マインドマップ式読書感想文で紹介されていたのをきっかけに、
この著書を知り、アマゾンで購入。

論理思考に関しての本はこれまでも何冊か読んでみたけど
実際に仕事の現場で使いこなせているかと聞かれるとでっかい疑問符がつく

この本はその辺のことも、前提に書かれているのか、
結局は論理も大事だけど、相手に合わせて論理も使い分ける必要があると
つまり、『論理』に加え『心理』も組み合わせることで、
より有効に相手を説得したり、納得性のある説明ができると説いています。

著書の内容は①論理でつかむ ②心理で動かす ③論理と心理のドッキング
という構成になっています。

①論理でつかむ

・主張と根拠を分ける
・ピラミッドストラクチャで論を構築
・3大ポイントでチェック

②心理で動かす

著者が考え出したフレーム
『CRICSS』による心理テクニック
(Commitment)
(in Return お返し効果)
(Influence 政治力)
(Comparison 比較)
(Scarcity 限定感)
(Sympathy シンパシー)

特にこの中でInfluence(政治力)についての記述が自分的にはヒットでした
「会社内での自分の価値を高めるためには専門性を高める事が有効」
当たり前のことですが、その人にしかない能力があれば
その分野に関しては、その人に頼らざるを得ない訳で、当然発言力も高まる訳です。

自分の事務所で考えると、英語とか中国語なんかの語学ができると
独自の専門性が高まりそう。
どちらかと言うとやっぱり使う機会が多いのは英語ですかね。
専門的な能力があっても、使う機会が少なければ当然それに伴う発言力もついてこないわけですし
その辺は、自分の仕事環境とのバランスでどのような能力をつけていくかを
見極めるのが大事だと思います。


③論理と心理のドッキング

ここでは心理のテクニックを用いて
相手に合わせて論理を使い分けるということを説明しています。

相手を損得勘定、承認欲求、規範意識、好悪感情の4つに分けて
それぞれに対応した論理パターンを説いています。



論理に加え、心理という分野まで手を広げているにも関わらず
ページ数は少なく、イラストも多く挿入されています。

なので、詳細は説明は割愛されており、
概要と事例を中心に、さわりの部分を説明しているという印象でした。
でも、この手の本はこれでいいんだと思います。

話し方、考え方、仕事の進め方や環境などは人それぞれなので 、
仕事の現場で実践するとなれば、結局個々人である程度のカスタマイズや応用は必要になるわけで、
そこまでを網羅的に説明することは到底不可能でしょう

著書ではそういった、個々人の相違を踏まえた上で
誰にでも当てはまる共通する根本的な考え方(上述の論理+心理というフレーム)と
そこからひとつブレークダウンした、具体的な実践方法を紹介しているように感じました。

繰り返しになりますが、ページ数も少なくイラストも多いので
さらっと読めますし、何度も繰り返し読みながら少しずつ現場で実践して
自分風にカスタマイズしていって自分のものにしていく、という使い方に
適している本だと思います。


ほんとうに使える論理思考の技術
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