恒例の月次で書いている記事です。

今年はやや読書量(本の冊数)が減っていたのですが、4月は20冊以上読みました。

読んだ本の置き場が困っている状況(参考:息子の力を借りて書籍を処分) ですが、積ん読本も数百冊あり、この本達が「早く読んで!お願い。」とプレッシャーをかけてくるからです。

冗談はさておき、当月の良かった本をご紹介します。 

1 出版を考えている人向け
・以前、このブログでも書いたとおり、現在私はダイヤモンド社の著者養成講座を受講しています(参考:ダイヤモンド社 著者養成講座に参加) 。

・正直、まだ書きたい本の企画がちゃんとあるわけではないのですが、「いつかは書きたい」の「いつか」を「必ず」にすべく、少し具体的な行動に移しているという段階です。

・こうした私の目に飛び込んできたのが『本を出したい人の教科書』(吉田浩)という本。新聞で大阪の某書店の売上ランキングでNo.1だったので、Amazonで即購入したものです。 

・30年間、業界トップクラスの出版プロデュースをされてきている方が書いた「初めて本を書く人」を想定読者とした本です。

・著者は幼少の頃、病弱で外で駆け回って遊ぶことが出来ず、入院中のベッドの中での唯一の友達が本でした。こうした経緯もあり「本に恩返しをしたい」と思ったのが現在の仕事をやっている理由だそうです。

・ドラッカー流に言うと、「出版とは、幸せな読者を作ること」。そして、「いい本とは、読者が幸せになる本」とのことですが、まさにその通りだと思います。

・明治生まれの哲学者であり、教育者でもある森信三氏はこう言っています。「人間は一生に一度は本を書きなさい」と。本を書くことにより、さらに人生に価値が生まれると言っています。では、なぜ、人は本を書きたいと思うのでしょうか? それは、人は、誰かに何かを教えたい生き物であるから。そう、だれかに何かをしてあげて感謝されるのは、人間の大きな喜びだからです。

・本書には著者がこれまで出版してきた膨大な本を生み出す過程で蓄積されたノウハウである「黄金の企画書」の17項目について説明があり、この部分が本書のコア・一番値打ちのある部分です。(ご興味がある方は実際に読んでみてください)

・上にも書いた通り、私自身の本の企画はまだ全然練られていない状態なのですが、著者が言う通り、「今すぐ売れる本」は「今すぐ消える本」でもあり、 もし、実際に出版する際にはロングセラーになる様な内容のものを書く所存です。

・「本を書くとき、初めて自分自身と向き合うのです」。まさに、昨日のダイヤモンド社での講義で自分の強みの棚卸しをしている際、その様に感じました。

・以上、とりとめのない事を書きましたが、「一度は本を出してみたい」という極めて狭い読者ターゲットの本ですが、そうした方においては読んで損はないでしょう。




2 世界の経営学の状況を理解する
・次に良かった本としてご紹介するのは、2013年のビジネス書に関する数々の賞を受賞した入山章栄氏の『世界の経営学者はいま何を考えているのか』です。

・去年の段階でもちろん本書の存在は知っていたのですが、「ドラッカーなんてアメリカの経営学者は読まない」の部分がドラッカー好きな私の気に障り、しばらく無視していたため今年になってようやく読みました。(なお、ドラッカー関連本で4月に読んだ『P.F.ドラッカー 完全ブックガイド [単行本(ソフトカバー)]』はドラッカーファンは必読)

・一読した瞬間は「なんだ、別に大した事は書いていない。想定の範囲内」といった印象でした。ですが、秀抜な編集により約350頁の厚さを感じさせず、世界の経営学のフロンティアを体系的に日本語でまとめた「唯一」の本である本書は、広く一般のビジネスマンにもお薦めできる内容です。

・著者の生の話を聴いた際の様子も記事にしていますので、併せて、ご覧ください。
(参考:入山章栄氏 文章だけでなく話も明快)  




3 野口悠紀雄氏の本のまとめ
・私が比較的多く読んでいる著者の一人に野口悠紀雄氏がいます。ダイヤモンド社で出した近年の一連の本などで著者が主張した内容が新書にコンパクトにまとまっているのが本書。

・詳細は、過去記事(【読書メモ】変わった世界 変わらない日本 野口悠紀雄)をご参照ください。本書のおかげで、思い切って野口氏の過去の本を断捨離できました。




4 当月のイチオシ
・今回、イチオシするのは現在どの書店でも店頭の目立つ場所に置かれている『嫌われる勇気』です。

・ジャンルとしては自己啓発に属します。20代や30代の頃の様には、今は当該ジャンルの本は読まないのですが、「役立ち度」と「本の仕上げ(構成力)」の両面で素晴らしいの一言に尽きます。 

・アドラー心理学という一般の人には馴染みのないものがベースになっています。普通だったら、あまり手が伸びない、スルーされる本だと思います。では、何がこの本の凄さなのか?

・それは、

「今日、われわれが一冊の著書も残していないソクラテスの哲学を知ることができるのは、プラトンが対話編を書き残したからですが、プラトンはソクラテスが話したことをただ書き留めたのではありません。プラトンがソクラテスの言葉を正しく理解したからこそ、ソクラテスの教えは今日まで伝わっているのです。

と、あとがきに著者の一人である哲学者の岸見一郎氏が書いていますが、まさに、このプラトン役を共著者である古賀史健氏が務め、本書を「哲人」と「青年」の対話というスタイルで、分かり易く、だが、薄っぺらくなく深い哲学の本と言える領域まで完成度を高めることに成功しているからです。

・本書はkindleで読んだため、良かった箇所(106箇所ハイライト表示しました)を簡単にパラパラと振り返ることはできない(ブログなどで紹介する際にも不便)のですが、自己啓発本の代表的な著作である『「原因」と「結果」の法則 [単行本]』などで展開される論理とは真逆の、過去は一切振り返らない発想は斬新でした。

・とにかく、本書は今年読んだ本の中でもベスト10の中に最終的に間違いなく入るスゴ本なので、紙でも手に入れて再度熟読する予定です。

・ということで、殆ど本書の内容自体には触れていない本の紹介でした(笑)。まぁ、騙されたと思って読んでください。(おっと、本書もダイヤモンド社の本か)


嫌われる勇気
岸見 一郎
ダイヤモンド社
2013-12-16


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