この事件は、LIAへの1通のメールから始まりました。
<・・・・・今回ご連絡させていただいたのは、簡単にお話すると、
通報者の方に連絡を取り事情を聞くと、とんでもない状況が判ってきました。
通報者の方は、最近、現場近くの土地を借用した事からこの問題を知ったそうです。
飼育放棄は19匹。
通報者の方が1匹引き取り、飼育放棄者自身が1匹引き取る予定なので、17匹が殺処分される予定だと。
今週中に保健所が全ての猫を捕獲し殺処分する予定になっていたのを、通報者の方が間に入り、何とか週明けまで待ってもらう事になったと・・・・・。
通報者の方は、殺される予定の猫たちの事で悩み、LIAに連絡したという事でした。
LIAでは、すぐに会議を開き、対応を考えます。
宮城県内で発生した事件なのですが、LIA宮城に、すぐに対応出来るメンバーがおらず、LIA岩手から現場に向かわせました。
新幹線も使用し片道5時間。
駅で通報者の方と合流し、すぐに現場へ。
現場は猫で溢れていました
現場は川に面した土手の下です。
この場所は宮城県が管理する敷地です。
違法に立てられた小屋の周辺に沢山の猫が居ます。
通報者の方を通して、この場所で給餌を行ってきた女性二名を現場に来るように伝えてありましたが、私たちは予定時間よりも早くに現場に入り、近隣の方に事情を覗いました。
近隣住民の方から一通りの話しを聞き、暫くすると、給餌を行っていた二人の女性が現れました。
二人からも、事情を聞きしました。
そして恐ろしい現実が明らかになりました。
事の始まりは10年以上前に遡ります。
はじめは、この小屋の建て主の老人が近所に居た猫に餌を遣っていたそうです。
しかし、その老人が脳溢血で倒れ、今度は、犬の散歩をする近所の方がそれに代わって餌を与え始めたそうです。
当然、猫の数はどんどん増えてゆきました。
犬の散歩をしていた近所の方に代わり、今の給餌者になったのが10数年前です。
その当時は、一人で給餌を行っていましたが、猫が欲しいと言って来た相方と出会い、その後は二人で給餌を行ってきたという事です。
しかし、10年以上給餌を行い続けていたにしては、猫の数が少ないです。
「生まれた仔猫は、どうしたんですか?」との質問に驚くべき返答がありました。
「一腹ずつ紙袋に入れて、川に流していました」。
「ずっとですか?」
「はい」。
今年の夏だけで16匹の猫を流したと・・・・・。
10年以上もの間で、何百匹の仔猫たちが、この川に流されたのだろう?。
「流した」というよりも、「紙袋に入れて川に投げ込んだ」という言葉の方が的確だと思います。
この事実を知らされ、鼓動が早くなり、沸騰したように苛立ちが込み上げ、吹き付ける冷たい風をもってしても、血液と脳を冷ませません。
しかし、「全てを聞き出さなくてはならない」、その気持ちから、出来るだけ冷静を装い、感情を抑えながら話しを聞き続けました。
二人の話しを一通り聞き終わり、結論が出ました。
「猫の給餌や猫の数が増えた事が問題ではない」。
住民の方の意見としても、以前に給餌を行っていた老人への苦情は全くなかった。
勿論、猫が畑のビニールを破ったり、糞をしたりという問題はあるようです。
しかし、猫は関係しているものの、それが問題の中心ではなく、猫が増えすぎてという問題でもなく、人間関係をきちんと構築できない住民間の問題でした。
一方的に言いたい事だけを言い、互いに文句を言い合い、聞く耳を持たず、陰口を言い合い、人間関係の構築も修復もできない。
最終的に、その問題の矛先が間に挟まれた猫に向けられ、市役所と保健所を巻き込み、全匹殺処分という事で折り合いをつけようとした。
私は「ここに18匹います。あなたたちで9匹ずつ責任をもって飼いなさい!」。
「それがあなたたちの責任だ!。」と伝えました。
二人は黙って下を向き、言葉を発しなくなりました。
私も、子猫たちが無邪気に遊びまわる姿を見て黙っていました。
暫くの沈黙の後、言いました。
「大体、川に猫を流す事は、動物愛護法違反です。」
「そんな、脅さないで下さい・・・・・」。
「脅しじゃありません!。あなたがたは、全国で起きている動物虐待事件の犯人と同じようなことを言っています」。
「・・・・・」。
私は、煮え切らない、この歪んだ猫好きと自負する二人に、「全ての猫の健康診断とワクチン摂取を御願いします!」。「それを条件に、全て保護します。」と伝えた。
しかし、金がかかる事を躊躇したようすで、「じゃあ、また、少し考えて、決まったら連絡します」と。
その時、通報者の方が「もうここで全部御願いし、終わりにしましょう!」と。
金額を負担させようと思ったのではありません。
この狂った二人に、少しだけでも、けじめをつけさせようと思ったのです。
川に流されて溺死した猫たちの事を考えると、こんな事で責任を取った事にはなりませんが、少しだけでも自覚を持たせようとしました。
しかし、当事者は、金をかけるなら、このまま保健所に頼んで殺処分したほうが・・・・・、と思ったのか、どうなのか・・・・・。
更に私は「このままにしておいたら、問題はどんどん大きくなりますよ。」とだけ言って、更なる反応を待ちました。
勿論、はじめから全匹捕獲し、引き取るつもりで現場に行っています。
しかし、こういう事件は、本人たちが身に沁みて解らなければ、今後も同じ事を繰り返す可能性があるのです。
「可愛いから、可哀相だから、餌をあげていただけ・・・・・。」
給餌を行っている時点で故意に「扶養」している訳ですから「飼育者」以外の何者でもない。
しかし、何かあると「自分が飼っているのではない。」「知らない。」「私の責任じゃない。」・・・・・。
自分たちが飼育しているという自覚が全く無い。
こういう人たちには、自分たちのいい加減さを、少しでも解らせる必要があります。
「可愛い、可哀相」と繰り返しながら、生まれてきた可愛い命は川に遺棄。
飼育放棄者の1人が、「1匹の猫は引き取る。」と言っていたようですが、私が現場に行ってからは、そんな事は一言も言いません。
私は、あえて黙り続けました。
通報者の方が説得を続け、飼育放棄者たちは納得したようすになりました。
その後、LIAの「飼育放棄に伴う契約書」に記入捺印させ、全匹保護することを約束しました。
その場で保護するのは、ある意味簡単です。
しかし、その後飼育してゆく事、里親を探す事はとても大変です。
これから、捕獲作戦を考え、保護飼育し、全匹譲渡まで何年かかるのか?。
野良猫状態ですから、18匹の内6匹くらい人間を警戒しており近付きません。そして更に2匹は姿も現しませんでした。
しかし、他の子猫たちは、生後5ヶ月から3ヶ月で、皆とても人懐っこく、可愛い子猫ばかりです!。
LIAは避妊去勢手術にも、声帯切除にも、爪の除去にも反対しています。
生まれる事が問題なのではない。
鳴く事が問題と思うならば、動物とは暮らせない。
動物の爪を剥ぐ事に抵抗が無く、床や壁や家具を傷付けられることが嫌な人は動物とは暮らせない。
そういう自覚はありますか?。
繁殖行為を行えば、生まれて当たり前。
人間が話すのと同じように、動物が鳴くのも当たり前。
動物たちは人間ではありませんから、人間と同じようには生活できません!。
この覚悟を持っていますか?。
生まれてくるって、素晴らしい事ですよ。
猫や犬が子供を産んだら、喜んで、可愛がってあげて、新しい飼い主を探せば良いだけの事です。
問題は、いつでもどこでも同じです。
「適当な気持ちで飼育し始め、適当な気持ちで放棄し捨てる」。
「後先考えない未熟な人間」。
「意図に反して生まれたら殺す」。
この問題が日本の殺処分の現実であり、事実です。
二週間ほど、宮城県および近隣県で里親さんを募集します。その後、全匹捕獲し、LIAのシェルターに搬送します。
宮城県および近県、長野県内で里親さんを募集します。
猫を家族に迎えたいと思われている方は御連絡下さい。
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動物が好きな方
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下記までご連絡いただければ幸いです。
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※今回の事件に関しまして、現場の混乱を避ける為、この件に関する個人情報の開示や場所に関する問い合わせは、一切受け付けません!。
この事件の当事者を刑事告発するかどうかについても、問い合わせは受け付けません。ご了承下さい。
※追記1 この猫たちは、通報者の方が全匹捕獲し、検査とワクチン接種を行ってくださいました。
※追記2 その後、この猫たちは、宮城県内で活動している保護団体さんとLIAで半数ずつ保護しました。
※追記3 この猫たちの1匹はパルボウィルスに感染し、2匹は猫エイズに感染していましたが現在も元気に暮らしており、里親さんを募集しています。
※追記4 この事件は刑事告発しました。↓
http://blog.livedoor.jp/liablog/archives/1789657.html