Moony Geekazoid

つれづれにプライベートや思考を書き流しています



カテゴリ: 気に入ってる”モノ”達

TVのニュースで、世界一美しい馬が話題になっていたので、検索してみた。
無類の馬好きで、その昔、乗馬をやっていて、
馬事公苑の競技会にも参加した事もあり、私は馬には目がない。

馬という生き物は本当に絵になる。
実際に、油彩画で何枚か馬の絵を描いて、
中央競馬会主催の「馬の絵展」に2度程入選した事もある。

だけど、この馬は、本当に美しいと思った。
やっぱりロン毛って、麗しさの象徴みたいなものなんだなぁ。

馬の写真は以下で。
http://laugh-and-grow-fat.com/archives/1384.html
http://www.dailymail.co.uk/femail/article-3604194/Frederick-Great-handsome-horse-world.html

『下町ロケット』を夢中になって見ていた。
視聴予約して目覚まし時計代わりに見ているNHKの朝ドラ以外、
ドラマは、ほとんど見ない人間なのだが、今回は違う。
最終回なんぞ、三回も見てしまった(*^_^*)。

帝国重工は、どう見ても三菱重工がモデルだ。
劇中に登場するロケットは「X-II」「X-IIA」「X-III」。
実際の三菱重工製のものは、「H-II」「H-IIA」「H-IIB」だ。
劇中のロケット打ち上げ場面も、三菱重工製のロケット映像の流用だ。

帝国重工の社章は、ダイヤモンドの形に「T」の文字が描かれた物。
三菱重工の社章はスリーダイヤと言われる、いわゆる三菱マークで、
どちらもダイヤがモチーフ。

原作者の池井戸潤氏も、三菱銀行の出身との事だから、
帝国重工のモデルは、どう考えても三菱重工以外にはないだろう。
ちなみに三菱グループには、御三家と呼ばれる中核企業があって。
三菱重工、三菱商事、三菱(東京UFJ)銀行の三社がそれを占める。

『下町ロケット』の番組スポンサーが、
三菱重工のライバルの一角である、東芝だったのも因縁じみていた。
しかも、データ偽装を追及する展開の『下町ロケット』に対し、
東芝は粉飾決算で社会を揺るがしている最中というタイミング。
劇中、主人公は、社員を愛する熱血漢だったが、
ドラマ放映中に、東芝は大量のリストラを発表した。
CMでは技術の東芝をアピールしていたが、なんとも皮肉な巡り合わせだ。


実は私の大叔父が昔、三菱重工の常務を務めていた。
彼は戦争中は、戦艦武蔵の製作に携わっていた。
吉村昭の小説にも実名で登場する人物である。
『宇宙戦艦ヤマト』でも有名な、船首の喫水線下にある
丸い形状の先端部を発明した人物だ。

ジブリ映画の『風立ちぬ』で零戦を設計した主人公、
堀越二郎も、三菱重工の人物である。

つまり三菱重工は、戦艦武蔵や零戦やロケットを作った企業だ。
富士総合火力演習見学」という記事で紹介した、
F-2という戦闘機もこの会社が作ったものだし、
先日、初飛行に成功した国産旅客機「MRJ」も三菱重工の製品だ。
国が国産旅客機事業の立ち上げを募った時、
手を挙げたのは三菱重工、ただ一社だったという。

で、妹もこの会社に務めていたので、結構知人も多い。
「技術は嘘をつかない」という、佃航平の口癖も、
本当は三菱重工の現会長である大宮氏の口癖なのだという事も、
内部の人から聞いた。

なので、帝国重工が見たくて、『下町ロケット』を見ていた。
で、財前部長に惚れてしまった。
いやぁ、かっこいい。超かっこいい。

朝日新聞デジタルの小説、下町ロケット2の第一章の冒頭にも、
以下のような文章が出てくる。

――「振り向くと、白ワインのグラスを持った財前がそこに立っていた。
日本に冠たる財閥系大企業である帝国重工の宇宙航空部開発グループ、
その部長職にある財前は、日頃、佃がビジネスの相手にしている男である。」――
(↑こちらより抜粋)

こういう、国家プロジェクト規模の仕事に携わる理系男子って好きだ。

ちなみに写真は、日本の某所にある元華族様の別荘。
広大な敷地の中に、戦前の建物がそのまま保存されていて、非公開。
これも三菱グループの所有で、極々プライベートに利用される。

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          (↑ クリックで拡大 ↑)

良いお年をお迎え下さい。
喪中につき、年頭のご挨拶を控えさせて頂きます。

前回に続き、宗教と科学の絡みで、またちょっと書いてみる。

世界最古の薬局と言われるフィレンツェの「サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局」。
個人的に、フィレンツェで一番印象に残っている場所だ。
「ドミニコ会」の修道僧が作ったもので、いわば教会付属の薬局だ。
ドミニコ修道会の教義である、癒しの実践のために、
彼は自ら薬草を栽培して、薬剤や鎮痛剤等を調合していた。
創立は1221年。あのルネサンスの偉人達が生まれる遥か以前から在った事になる。

1612年、正式に薬局として認可。薬局の初代薬局長も聖職者でありながら
植物学のみならず科学的な知識も駆使し、研究所の名声を高めたそうだ。
前回の記事に書いた西洋古版本も、植物や液体の精製の図が描かれているので、
そういった類いに関係のある本だと思われる。

有名な大聖堂のオレンジと同じ色の屋根が並ぶ遠景が素敵な街だが、
街中を歩くと、フィレンツェは意外にあっさりとした風情だった。
(ルネサンスの天才たちが闊歩していた街と考えれば素敵なんだけど…)

でも、サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局は、毒々しくてインパクトがあった。
入り口が分かりづらくて、何度も前を通り過ぎて、やっと発見。
なんだか、大昔の科学実験室に迷い込んだような不思議な感じだった。
(旅行時には、フィレンツェの丘の花を使ったポプリや石鹸などを購入。)

映画でも、あのハンニバルが香水や石鹸を買うシーンで使われたが、
裏で毒薬も作っていたのではないか? とさえ思える不思議な薬局だ。
http://smnovella.com/ ←公式HP)


現存する最古の処方は1381年。修道院でローズウォーターが販売された。
当時ローズウォーターは消毒効果があると信じられており、
ヨーロッパ全土をペストが襲った際には家々の殺菌にも使われたらしい。
貴族たちはワインを薄めたり、薬を飲む際の水代わりにも使ったそうだ。
現在の販売しているものも、当時のレシピを忠実に再現しているという。

それが、日本(東京、関西、九州、北海道等)でも購入可能だ。
http://www.santamarianovella.jp/ ←日本店の公式HP)
で、家族で銀座店に行って、母の日のプレゼントを買って貰った!

R0005535s DSC_0068s(←クリックで拡大)
↑                       ↑銀座店入り口
写真、左が夏に重宝するボディパウダー。
緑ラベルのボトルが「ローズウォーター」。
アロマキャンドルの「クラシカ」

ローズウォーターは、かなり濃厚な薔薇薔薇薔薇〜な香り。
現在では、殺菌効果には??だが、化粧水(保湿効果あり)として、
お風呂に垂らしたり…と、薔薇の魔法を心ゆくまで楽しめる優れもの。

アロマキャンドルの「クラシカ」は、
「王妃の水」と称されるオーデコロンの香りが楽しめる。

その「王妃の水」は、オーデコロンの原点とされるものだ。
“ケルンの水”と直訳されるオーデコロンも、この「王妃の水」のレシピを元に、
18世紀にケルンで生産されたものが広まったと言われている。
元々は16世紀にカテリーナ・ディ・メディチのために調合され、
彼女がフランスのアンリ二世のもとに嫁ぐ際には、
専用の香水調合師をフィレンツェから連れて行ったと逸話も残っている。
その後ブルボン王朝の貴婦人たちの間で大流行したらしい。
500年間ずっと作り続けられてきた高貴な香りが、この「王妃の水」なのだ。

「王妃の水(商品名:サンタ・マリア・ノヴェッラ)」を試香紙につけて貰った。
最初はベルガモットがトップノートとして香り、
その後、後から甘い花々の香りが遅れて匂ってくる感じ。
香りが何層にも重なっているような、深さと繊細さがあった。
イメージは、ボッティチェッリの名画、『プリマヴェーラ(春)』。
同じ、フィレンツェのウフィツィ美術館所蔵の名画がもし薫ったら…
まさにこの「王妃の水」の香りがするのではないか?
様々な春の息吹が、一瓶の中に詰め込まれている。そんな芳香だった。
(市販の香水の倍ぐらいのお値段だったので、買わなかったが…(^◇^;))

当時と同じ香りを嗅げば、一気に妄想タイムトリップも可能。
化粧品メーカーやオーガニックコスメのお店は色々あるけれど、
歴史的な現物で癒しを楽しめるというのは、なかなか優雅。
まさに、癒しの芸術品を扱う薬局だ。

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↑(クリックで大きくなります。)

写真の下側の本は、我が家にある約400年前の書物である。(上は18世紀末の詩集)
往時、本は選ばれた人間のみが手にできる貴重な物だった。
どんな人物が読んでいたのだろう…
暫し想像を巡らせば、古書は我々を優雅なる知の世界へと誘ってくれる。

1ページ目を開くと、題名の下の方に「M DC XIX」と書いてある。
このローマ数字は「1619年」を表している。つまり、ガリレオの時代の古版本だ。
(ローマ数字の読み方は、ここを参照の事。)

その約200年前にはグーテンベルグの活版印刷が発明されているので、
これは、手書き写本ではない。 題名は 「 Magia (魔術) 」。
17世紀まで殆どの書物がラテン語で書かれていたが、この本もラテン語だ。
全く読めないけれど、挿絵を見ると内容は自然科学っぽい。
昔は、科学は魔法に匹敵するものだったのだろう。

…って、魔女狩りのある時代に、魔法書っていいの?
と思ってしまったが、科学は人の役に立つ奇跡として扱われ、
魔女とは人を惑わす者という分類だったのかもしれない。

実際、当時の科学者の殆どは、神学校出身者だったという。
積分の求め方を考案したトリチェリも、イエズス会の学校を出ている。
彼は、あのガリレオの弟子でもあった。ガリレオは科学者であり哲学者だ。

ついでに言うと、「それでも地球は回っている」と言って火刑にされたのは、
ガリレオではなく、ジョルダーノ・ブルーノだったそうだ。
彼も科学者であり哲学者でもある、ドミニコ会の修道士だった。

現代では、科学と宗教は相反するものとして扱われる事も多いが、
当時は、神の教えを学ぶ神学と、人間を問う哲学と、自然の摂理を知る科学は、
表裏一体の究極の求道だったのかもしれない。

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プラハのストラホフ修道院の図書館。
2013年に私が撮影した写真を貼っておく。
「哲学の間」(1782年頃)と「神学の間」(1679年頃)があったが、
写真は「哲学の間」。

日本で古い書物の宝庫というと、文京区の『東洋文庫』もおすすめ。
併設の小岩井農場直営カフェでは、「マリーアントワネット」というセットあり(1日10食限定)。

また、丸善日本橋店3Fの『ワールド・アンティーク・ブック・プラザ』では、大変高価な稀覯書を販売している。高価な本を実際に手に取って見れるのも魅力。

家人が接待のお土産で頂いたコーヒー。アルミ袋に無造作に入っているだけで、良く見かける贈答品のコーヒー豆のように、美しい缶に詰められているわけでもない。
下の写真がそれである。

R0005090ps (クリックで大きくなります。)
(人形はアメリカン・インディアンの精霊「ココペリ」。私のお気に入り君)

でも、飲んでみると美味しい。…というか、他の立派な包装のコーヒー豆は全然印象に残らないのに、これは忘れられないくらい美味しい。コクと香りが高く、苦味も程よくあって、ほんのり甘く、酸味が少ないのが気に入ってしまった。酸味の強いコーヒーが苦手で、それほどコーヒー好きでもない私が、ふと思い出しては、無性に飲みたくなってしまう程に…。(牛乳を加えると、スターバックスラテをもう少し香り深くして、あっさりした感じになる。スタバのコーヒーが好きならば、おすすめ。)

最後の一袋になってしまったので、袋の文字を検索してみた。「RONGKONG ARABICA TRAJA」。なんでも、「幻のコーヒー」と呼ばれ、その昔はヨーロッパ王侯貴族のあいだだけに流通し、その希少性と上品な風味が珍重され愛されたのだそうだ。栽培が難しいとされるアラビカ種のコーヒーの中で最高峰だという。なるほど美味しいはずだ。

パッケージにはインドネシアとあり、インドネシアからのお土産だったようで…。ガックリしていたら、第二次世界大戦中に一度絶滅したと思われていたトラジャ・コーヒーを、現地への協力を惜しまずに復活させたのが、日本のキー・コーヒーという会社らしい。

日本での商品名は、「トアルコ・トラジャ」。そういえば昔コマーシャルしていたような…。トアルコは、TORAJA ARABICA COFFEEの頭2文字ずつを取った造語だそうである。ということで、楽天でポチッと買ってみることにした。同じ味だといいのだけれど…。(5/22追記:購入後、飲み比べました。同じ味でした! Amazonでも買えます。)

この「トラジャ」。コーヒーだけでなく、トラジャ族という少数民族でも有名みたいだ。その風変わりな死葬儀式を見るために観光客が群がるのだという。私はコーヒーだけで葬式は遠慮したいけど…

人は他人の苦労話には耳を傾けても、頑張っている話には辟易とするらしい。
貴方も頑張りなさいと急き立てられる気分になるからなのか、
努力とは見えない所でするものだという美学に反するからなのか。
とにかく情熱や努力とは、客観的視線で見るから美しいのであって、
自分から語るのは、他人にとっては単なるウンザリの対象なのだ。

だが、自分の「好きな人物」を語る事も同様とは思っていなかった。
そこで悟った。「自分自身の事情は秘して地中の肥しとすべし、
寧ろ、咲かせた花の色に滲み出ていてこそ美しい」と。

私が小学生の頃の愛読書はバロウズの『火星のプリンセス』だった。
(以来、現代ものは殆ど読まずにSFか時代ものが好き。)
そのヒーロー、ジョン・カーターにどんなに憧れたか!

それが映画化される! しかも大好きなディズニー映画で!
うっひょ〜〜! 嬉しい! 4月13日公開だって!

以前、友人からその挿絵画家の武部本一郎画伯の絵に
私の絵が似ていると言われた事がある。
有り難くも怖れ多い事だが、あの絵が頭の中に鮮明に残っているからかなぁ。

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ちょっとパワーストーンにこだわっている。
好きな石は、スギライト。(発見者は日本人)。

聖ミカエルの石と言われるので、
聖ミカエルを祀る、モンサンミッシェル旅行にも持参した。
精神力、知恵、洞察力、創造性を高め、
魂と意識の進化を促す癒しと浄化の石だそうだ。




私が日頃、自分に足りないと思っているものを補ってくれるではないの!
と、飛びついて、ブレスレットをしている。(←他力本願!)
神聖な色とされる紫色をしているのも、気に入ってる。

写真はスギライトとラリマーという世界3大ヒーリングストーンの2種を繋げたペンダント。

補足:新しい鉱物を発見した人は、その鉱物に自分の名前を付けてはいけないらしい。
だから、スギライトの発見者は、自分の恩師である「杉」さんの名前を付けたのだそうだ。

二十歳の誕生日を英国で過ごし、その時に自分へのプレゼントとして買ったのがティーセットでした。ロンドンのRegent Streetにある Wedgewood に出向いて買ったのは、ティーポット、砂糖壺、ミルクピッチャー、カップ&ソーサー6客です。優雅な大人の時間を過ごしたい…そんな背伸びの表れだったのかもしれません。この色のものは少ないと言われて購入したのですが、ラニミードというシリーズで色とりどり花々や貝が描かれている品です。確かに日本の喫茶店や百貨店でも、色違いのダークブルーは沢山見かけましたが、ターコイズブルーの品は自分のもの以外では見た事がありません。

紅茶は、もっぱらアールグレイのベルガモット入りをミルクティーにして頂いています。Fortnum & Masonを愛飲していたのですが、数年前に自分的に最高の物を見つけました。
http://www.rom-project.co.jp/bland/hokuo/detail.html
↑こちらのアールグレイスペシャルがそれ。本物の花が入っていて至福の時間が楽しめます。通販もあるようですが、私は銀座ITO-YAのティーラウンジ↓で買ってます。
http://www.ito-ya.co.jp/store/ito-ya1_f9.html

追記:上記の紅茶をブレンドしているのは紅茶の伝道士といわれるバーノン・モーリス氏とのこと。ハロッズ、フォートナム&メイソン、フォションなど紅茶ブランドの最高顧問としても知られる世界でも指折りのトップブレンダーだそうです。

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