耳から血が出た後、彼の出血は止まったように見えました。獣医さんで診て頂いたら、腫瘍が大きくなって耳をふさいでしまったようだとの事。それでもたまに少し滲む様に出ていました。でも以前のような大量の出血は無かったのです。

そして、先週の診察日。医院に向かう途中、耳から透明な液体が大量に出てきました。さっそく診て貰うと、耳の奥はその大きな腫瘍が邪魔して良く見えないものの、たぶん中で大きな水疱が弾けたのではないかとの事。でも、切って開けるわけにも行かず、とにかく様子を見る事に。

昨年の12月にCTスキャンを撮った時は、耳の奥は真っ白な影。鼻の奥も真白。骨の細胞が壊れているから悪性の腫瘍という事で、余命は3か月とも言われていました。難しい場所との事で手術を断念して以来、でも、もう7月。心配された気道もふさがらず、思いのほか元気で、嬉しい誤算だねと先生も喜んでくれていたのです。

でも、今日、Zippyが血尿を出して…。獣医さんに連れていったら、膀胱にも癌細胞があるそうです。顕微鏡では、明らかに変な形の大きな細胞の中で、細胞分裂している映像を見せて頂きました。そういう細胞が沢山。先週は嬉しい誤算だねと言われたばかりだったのに…。

死は確実に近づいて来ているんですね。でも、相変わらず「遊ぼう」っていつものように寄ってくる。彼にとって何が一番幸せなのだろう。彼の生は充実していたのだろうか…。苦しまないといいな…。色々考えてしまいます。