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 【フロリアノポリス(ブラジル南部)=共同】ブラジルで開かれている国際捕鯨委員会(IWC)総会は13日、4日目の協議が開かれ、クジラ保護推進のために商業捕鯨を一時停止することの重要性などを盛り込んだ「フロリアノポリス宣言」を採択した。日本が提案している商業捕鯨の再開は反対国の理解を得られず、極めて困難な情勢になった。日本のIWC脱退検討も現実味を帯びてきた。総会は14日に閉幕する。

 ブラジルが提案した同宣言は13日午前の採決で賛成40票、反対27票となり、過半数の要件を満たして可決された。法的拘束力はないが、反捕鯨国が国際社会にアピールする材料になる。日本などの捕鯨支持国は持続的な資源利用の視点がなく、IWCの設立条約の目的に沿わないなどと反対していた。

 日本は商業捕鯨の再開と手続きの要件緩和を一括で提案。反対表明のないことで合意とみなす「コンセンサス合意」を目指しているが、この日の協議では、日本の提案に対して批判が続出。オーストラリアは「あらゆる形の商業捕鯨の再開に反対する」と表明した。

 日本は加盟国の対立で意思決定ができないIWCの機能不全の打開につなげる提案と強調。反捕鯨国にとっては保護区が設定しやすくなるメリットを盛り込むが、理解を得るのは難しいとみられる。


転載元

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35357970U8A910C1000000/