小池百合子氏が東京都知事になった。
彼女は、選挙期間中から、ある人物との対決姿勢を口にしていた。
街頭演説はもっと具体的だったようだが、
TVで口にした不信任案が出たら「冒頭解散」というのも、
それを予測した発言だったようだ。

検索すればゾロゾロ出てくるが、都議会ドンor大明神と言われる内田某氏。
彼は自分に言いなりの議員を引き連れ、都の予算も意のままだった模様。
その傍若無人ぶりに、遺書を残して憤死した人もいるほどだそうだ。

その内田某氏は、自民都連の幹事長を務めている。
そして、自民都連の会長の石原(息子)氏の号令のもと、
「小池氏に味方したら、除名!」などという時代錯誤の醜態を晒しながら、
都議会の意のままに動く傀儡知事にすべく増田氏を候補として推した。
(小池氏当選を受けて、上記の二人は「長」の立場だけは辞任しているけど…)
そんな状況を憂いてか、小泉元総理も小池氏を応援していたと言う。

また増田氏は、本来なら自民・公明の推薦候補だから、
自民党の代表である安倍総理は、選挙演説応援に駆けつけて然るべきだが、
ビデオメッセージだけに留めて、少し距離を置いていた。
代々総理大臣を輩出する家柄の政治家としての矜持もあるのだろうか。
中卒の貧困から這い上がって来て、下品に権力を使いまくる内田氏を
関節的に援護してしまう事に対して、慎重を期したように思えてならない。

また安倍総理は、五輪関係を牛耳っている森氏と仲の悪い小池氏の当選を、
密かに望んでいたという記事も散見できる。
安倍氏と小池氏が対談した直後、小池氏はさっそく
森喜朗元総理をターゲットにした感のある発言を始めている。
http://www.sankei.com/politics/news/160802/plt1608020037-n1.html



私自身、期日前投票で小池氏に投票していたのだが、上記の理由から、
小池氏が都知事になって、本当に良かった!と今になって改めて思っている。

告示日一週間前に、私が投票した当時、
小池氏に投票した決め手は、以下の事に過ぎなかった。
「鳥越氏を都知事にしない為には誰に投票すべきか。」これだけだった。
鳥越潰しの対抗馬として、一番有力と思ったから小池氏に投票したのだ。

鳥越氏は、都知事選であるのに、憲法だの原発だの消費税だのと
国政の事ばかり口にし、信じがたいほどの頓珍漢ぶりを発揮していて
私の眼には、耄碌した老害以外の何者にも映らなかったからだ。
(現役時代は活躍したのかもしれない。でも、今は全く駄目だと思った。)
(追記:8/7に鳥越頓珍漢発言集を見つけたので、参考の為に貼っておく
https://youtu.be/vZsPLqRXRFk

中には、イメージだけで投票する人も居るから、
人々の眼を覚ます方法なないものかと心配していたら、
週刊文春に女性問題の記事が出た。
これで、政治に関心がない人がうっかり鳥越氏に
投票するような事はあるまい、と安堵した。

以前、元共同通信のワシントン支局長から聞いたのだが、
「メディア不可侵の日本官僚のスキャンダルなどは、
CIAが釘差しの為に流す」のだそうだ。あのCIAが、だ。
http://blog.livedoor.jp/lestat227/archives/52216162.html
…で、あまりのタイミングに、もしかしてCIA?と、思ってみたりもした。


諸々の裏叙情を口にせず、レベルの低い反論も避けて、
後ろ盾を捨てた背水の陣で臨んだ小池氏は、女でありながら「漢(おとこ)」だと思う。
防衛大臣時代に、スッパリと防衛事務次官を更迭した経歴を持つ小池氏。
自民党の除名勧告を受けながら、小池氏を応援し続けた若狭勝氏は、
元検事、元東京地検特捜部副部長であり、法律の専門家だから、強力な武器になるだろう。
老害・鳥越氏だけでなく、都議会や五輪推進委員会に巣くう老害たちも
バッサバッサと斬って捨ててくれる事を期待したい。

…と、同時に私自身も老害と後ろ指差されないように努めたい。
いや、本当に心からそう思う次第。