という記号で表しているあたりもニクイ演出です。
物語の「内」と「外」・・・
どちらにも通用するワードを選んでいるところがまた・・・おいおい天才かw

ちなみに僕の書淫の評価が低いのは誤字が多いからです()
やはり誤字があるとせっかくの素晴らしいテキストも
台無しになってしまいますからね。
時間はないし、デバッグも大変だとは思いますががんばって欲しいところです。

あと、あまり理解できなかった部分が結構あって、
きっちりと自分意見を述べられないというのもその理由のひとつです。
再プ必須ですかそうですか。

セカンドノベルでもプレイヤーへの働きかけがあり、
ここもまた明確な見解がなく、賛否両論の一因にもなったりしているのですが
個人的にはあれ以上の説明は野暮かなぁと。



ここでまたととの。に戻ります。

ととの。はね、すごいんですよ・・・このプレイヤーへの働きかけが。
なんせオナニーしちゃうくらい働きかけてきますからね(意味不明)

まぁそれはさておき、ととの。が書淫やセカンドノベルよりも
(プレイヤーへのメッセージ性で)進化しているというのは
きっちり「こうだ」と言いたいことを明確に作品中で語っていることなのです。
これは本当にすげぇと思いました。

ライターさんの、原画家さんの、
スタッフ全員の伝えたいことは全部作品の中に込めたから、
さぁ受け取ってくれという最高に潔いスタイル。
あなたたちが自由に受け取ってくれていいよという
ある意味で投げっぱなしなメッセージ(それも個人的には大好きなんですが)とは
一線を画する手法に僕は本当に感動してしまいました。
具体的には美雪さんのお話後半部分であったり、
アオイちゃんのラストであったり。
わかりやすい。ああ、本当にわかりやすいよ!

そこがこのゲームの好きなところです。
好きなところと、いいとは思うけど納得いかない点があること。
それが77点をつけた理由です。

長くなりましたが要約すると「みんなセカンドノベルやれよ」とw



<BGM>



まずOPからさぁ、雰囲気全然違うんだけど・・・見ていかない?

BGMもかなり特徴的・・・
というか静の部分とSEにかなりこだわっている印象を受けました。
もちろんクライマックスでのBGMは鳥肌ものでしたし、
挿入歌やED曲も印象的。
歌詞はあまり深く聴いていないですが
きっといろいろと意味が込められているんだろうなぁと。

仕様上聴くことができなかった曲もあるとは思うんですが
それはまたいつか、僕がもう少し成長したら改めてトライしようと思います。
今はこのままでいい。

最初に紹介したOP曲ですが、
ボーカルの岩瀬敬吾さんって19のギターの人だったんですね・・・
作風は全然違うけど「たいせつなひと」めっちゃ好きなんです。なつい

まぁそれはともかくこの曲・この声を選択したニトロスタッフさんがすごいなぁと。
流行とか常識とかに捉われず、徹底的にこの作品を作りこもうという意気込みが
伝わってきてそれだけでもう胸熱なわけで。



以上、4つの観点から感想を書いてみました。
長くなりましたができるだけわかりやすい言葉を選んでみたつもりです。
構成的にも順序だてて書いてみたつもりですが・・・ハテサテ

僕の文章って書いてる途中でガンガン脱線していくからなぁ・・・w



さて、クリア済みの方ならわかると思いますが
このゲームいわゆる「コンプリート」がシステム的にも精神的(心情的)にも難しいです。
ととの。にはまった人、好きな人ほどこの傾向が強いんじゃないかなぁと。

僕ももちろん全てを明らかにしていろいろ記事にしたいという気持ちもあるのですが
ひとまず今はこれで「君と彼女と彼女の恋。」を全て終わらせたと思うことにします。
1年後くらいに再プレイしたときにはまた違った結果になるかもしれません。
僕も人間ですから、成長も退化もしますしね。

忘れていましたが、このゲームクリア後にもう一度タイトル画面をしっかり眺め、
OPを堪能し、再度プレイを開始してみてください。
細かいところまできっちり作りこまれていて唖然としますので。



このゲームがオススメかと言われれば、それは人によると答えます。
というよりお勧めする時に僕が人を選びますw
この人ならきっとわかってくれるだろう的な上から目線いいゾ〜。
いろいろなゲームをプレイして、かつある程度の忍耐力をを備えた人には
十分お勧めできる「すごい」作品だったとして、
今回の記事を締めさせていただきます。

長文乱文をご覧くださり、ありがとうございました。


<2013/07/05 8:49 追記>
批評空間様にネタバレなし感想をUPしました。
本記事からの引用と得点、POVを記載してあります。


最後に美雪さんPVを貼り貼り。



磯野ー、一味違う野球しようぜー。


灰燼のカルシェール 買いました



灰燼のカルシェールを買いました。

ライアー×ニトロプラスのコラボで生まれた全く新しいスチパンシリーズですね。





中身





栞までちゃんと作りこまれているあたり気合十分。





サントラ&主題歌つき。

スチパンシリーズ主題歌といえばりたちんのイメージ一色なわけですが
今回の作品はスチパンバッドエンド後のスピンオフ作品ということで
その雰囲気もまるっと変わっています。
大胆にデジタル音がフィーチャリングされているあたりは
スチームパンクというよりはサイバーパンクな印象を受けました。ヴォーカッケー

さて、それでは今から読みますよ!


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