ある日、社内でシナリオ内の平たく言えばSEXシーンに関してどう表記するかのディスカッションがありました。
たしか、星継駅年代史のコンフィグレーション画面においての、Hシーンという用語をもう少し事務的な言い回しがないか、から発展した議論だったのですが。
・ジムニー「合体シーン」
えらい直接的だな、ということで却下。
・希「本番シーン」
同上。
・犬太郎「変態シーン」
別に変態なわけじゃないよね。
・禾「お楽しみシーン」
えっらい下品ですよ。こりゃないっすよ。うわー……ひくわぁー……。日頃からそんなことばっか考えているんですか? などと非難囂々渦巻いたため没に。この後禾さんは「えー……だってDQ1の時代から使用されてる由緒正しい言い回しじゃない」ととてもとても落ち込んだといいます。
・桜井「セックスシーン」
そのままに過ぎるので却下。
・井上「エクササイズシーン」
えらくマッシヴかつスポーティーな雰囲気が強調されて誤解を招かないか、と言う事で却下。
・希「エクスタシーン」
希がいかに莫迦で、日頃からそんな事ばかりを考えているのかとこんこんと説教を受けたので却下。(けれどみんな大受けしていたくせにぃ)
・希「お宝シーン」
言わんとするところはわかるが、それなんか昔PCゲーム雑誌であったでしょう。と言う事で没。
・桜井「セクシャルシーン」
なんかちょっとお洒落っぽいぞ。でも少し気取りが入るかな?
・桜井「ファックシーン」
どうしてそう極端から極端に振れるのだ。洋ピンのビデオみたくなってきたじゃないの、と言う事で却下。
・井上「サービスシーン」
あーうん、そのあたりが穏当でいいかな。でもシーンによってはあんまりサービスでもなかったりして。
・希「ピンク(桃色・ピーチ)シーン」
だからどうしてあんたの頭の中は昭和で止まっているんだよ。
(ちなみにこのエロ方面を示す色は、日本だと「桃色」ですが、米国では「青色(ブルー)」、中国では「黄色」、スペインだと「緑色」と、国によって違うそうで、面白いですね。完全に役に立たない雑学ですが)
……と、まあ、結局は「Hシーン」という、出発点に結局は着地したのですが、そこに至るまでにもいろいろの試行錯誤があった、と言う事で。