ipad本日午後1時頃、我が家にもiPadが届いた。
配達の人が「第一便です」と言っていたし、銀座に程近い都心でもあるので、宅配されたiPadとしては、早めの到着だったかもしれない。新しもの好きのアホ亭主は、このiPadを受け取るためにわざわざシンガポールから帰国した。本人曰く一種のイベント感覚らしい。

以前、Origami(Ultra-Mobile PC)という画面のみのタッチパネル式パソコンを予約購入して大失敗をこいた経験から、実はあまり期待していなかった。…が、流石iPadは騒がれるだけの事がある。まず見た目から全然格好良い。ファイルカバーのような保護カバーをかけると、まるで写真立てのような感じで卓上にも置き易い。

普段ネット小説を書いたり読んだりしている身なので、気になったのは電子書籍。インターネット小説と変わらないのでは?と思っていたら、さにあらず。付属していたのは『くまのプーさん』の英語版絵本だったが、これがとても本らしい。画面も、ページをめくる感覚も、デシタルという事を忘れるくらいに、本を読んでいる時の気分になれる。本好きにはこの感覚が大切なのだ。ボタンをクリックして次のページに進むというのは、なんとなく味気ない。

そして、iPad自体が、大判のペーパーバックという感じの大きさ。小さいサイズのペーパーバックは字が小さいので、わざわざ大き目のを買ったりする私にとって、この中に本がぎっしり詰まるなんて…と、夢のような気分になった。

昔から本が並んでいる光景が大好きだった。図書館や書店のみならず、自分の部屋の本棚をずっと眺めていた事もしばしば。小学校の頃は図書委員や読書クラブの部長を務めていた事もある。そんな私がワクワクしたのは、本が並んだ書棚から、本を取り出す事をイメージさせるインタラクティブな動画。一覧表をクリックするのとは、感覚からして違う。これを開発した人って、絶対に本が好きな人に違いない。

これは、学生の教科書用にも重宝しそうだ。普段、本が沢山入った鉄のように重いリュックを背負って大学に通う娘を思うと、ここに全ての教科書が入ってしまったら、勉強もはかどりそうだ。

使い勝手はiPod touchやiPhoneと同じ。タッチパネルキーボードも流石に大きいから使いやすい。ポータブルという観点からみると、iPhoneの方が断然便利そうに思えたが、見た感じや、ワクワク感はiPadの方が上。イメージとしては、iPhoneは外出用。パソコンは卓上用。そして、iPadはソファーやロッキングチェアーに座って、本や映像を楽しむ感覚。そんな使い方が似合っているような気がした。

写真はボケているが、我が家のiPad。壁紙をカンボジアで撮影したバンテアイ・スレイ遺跡の写真にしてみた。