Moony Geekazoid

つれづれにプライベートや思考を書き流しています



June 2005

val今夜は一人ぼっちでホテルに泊まります。娘は、シェークスピア演劇の舞台に出演中でいませ〜〜ん。犬も居ないしなんだか寂しいです。
今、旦那の学生時代の友人であるカナダ人宅に招かれて帰って来ました。私は娘が生まれる前に一度カナダに来たことがあって、その旦那さんと奥さんに会っていますが、その時以来の17年振りの再会です。(写真は奥さんのバレリーさんと愛犬のアイボリー)

お互い歳をとったなぁ…という感じでしたが、楽しく過ごす事ができました。「家族で笑いあって過ごすのが最高なのよ。」と言っているだけあって、本当の笑いの絶えない家族…。大きな窓から海が一望できて本当に素敵な家で、ガーデニングが趣味という庭には花々が咲き乱れていて…。表の庭には窓の外にテラスと階段に沿って花壇が。裏庭にはバーべキュー用のテーブルと椅子。其の横にちょっとした芝生が広がっていて…。ダウンタウンから車で30分ちょいなのに、庭にいて海を眺めていると、鳥の鳴き声しかしない…。本当にし〜〜〜〜〜んとした環境。あぁぁああ〜我が家の暮らしなんて、人間の生活じゃないよ〜〜!と思ってしまいました(T^T)。
旦那さんも奥さんも弁護士なのですが、旦那さんは、フィールド・ホッケーとサッカーのコーチのしていて、結構優勝して海外遠征もするのだとか…。なんか絵に描いたような家族でした…。溜息。

旦那さんが居たUBC(University of British Columbia)と日本の京都大学が姉妹校になっていて、彼が京都大学に居た時、その関係で東京大学でも学んだらしいのですが…。そのころ東大の大学院生だった旦那の家に、なぜか彼とその友達が居候したらしく…。結構一緒に遊んだ仲なのだとか…。

まあ、その友達がいるから娘の留学先を決めた事もあるのですよね…。それで、4日にその友達をどこかのレストランにご招待しようと思ったのですが…。何気に反対に招待されそうな雰囲気でして…(^^;)。押し切られないように頑張っています。

それよりなにより、英語の口が回らないので自己嫌悪に陥っています。単語が間違いだらけの上に、現在形過去形、3単現のS等、RとLの区別がぁああ…。もうちっとまともに喋れたと思っていたのですが…。 ほんとうに、めちゃくちゃです。どうしましょう…疲れでしょうか、老化でしょうか…。それとも、相手が早口だからなのかなぁ…。頭まわらん、舌まわらん…。10(ten)と言おうとして、2(two)と言っている口…(^^;)。簡単な事まで、おかしくなってます。かなり重症です。ひ〜〜〜ん(T^T)

choco昨日は、娘のシェークスピア演劇の練習について、Bowen Island に行きました。(写真は島の小さなチョコレート屋さん。映画『ショコラ』のように可愛いお店) 何故って、2日と3日は私1人で島に渡らなければならないので、其の時道に迷わない為に金魚の糞のように付いていったのですが…。なんと、娘がお世話になっている友人宅に呼ばれて、色々お話をし、レストランで夕食までご馳走になってしまいました(^^;)。もちろんこちらがお払いするとは言ったのですが…。なんだかお世話になりっぱなしです。とほほ。ご自宅は高台で直ぐ前が海。海が一望できるテラスでビールを飲み。アラスカン・マラミュートのオベロン君(『真夏の夜の夢』の妖精の王の名前)を撫ぜながら、色々お話をしました。その御宅のお父様は、教育学博士で、小さいけれどとても優秀な生徒を育てる学校を経営なさっているそうです。(Island Pacific School:此方のサイト参照の事)どうやら我が家と教育方針で話が合うみたいな…。娘を行かせたイギリスの学校の事もよくご存知でした。娘がもっと小さかったら、絶対に入れたいような学校です。(帰国したら、私の留学系のサイトで、その学校を紹介しようと思っています。)その学校の生徒である娘の友達に写真を見せてもらったのですが、遠足でセスナに乗って、操縦も教えてもらったとか…!! バンクーバーに近いのに豊かな自然に囲まれていて、芸術家、作家、映画関係者等が多く住む島だそうです。

私も、2日間その御宅にお邪魔します。本当にとってもいい人達で、気の置けない方達なので、お世話になっても良さそうな感じでした。もちろんお土産はもって行きます。何かお礼をしたい…と言ったら、手巻き寿司の作り方を教えてくれればいいそうです。カリフォルニアロールなどは、アメリカで作っていたのでなんとか出来そうですが…。おなべでご飯が炊けるかしら…(^^;) 炊飯器でしか炊いた事がないので…。
普通のおなべでご飯を炊く方法を、これからネットで調べてみます。へへへ(^^;)

horseshoe本日6月30日は、娘にとって、第一回目のシェークスピア公演です。第一日目から、公演がある島へのフェリーの出る港のHorseshoe Bay(写真参照。泳いでいるのは犬。)で、ナナイモ方面へのフェリーボートが何かに衝突したそうで…(^^;)。いきなりフェリーが動かなくなったり、時間通りに出発しないというアクシデントに見舞われています。娘の友人のお母様が本当によくしてくれて、色々連絡を取って下さるので大変助かります。公演までに目的地につけるかしら…。本日から娘は4日間、その御宅にお世話になります。その間、母は無力で待ちぼうけです…(^^;)

私といえば、本日の夜、旦那の友人のカナダ人一家にお呼ばれの予定です。旦那様が、仕事帰りに私をホテルでピックアップしてくれるそうです。ちなみにご夫妻とも弁護士さんです。ちなみに普通のオバサンである私…。おお、緊張〜。昨日東京の人口を聞かれて、焦りました…。ああ、普段からの勉強不足が祟っております。とほほのほ(T^T)。

今回、娘の友人の日本人の親の方々にお誘い頂いて、色々お話を伺ったのであるが、留学の危険性やら、怠惰な生活への誘惑、彼らの食生活の貧弱さ等を伺った。それに、今までのホームステイ先の現状等や色々な話を総合すると、ホームステイの家庭に家族や母親ようなものを求める事は無理なのかなと思った。かなりビジネスライクようである。特に高校生位の子供は干渉される事を嫌うし、ホームステイの家庭も留学生に慣れてきて、留学生に対して干渉しない家が多いらしい。つまり、野放しなのだ。留学生も留学生で、ステイ先に食費を払っているにも関らず外食ばかりしている子も多いらしい。娘は、ステイ先の家庭と一緒に食事をする事を望んでいる。一度、寝坊したら、家族の食事が終わっていて娘の分が無かったので酷く落ち込んでいた…。カナダには日本の渋谷のような危険は無いものの、周りに友人環境に加え、誰からの監視も無いという事も加わって、余程自分を律していないと健全な生活を送るのが難しそうだ…。娘は、割とクソ真面目なので、そういった仲間に加わらず、どうやら1人でいる事も多いらしい。そんな生活に加えて、もちろん勉強もしなくてはならない…。なんだか、大変な所で暮らしているのだなぁ…と、思ってしまった。 もっと田舎の方がいいのかなぁ…とも思う。しかし、勉強は、娘が居る学校はカナダでもかなり程度が高い…。それでも日本より遅れている…。どっちをとるのか、悩むところ…。

娘の学校を訪問した時、何人かの留学生にお会いした。二年間の留学中に、最初から卒業式まで、親が一度もカナダに来なかったというお嬢さんに会った…。我が家だってお金の問題でそうそう何回も来れるものではないと思うが、卒業式くらい…とも思わないでもない。私自身、娘を手放して、自分が子育てを放棄しているという罪悪感に苛まれた事もあるのだが、一部で留学を富裕層の「子捨て」とも言われている事を知って、ちょっと悩んでしまった。
そんな話を伺ったので、私は日本で仕事をしていないし、一人娘だし、親子で一緒に暮らせる時間って、この先そう何年も無い事を考えれば、私が移り住む事も視野に入れて、今回親が此方で暮らしている方にお話を伺った。もちろん娘の大学資金を考えると悠長な事は言っていられない。親と一緒のメリットはどの位なのかも分からないのであるが…。(次のホームステイの良し悪しにもよると思うけれど…)

カナダはアメリカと違って、ビザ無しで六ヶ月滞在できるらしい…。その後エクステンションを申請すると、合計1年間は大丈夫との事。しかし、その後が大変らしい。昔のようにシアトル等の国外に一度出れば、またゼロからカウントしてくれるような事はもうないそうだし、半年毎に日本に帰国すれば合法のようだが、空港でのイミグレーションの時に記録をチェックされ、パスポートに押してくれるスタンプの滞在許可日数は、通常の半年より減らされてしまうそうだ。そのお母様は、日本との行き帰りを繰り返して、4年間住んでいらっしゃるそうだが、入国の時に少しでも長期間居られるように、弁護士に頼んで書類を作成した上に、息子さんが本格的に目指しているスポーツ関係の推薦状やら書類の束を持ち込んで、イミグレーション審査を受けるそうである。もちろん別室に呼ばれてしまうので、そこで一生懸命ネゴシエイトするとか…;

アメリカに居た時は、911の前だったからかもしれないが、無条件で3ヶ月の滞在許可を推してくれたけれどなぁ…。娘がイギリスに行ったは大使館に行かなくても、学校からの手紙一つ持っていけば、イギリスの空港でポンと一年位許可下りたのに…。今回の娘の留学はカナダ大使館に事前に就学許可証の申請が必要だったし…。カナダ行きって案外大変なのだと初めて知った。(^^;)

wv
写真は、娘の学校の体育館。学年末テストはまるで共通一時テストの会場の様…。教室では行われず、体育館に机を運んで約2時間の試験。



今、娘は例のシェイクスピア演劇の練習の為外出中なので、その間私はホテルでお留守番である。

13日間の滞在なのに、丸一日予定が入っていない日がたった1日しかない。その間娘の用事で全て埋まっている。全てに付き合っていたら身が持たないから、付き合いを最小限にしてその間休息を取っていると言う感じ…。それでも、慣れない外出続きで、もう足腰が痛い…完全に日頃の運動不足が祟っている…(^^;)。車がないと本当に大変な場所…。日本では駅から徒歩1分の都心に住んでいる所為か、ちょっとの移動でもバスを乗り換え行くのが辛い辛い…まるで悪夢のような不便さ…。贅沢病なのは分かっているのだが…(^^;) 日本でも自宅と実家の間しか運転しない私に、空港&ホテル間の運転など無理だろうから…と、国際免許を取らないで来てしまったのが悔やまれる。なんとホテルの目の前にレンタカーがあった… OMG (oh my god の略)。
観光というか、娘の生活ぶりを見に来た感じなので、こんなものなのだろうが、ビクトリアやブッチャート・ガーデン等にも当然行かれず、明日も午前は学校へ、午後は演劇の練習…。大昔、バンフやカルガリーに行った事があるからまだまし…としなければ…。

備忘録代わりに、行動日程を…。
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滞在先のカナダで、“Mr.& Mrs. Smith”を観ました。
ストーリーは単純明快。これが低予算で知名度の低い俳優がやっていたら、全然ヘタレ映画だろう…。それを、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが豪快に演じるから面白いのだ。二人の遣り合いが見ものだから、こうなると返って複雑なストーリーは要らなくなる。だから、あらすじをここに書く必要はないと思うし、感想も単純に「カッコよかった〜」だけ…(^^;)。俳優ファンなら文句無く楽しめる娯楽作品だが、カッコイイブラピとアンジーなんか鼻につくわ…という映画通は、見ないほうが身のため。ブラピの坊主頭が許せれば、格好良さを単純に楽しく…と言う目的で見る映画としては、なかなか面白かったと思う。

カナダから接続してみた。
カナダに来た目的の一つは、娘の習い事である「シェークスピア演劇」の発表会を見るためなのだが(娘達は『リチャード3世』を演じる)、娘は、その練習の為に1人で出かけた為、今は私1人でお留守番。

彼女は携帯電話は忘れていくし、外はかなり曇ってきて、雷が鳴り出した…。娘の行った場所は、フェリーで行く小さな島…。あぁぁあああ、帰って来られるのだろうか?? 海は荒れていないかしら…。電話も無いし確かめようもない…。じっと待っていていても心配ばかりして落ち着かないから、娘のパソコンを持ち出して、ホテルのロビーで無料のワイアレスLANでインターネットに繋げている。

何かやっていないと、心配地獄ループに落ち込んでしまいそう…。海の向こうに居たら居たで心配だし、近くに居ても心配ばかり…。親の宿命なんだろうけど…(^^;) 、胃が痛くなりそう…。ううう…。
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明日よりカナダに行ってまいります。7月6日に帰国の予定です。
その間は、ブログのレスも、メールのレスも致しません。(もちろんサイトのレスも---ウェブ拍手のレスは必要と判断しない限り特にしていません。)メールを頂いてもお返事が遅くなりますので、ご了承ください。

先日、霊感の強い妹の夢枕に、母方の祖父と祖母が立ったそうです。その時、祖父が、私に向かって「羽を伸ばしなさい」と言ったのだとか…。私の祖父は僧侶でして、私の母が色々な意味で苦しんでいた時に、やはり霊感の強い叔母(母の妹)の夢枕に立った事がありまして…。叔母が母に「何かあったの?」と電話をかけてきた事がありました。

カナダに行って羽を伸ばす…。まあ、極普通の事なのですが…。
実は、ブログにも少々書きましたが、母の亡くなった悲しみがジワジワとボディーブローのように効いて来た時と、旦那と娘が長期で家を空けて私一人になった時期が重なって、かなりの引き籠もり状態でした。娘の留学にお金がかかりますから、私は遊び回っても居られず、仕事に就くには精神的に未だ辛すぎるので(旦那も私が外で働くのが嫌い)…、常時接続のパソコンで気を紛らわしていました。それでも心が全く満たされない状態が続いて居たのです。最近は、好きなイラストや小説、サイトデザイン等の自分のスキルアップに繋がるような事には全く手が動かなくなってしまって、「パソコンが大嫌いなのに、パソコンの前に居る…」という、自分で自分を籠の鳥として押し込めながら、自分の悲観しているという、なんとも変な無限トラップに落ち込んでいました。

心を慰めるものが欲しい…でも、お金が掛かる事はできない。パソコンなら無料で楽しめるはず…。でも本当はちっとも楽しくない。楽しめない。満たされない…。そんな気分だったから、全くカナダに行きたくなかったし、カナダに行っても、実はホテルに引き篭もっていようとさえ思っていたのです。

そんな私に、祖父の「羽を伸ばしなさい」という言葉が、なんという光明を与えてくれたか…。自分に遊んで羽を伸ばす価値があるのだろうか…? そう思っていた私に「いいんだよ。」とゴーサインを出してくれた祖父。その言葉で一遍に目の前が明るくなり、カナダを楽しんで来ようという気分が芽生えて来ました。ご先祖様に感謝です。

それでやっと、娘に「カナダでいっぱい遊ぼうね〜」と書いたメールを送りました。本当に心からそう思えたからです。自分で自分に足かせをはめて、自分で自分を雁字搦めにする…。そういった状態は、一瞬美徳のように思えても、決してそうではなく、返って「陰」の方向に自分を繋ぎとめてしまうのだと気付かされたような気がします。カナダでいっぱい遊んで、帰ってきたら、また頑張ろうと思いました。

自分の心に素直の筈が、素直じゃなかったのかなぁ…。

かなり眠いので、文章が変かもしれません。すみません。

私は、余裕を持って何かするという事ができない人間だ。
お尻に火が付かないと、動けないと言ってもいい。結局間に合わない事もあるのだが、間に合わなければ諦める…といういい加減な人間。(自分に関する事だけだが)

やっとカナダ行きの為にお尻に火が付いてきた。ちょっとドキドキ感が感じる程、スケジュールとにらめっこすると、間に合わない事ばかりだ。普通のプレッシャーじゃ全然動かない。寧ろ何かに逃げる。完全に間に合わない状態になった時、やっと動き出す。笑えないほど酷い状態の人間だ(笑)。

サイトを休止して、サイトを弄らなくなってからも、気持ちはネットから離れているのに、禁断症状が襲う…。パソコンの画面のボーっと眺めてるという酷い状態。きっと麻薬中毒から立ち直る時も、毒が抜けるまで苦しむのだろうけれど、ちょっとそんな状態に似ている。

何を見ていたかというと、2ちゃんとか公開チャット…。
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いよいよ娘の留学先への訪問の日が迫ってきた。
娘のホームステイ先に泊めてもらう事になっていたはずが、急に向こうから断ってきた。私が行っている間、部屋が一つ空いているし、丁度その時期に家の人が旅行に行くそうなのだが、留学生だけ置いていくことができないので、大人が一人必要だから居て欲しいという事だったのに…。(娘の他にもう一人留学生が居る)

原因は、新学期から、他のホームステイに移ることになった事…。その人のチマチマした意地悪に娘が音を上げて、新学期から他に移ることにした。しかし、私がそのホームステイ先に泊めてもらう事になっていたのは、それより以前の事なのだ。新学期からホームステイは変わると告げたとたん、彼女は私が泊まる事を断ってきた。それだけではない。娘にも直ぐ出て行けというのだ。その人が旅行に出発する前に…。娘はまだ学校があるのに!! 移るはずの新しいホームステイ先は、未だ学生が居いるので、娘は途端に居る場所を失った。私が行かなければ、娘は路頭に放り出された事になる。相手も、私が来るからいいと思ったのだろうか…。24日に出て行けというのだ。学年末試験中だというのに…。

結局学校にホテルを紹介してもらい、運良く予約がとれたので私達はそこに泊まる事になった。ステイ先を変わるからというだけでこの態度の変わりよう…。しかも、今、娘はあからさまに無視されているという。他のホームステイ仲間と一緒に帰ってきても声もかけてくれないそうだ…。

彼女の何気ない意地悪を、娘が色々今まで私に告げてきたのだが、慰めもしたが、考え過ぎだと答えてきた。あからさまな意地悪はして来ないようなので…。でもとにかく、娘が感じてきた事は本当だったのだと思った。きっと真綿で首を絞めるような意地悪だったのだろう…。よく我慢したと思う。褒めてあげたい。

今回のあからさまな意地悪は本当に大人気ない事だと思う。私がその家に泊まる事を断わるなら理解できないでもないが、娘を追い出し、無視するとは…。娘には、シンデレラになったつもりで、私が行くまで我慢するようにと伝えた。

今度のステイ先が、良い家である事を祈っている。

本日、所用で板橋に行ったついでに土方歳三と近藤勇の墓に寄って帰ってきたのですが、我が家に誰も居ないので、デパ地下で晩御飯でも買おうかと銀座で途中下車しました。一度サハラ砂漠から帰国していた旦那が今度はサウジアラビアに行ってしまって誰も居ないので、なんとなく映画が観たい気分になって、マリオンを覗いてみました。が、気分にしっくりくる映画がなくて、もう少しフラフラして、シネスイッチ銀座へ。丁度『コーラス』の予告編が始まったところでした。
で、飛び込んだわけです(笑)。

流石にフランス人の7人に1人が見たという、フランスで空前の大ヒットの映画だけあって、やはり良かったです。ストーリーを簡単に語ると陳腐にしか聞こえない気がするので、やっぱり、その良さを知るには「観て下さい」と申し上げる以外ありません。別にドラマチックなわけでもなく…只淡々と人生の美しさを描いたような…珠玉のお話です。

多分、多くの人は主人公の美少年について語るのだと思うのですが、私のようなオバサンが安易に語ってしまうと穢れてしまうような気がするので語らないでおきます。大人になった「いい男」は語ってもいい、でも未来ある少年を興味本位で語ってはならん!というのが私というオバサンの持論です(笑)。やっぱり少年は母親の目で見てあげたいのですよ。(だから、腐女子であっても少年愛って実は苦手な人です。え?聞いてない?)とにかく、この主人公のジャン=パティスト・モニエ少年は、実際に少年団のソリストだそうで、その歌声の美しさに打たれました。曲も歌声も物悲しくて懐かしい美しさを持っているので、サントラも購入してしまった程です。

また、この少年。13歳で死んでしまった私の友人にとても良く似ていて、ちょっと身につまされました。撮影時、モニエ少年は14歳とか…。観ていて面影が被って困りました。(興味ある方はここを参照)

それより、感動したのは…。先生が「名声を求めることなく小さな自分の夢に生き、そして多くの人を幸せにした…」と、ナレーションが入った時。涙がどっと溢れました。そういう人生を全うしたのだろうな…と頷いてしまうような先生の暖かさ、一つ一つの表情に親しみが持てる人間味。いや〜、禿げの男性がこれほど素敵に思えた映画は無いかもしれません(笑)。今の時代、勝ち組、負け組みと人間が二色に染め分けられて、価値観がシビアでぞっとしてしまいますし、その対極で熱血が賞賛されたりしています。でもこの映画は淡々とした自然であって…媚がないんです。だから、この先生の実直な暖かさ、優しさには、私の心に遠赤外線効果をもたらしました。ジワジワ効く映画です。

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