LIAをご支援いただいております皆様、日頃より大変お世話になっております。
先月、ブログの「訃報」でお伝えいたしましたように、保護犬の「ほたか」が亡くなりました。
9月22日朝のことでした。
あれから1か月。今回はこれまでのこと、そしてこれまでお伝え出来なかったことを含め、彼のことをお話しさせていただきたいと思います。

長野市の犀川の河川敷で保護された彼は、当時かなりやせ細っていたようです。
長野保健所に収容されるまで、彼がどこでどのように生活していたのかわかりません。
「川で犬の鳴き声が聞こえる」という市民の方の通報で保健所職員の方が現場に行ってみると、衰弱した彼がいたそうです。彼は職員の方にそのまま抱えられて保護されました。
元気になると彼は、職員の方を咬んだのか、かむ犬という理由で殺処分対象になりました。それを職員の方から直接聞いた地元のLIA支援者様から彼の保護依頼があり、その方とともに彼に会いに行きました。彼と初めて会った時の印象は、すごく痩せている野性的な犬だなというものでした。
長野保健所から保護した当時から、一時預かりの犬として彼は長野にあるどうぶつ保護施設とは別な場所で保護飼育されるようになりました。
保護飼育先のお家の敷地内で彼を少し放しておくと、植えてある野菜をよく食べていました。
いつからどれだけの期間河川敷で生活していたのかわかりませんが、こうやって彼は食べられるものなら何でも食べて生き延びてきたのかなと思いました。

あれから7年余りたちますが、保護したのが昨日の出来事であるかのように当時のことをよく覚えています。
他の犬よりも人に対して要求の多い犬でしたが、そんな彼はもういません。

膀胱炎によりおしっこが出ずらくなり、最終的に膀胱に3リットル以上のおしっこをためるようになって、針治療を受けたり、どうぶつ病院でおしっこを抜いて頂く事もありました。
膀胱結石(ストルバイト)ができて血尿がでたこともありました。
ただ、高齢になるまでそれほど大病もなく彼は年を重ねてきました。

しかし思い起こしてみると、ここ最近、腹部にできた出来物を麻酔をかけて摘出した後から、老化が一気に加速したように思います。
そして、最初の老化のサインは、日常的に足を引きづるようになったことだったように思います。
この時から係留している時もよくリードに絡まるようになりました。
散歩中も足を引きづるため爪が削れ、このときから靴を募集させていただき、散歩の際に靴を履かせるようにしました。
頂いた靴
合計8足。彼が逝くまで散歩の際に毎日履かせていた靴です。
ご支援いただきました皆様、本当に有難うございました。


彼は、最後まで立ち上がろうとしていました。
自らの後足が動かないことに、困惑してたのか苛立っていたのか、寝そべって丸まった姿で、後足に対して鼻先を使って時折小突いていたのを覚えています。
しばらくして、後足が完全に立たなくなりました。
そして、彼は完全介護になりました。
後足が全く立たてなくなった後でも、彼はそれでも立ちたかったようで、後足に力を入て踏ん張り、立ち上がろうする素振りをする彼の姿を時々目にしました。

亡くなる少し前、彼の体重は12.5キロあまり。
首輪、胴輪、腰輪でバランスを取りながら散歩をしました。
12.5キロの体重を前足だけで朝晩散歩させるのは、かなり体力勝負な面がありました。
彼にかかっていた時間は、散歩に1時間、ご飯を食べさせ、さらに寝床を用意して寝かせるまでに要した時間は30分を超えていました。
つまり、朝晩で4時間ほどかかっていました。

前足が動くなら、後足を持ち上げてでも散歩してあげたい。LIAメンバーはそう思っていました。
それから3か月。亡くなる一週間くらい前から徐々に前足が弱ってくるのを感じました。
亡くなる2日前、散歩中に前足が時折動かなくなり、散歩もままならないようになりました。
彼が誤嚥(ごえん)して亡くなったのは、完全に彼が立てなくなるではないかと思っていた矢先のことでした。

これから犬を飼おうかとお考えになっている皆様にお伝えしたいことがございます。
犬たちと暮らすことで、彼らは私たちに寄り添い、良きパートナーになるかも知れません。
実際、日本で飼われている犬は昔より長生きになってきており、13年あまり生きるようになってきました。
しかし、長生きになっている分、彼らは不治の病気を患ったり、寝たきりになる犬が多いです。
寝たきりになった場合、夜泣きもしますし、付きっ切りの介護が必要になります。
介護になった場合、体が大きかれば大きいほど大変です。
寝たきりになった場合、同じ側を下にして寝かせてていると床づれになります。床づれにしないためには、2-3時間に一回体位を反転させなければなりません。
腎臓が悪くなると水分不足で補液(輸液)を2-3日毎もしくは毎日、皮下に打たなければならなくなるかもしれません。
介助や介護が思うように行かず、飼育を放棄したくなるかもしれません。
本当に犬を飼うことは大変です。

ですので、どうぶつを飼わないという選択も必要です。

寝姿