▼日本 神奈川県横浜市 横浜スペシャルホール
12月31日は大晦日であり、《ブレード上原》の誕生日としても知られている。
“ルチャ・フィエスタ・メヒカナ”は、重傷を負った彼女を支援することが目的の興行であった。
その、メインイベント――
<メインイベント 60分一本勝負>
《チョチョカラス》(AAC)&《デスピナ・リブレ》(AAC)
VS
《エル・ドレック》(GMLL)&《ラデル・ミッシェル》(GMLL)
メキシコの老舗団体・AACとGMLLのスター選手同士による、本国でも実現せぬ豪華なカードである。
当代随一のルチャ・リブレの競演に、大いに盛り上がる会場。
しかし、試合が終盤にさしかかったところで。
それは、起こった。
12月31日は大晦日であり、《ブレード上原》の誕生日としても知られている。
“ルチャ・フィエスタ・メヒカナ”は、重傷を負った彼女を支援することが目的の興行であった。
その、メインイベント――
<メインイベント 60分一本勝負>
《チョチョカラス》(AAC)&《デスピナ・リブレ》(AAC)
VS
《エル・ドレック》(GMLL)&《ラデル・ミッシェル》(GMLL)
メキシコの老舗団体・AACとGMLLのスター選手同士による、本国でも実現せぬ豪華なカードである。
当代随一のルチャ・リブレの競演に、大いに盛り上がる会場。
しかし、試合が終盤にさしかかったところで。
それは、起こった。
突然場内が暗転し、不穏なBGMが鳴り渡るや、何者かがリングに上がり、両チームの選手を叩きのめしたのだ。
照明が戻るや、襲撃者どもの高笑いがこだまする――
「ハーーハッハッハッ! 年の瀬に、ご苦労なこったなぁ!!」
カラスらを凶器で血の海に沈めて哄笑するこの悪党は、極悪ヒール軍団【ジャッジメント・サウザンド】の一員、古武術・神威流を血で汚す外道レスラー
《ライラ神威》
にほかならない。
こやつ、血を見るのが三度のメシより好きで、一説では神威流の後継者に選ばれなかったことを恨み、己の師匠すらも手にかけたといわれる。
まさに血に飢えた正真正銘の悪鬼というしかない。
ここでもライラはデスピナを木刀で血だるまにし、チョチョカラスのマスクを引き裂いたりとやりたい放題。
手下の《ジャイアント・カムイ》や〈アトラス・カムイ〉らも彼女に従いリングを占拠、ルチャ戦士たちを踏みにじり、痛めつけて嘲笑った。
大ブーイングの中、悠々とリングインしたのは、われらが《寿 千歌》、【ジャッジメント・サウザンド】幹部たるその人である。
『フゥーーッハッハッハッ! これが! われら【ジャッジメント・サウザンド】の力ですわ!!』
高笑いし、大晦日をバッドエンドで終わらせる……
……と、思われた、そのとき。
『――そうはいきません!!』
ふいに入場ゲートに現れたのは、《大高 はるみ》、そしてその脇を固める【太平洋女子プロレス】の面々であった。
『プロレスを冒涜するあなたには、もうついていけない!』
『大きな口をききますこと――太平洋女子の負債を救って差し上げた恩義も忘れて!』
『それには感謝していますが、これ以上はもう我慢の限界です!! だから――』
我らはプロレスラー。
ならば、すべてはリング上で決着をつけたい。
ゆえに、
――太平洋側が勝てば、寿グループ傘下から離脱、独立を認める。
――寿側が勝てば、太平洋女子は解散、完全に寿グループに吸収される。
『ずいぶん虫のいい条件ですけれど――』
いいでしょう、と冷笑する千歌。
『どうせ、我々が勝つのは目に見えているのだから!』
かくして。
――“太平洋女子プロレス、負けたら即消滅マッチ”
が、急遽組まれることとなったのである。
その出場選手は、
【ジャッジメント・サウザンド】
《寿 千歌》
《ライラ神威》
《氷室 紫月》
《マスクド・ミステリィ》
《ジャイアント・カムイ》
《ナイトメア神威》
《サタン神威》
《スパイダー神威》
〈アトラス・カムイ〉
《栗浜 亜魅》
《ダークフレイム真田》
《ブラックペガサス》
VS
【太平洋女子プロレス】
《大高 はるみ》
《テディキャット堀》
《アルコ・イリス》
《優香》
《橘 みずき》
〈イレス神威〉
J1K軍12人に対し、太平洋勢わずか6人。
圧倒的不利な状況で、彼女たちは年を越すことができるのであろうか……?
(...To Be Continued)
照明が戻るや、襲撃者どもの高笑いがこだまする――
「ハーーハッハッハッ! 年の瀬に、ご苦労なこったなぁ!!」
カラスらを凶器で血の海に沈めて哄笑するこの悪党は、極悪ヒール軍団【ジャッジメント・サウザンド】の一員、古武術・神威流を血で汚す外道レスラー
《ライラ神威》
にほかならない。
こやつ、血を見るのが三度のメシより好きで、一説では神威流の後継者に選ばれなかったことを恨み、己の師匠すらも手にかけたといわれる。
まさに血に飢えた正真正銘の悪鬼というしかない。
ここでもライラはデスピナを木刀で血だるまにし、チョチョカラスのマスクを引き裂いたりとやりたい放題。
手下の《ジャイアント・カムイ》や〈アトラス・カムイ〉らも彼女に従いリングを占拠、ルチャ戦士たちを踏みにじり、痛めつけて嘲笑った。
大ブーイングの中、悠々とリングインしたのは、われらが《寿 千歌》、【ジャッジメント・サウザンド】幹部たるその人である。
『フゥーーッハッハッハッ! これが! われら【ジャッジメント・サウザンド】の力ですわ!!』
高笑いし、大晦日をバッドエンドで終わらせる……
……と、思われた、そのとき。
『――そうはいきません!!』
ふいに入場ゲートに現れたのは、《大高 はるみ》、そしてその脇を固める【太平洋女子プロレス】の面々であった。
『プロレスを冒涜するあなたには、もうついていけない!』
『大きな口をききますこと――太平洋女子の負債を救って差し上げた恩義も忘れて!』
『それには感謝していますが、これ以上はもう我慢の限界です!! だから――』
我らはプロレスラー。
ならば、すべてはリング上で決着をつけたい。
ゆえに、
――太平洋側が勝てば、寿グループ傘下から離脱、独立を認める。
――寿側が勝てば、太平洋女子は解散、完全に寿グループに吸収される。
『ずいぶん虫のいい条件ですけれど――』
いいでしょう、と冷笑する千歌。
『どうせ、我々が勝つのは目に見えているのだから!』
かくして。
――“太平洋女子プロレス、負けたら即消滅マッチ”
が、急遽組まれることとなったのである。
その出場選手は、
【ジャッジメント・サウザンド】
《寿 千歌》
《ライラ神威》
《氷室 紫月》
《マスクド・ミステリィ》
《ジャイアント・カムイ》
《ナイトメア神威》
《サタン神威》
《スパイダー神威》
〈アトラス・カムイ〉
《栗浜 亜魅》
《ダークフレイム真田》
《ブラックペガサス》
VS
【太平洋女子プロレス】
《大高 はるみ》
《テディキャット堀》
《アルコ・イリス》
《優香》
《橘 みずき》
〈イレス神威〉
J1K軍12人に対し、太平洋勢わずか6人。
圧倒的不利な状況で、彼女たちは年を越すことができるのであろうか……?
(...To Be Continued)
また遊びに来ます!!