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 動物愛護に取り組む「NGOライフインヴィスティゲーションエージェンシー」(LIA)は11日、全国の保健所などの施設で2017年度に殺処分された犬のうち、純血種が少なくとも1割余りを占めたとの独自調査結果を発表した。殺処分される犬はこれまで雑種がほとんどとみられてきたが、実際には、業者がペット向けに繁殖・販売したとみられる純血種の犬が目立つと指摘。保護制度の強化を訴えている。

 代表で俳優の矢吹蓮さんが都内で記者会見して説明した。調査は全国の保健所や動物愛護センターなど約120カ所を対象に実施。アンケートのほか情報公開制度も活用し、全施設のデータを得た。昨年度1年間で8113匹が殺処分され、12.4%に当たる1002匹が施設側の分類で純血種だったと判明した。

 LIAは純血種の多くが繁殖・販売された犬で、何らかの事情で施設に持ち込まれたとみている。矢吹さんは「犬種の区別が付かない犬を雑種として数えている施設もあり、実際の純血種はもっと多い。純血種の処分も、全体の処分数も減少するようにしたい」と訴えた。

 LIAは、業者が犬を販売したまま責任を負わない現状を問題視。犬1匹1匹の繁殖者や販売者が明確に分かる仕組みにする動物愛護法改正を国会に請願している。矢吹さんは「購入者が飼育を続けられなくなった犬を、販売者が引き取る仕組みが必要」とした。

信濃毎日新聞 2018年10月12日 朝刊
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