ペニーと子どもたちは、一時預かりさんの元を離れ長野のシェルターに来ました。毎日2回、朝と夕方にペニーの子供たちをシェルターの敷地内に放します。子どもたちは初めてみる世界に心躍らせ、敷地内の草や土を食べたり、りんごを食べたり、他の兄弟たちを追いかけたり、追いかけられたりして元気に野を駆け回っています。

ペニーの子どもたちとメンバー1
無我夢中で走り回る姿を見ていると、こちらは飽きる事がなく、時折近づいてきて足元でピョンピョンと飛び跳ねる姿を見ていると微笑ましい気持ちになります。子どもたちには、これから外に出て自然と触れ合う機会が多くなります。そのための社会勉強をシェルターでの生活を通して学んでもらえればと思っています。生後12週(3ヶ月)が経ち、子どもたちは、より犬らしくなりました。また、子どもたちと一緒に遊んでいるとそれぞれの性格がよく分かるようになりました。


ペニーとうず子1
うず子(メス)はおてんば娘。

うずことふく1
他の子どもたちによくちょっかいを出します。さらに少し人間をおちょくっているきらいがあります。

ペニーとうずこ1
母さんにもよく怒られているのを見かけます。



ゆう1
ゆう(オス)は人間大好き。


ゆう1
そして、4匹の中で一番好奇心が強いです。最近ペニーに毛並みが似てきました。


ふく
ふく(オス)は、4匹の中で一番からだが大きく、おっとりしています。



さち1
さち(メス)は人間が大好きで活発な子です。

さち1
食べられるのもは何でも食べます。


ペニーをシェルターの敷地内に繋いでおくと、敷地内で散り散りバラバラでそれぞれで遊びだす子どもたちもやがてペニーの元に返ってきます。そのとき、彼らはペニーに怒られたり、何かを教えられている姿をよく目にします。その姿を見ていると、この子達にはまだまだお母さんが必要なのだという事をとても感じます。日本のペット産業の中では、子犬は約1ヶ月から2ヶ月程度で母親から離され、店のショーケースに並びます。学ぶことが多いこの時期に親から離されるのはその後の犬生に悪い影響を及ぼすのは間違いありません。例えば、歯が鋭くなってくるこの時期、その牙で相手を咬むと相手を傷つけることになりかねません。どれだけの力で咬めば相手は痛いかを母親や兄弟たち、時には人間に教えられ、その経験によって咬み方を学びます。子どもたちがペニーに牙を向ければ、ペニーは反撃をして咬み返します。それにより咬む加減を教えるのです。咬まれた子どもは咬むということについて学びます。




仔犬は、最低でも生後6ヶ月間は親や兄弟から引き離してはいけません。生まれながらに持っている本能の他に、親や兄弟から学ぶ「後付の本能と呼ばれるものが生後6ヶ月までの間で身につきます。その後も、生後1年くらいまで学習期間は緩やかに続きます。
この期間を無視して、親や兄弟から無理やり引き離すので咬傷犬になったり、問題行動を起こすようになります。幼少期を母親や兄弟と一緒に、複数の人間に愛されながら規律正しく過ごせば、咬傷犬になったり、無駄吠えをしたり、常道行動を行ったりしません。

生体販売を行うペットショップや無知なブリーダーなどは、生後2ヶ月で販売したりしていますが、こんなことは絶対にしてはいけません!。
犬の年齢を、人間に当てはめて考える事はできませんが、分かりやすく説明させていただくために、あえて人間の年齢に例えると、生後2ヶ月の犬は人間の子どもの2歳、3歳程度です。
ご理解いただけますね。自分自身か、ご自身のお子さんに例えて考えてください。
このような幼少期に親や兄弟から引き離すことは強烈な孤独感や精神的不安を招くだけではなく、精神的成長を止めることになるのです。
ですから生後6ヶ月から1年は親と兄弟と引き離さず、複数の人に接する機会を与えなくてはなりません。犬は
生後6ヶ月から1年の間に心身ともに大きく成長します。人間でいうところの9歳から18歳くらいになりますから。
「そんなに大きくなると懐かないのでは?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかとも思いますが、完全な思い込みです。
また、幼齢の動物が日本社会に多く出回ってしまっているのは、「幼齢の方が売れる」とか「幼齢の方が貰われ易い」と考える人間中心の考えと、そこの追随してしまっている世の中の事象でしかありません。

さて、子どもたちの遊ぶ時間が終わると、ペニーを散歩させます。散歩の後は、子どもたちとペニーとを別々のケージに入れご飯を与えます。2匹ずつ与えますが、凄い勢いで食べるので
30秒もすれば餌皿は空っぽになります。ご飯を食べ終わると子どもたちはお腹が満たされて眠ってしまいます。午後の散歩の時間を迎えると、子どもたちは再びシェルターの敷地内で遊びます。シェルターの犬たちの散歩が全て終わると夕飯の時間になります。犬のご飯を用意し始めると、子犬たちはご飯欲しさに一斉に甲高い声で鳴き始めます。夜のご飯が終わったら再びペニーは子供たちと再会します。ペニーが入っているケージに子どもたちを一匹一匹入れてゆくと、彼女はその一匹一匹の匂いをかぎ、体を舐め、いとおしそうに彼らを迎え入れます。夜は家族水入らずで過ごします。

ペニー家族2
こうして彼らの一日が終わります。