こんばんは!さこだこうきです。やばい!一日がおわる!
連載の続きを書いていきます。

◆今どきの子供は、小学生のうちからMARCHを目指す。
さこだもかつて小学生達を教えていました。
当然、今も昔も変わらず(とは言ってもそんな昔のことは知らないけど)、小学生ってのは基本ソフトは同じです。
犬を見れば追いかけるし、お母さんに叱られればシュンとなる。
給食の時間は大好きだし、好きな子には悪戯してしまう。そんなもんです。

しかしながら、基本ソフトは同じでも、「価値観」に関しては、だいぶ違います。

さこだが講師をはじめた頃。ある小学6年生と面談した時のお話。

さこだ「本当にこの中学(明治の附属中)でいいの?」
小6 「はい。とりあえず、2月2日はここに出します。1日にチャレンジ校を受けるので。」
さこだ「もし、ここに受かったらそのまま明治までいくの?」
小6 「はい。それも仕方ないと思っています。大学受験もありませんし。」
さこだ「中高で一生懸命勉強して、東大とかは?」
小6 「いえ、僕には無理です。親も、『明治ならばまぁ許容範囲』と言ってるので。」
さこだ「明治ってどんな大学?何になりたいの?」
小6 「あんまりよくわからないですけど、中高の6年間の中で考えていきます。」


といったやり取り?皆さんはどう思いますか?


まず、補足しておきたいのは、さこだは明治に進学することを反対しているわけでもないし、生徒の決意を揺らがせるつもりもありません。

さこだが気になっているのは2つ。

「すでに受験で疲れ切ってしまっていること」
「すでに自分の可能性を信じられなくなっていること」


です。

このようなやり取りは、塾の講師をしていれば日常茶飯事。
なんなら講師が
「明治はいい大学だぞ!中学高校は遊べるし、ある程度の学歴も手に入る!」
などとのたまう始末。
さらに、親も親で
「この子はこれ以上勉強しても明治以上の大学には行けないと思います。だから、明治でもいいかなって思って・・・」
などと。

うーん。。。。。


なんどもいいますが、さこだは明治について特になんとも思ってません。
明治より早稲田がいいぞーとか、そんなことを言いたいわけではないんです。
本人が望んで行きたくて行くならもちろん大賛成。
ただ、この子はそうではなかった。行けるんならもっと上を目指してみたい。
けれども、「今後の努力次第だが、どうなるかわからない未来」と、こういったものを天秤にかけて、この学校に進学することを受け入れた。
当然、2月1日に受けるチャレンジ校に受かりたいという気持ちもあるし、行けるんならそっちに行きたい。
けど・・・という感覚。

◆大学付属の色々
首都圏にいないと中々わからないと思うので、ここらで軽く説明を。
俗に言う、早慶やMARCH(最近ではGMARCHといいます。学習院、明治、青山、立教、中央、法政の略称)には付属の中学高校があります。
ここに入学した生徒は、エスカレーター式に大学に行けます。(注)
(注:一応補足をつけておくと、システムは様々。たとえば、早稲田中学・高校は、受験して外部に出る人も多いです。あと、筑波、学芸など国立附属は、附属高というより進学校のイメージです。ついでにいうと、東大付属もあります。双子教育の研究が盛ん。)

便利そうに見えるこのシステム。一長一短があるのです。

たとえば、さこだの教え子で、現在慶應大学法学部の学生がいます。
彼は、「自分は将来総理大臣になる!」と宣言していた男の子です。

その教え子も附属から慶應に入ったのですが、目的は非常にはっきりしていたし、何よりも受験勉強に取り組む目の色が違う。
一日十何時間も勉強しているから、当然疲れるんです。
その子は肩こりがひどく、毎日ピップエレキバンを貼ってました。
けれども、悲壮感はなく、むしろ、希望に満ちた目で黙々と努力をしていました。

当然、慶應附属に入り、そのまま慶應へ。
ちょうど、3週間前くらいに会ったので、将来の夢を聞いてみました。
もちろん応えは「将来は総理大臣になります。」とのこと。

その目を見てると、本当にそうなりそうな気がしました。
(ちなみにその子は中学生のころからマニフェストを作ってます(笑))

一応釘をさしますが、「明治じゃなくって慶應だからいいんだ!」ということではありません。
明確な目標があり、未来に希望を持てるんだったらそれでいいということです。

では、先ほどの小学生は、なぜそうなっていないのか・・・

◆親の学歴コンプレックスに悩まされる子どもたち
子どもにとって勉強が嫌になる原因は色々あります。
当然、さこだの指導にだって原因はあるでしょう。

もっと、授業を通して生徒達を啓蒙できれば変わってるかもしれないわけです。
この辺りは、さこだももっと研鑽を積んでいかなければならないと日々思ってます。
本当です。

こうなる原因のうち、最大の要因は「親にある」とさこだは思っています。
責任逃れをするわけではないんですが、心からそう思ってしまいます。

さこだがどれだけ成績が悪くても大学に合格し、そしていまがあるのは紛れもなく親のおかげだと思ってます。
とはいうものの、別に特別な教育は何も受けていません。

「勉強をしろ!」と、言われたこともなければ、「絶対○○大学に行きなさい!」と言われたこともありません。

ただ言われ続けたのは、
「人に迷惑をかけないこと。」
「自分の好きなようにやりなさい。」

でした。

一つ目に関しては守れている自信がないのでおいときますが、2つめの「自分の好きなように」だけは自信を持って遵守したと言えます。

失敗したっていいんですよ。
勉強したって、成績が伸びないときもあります。
努力しても、運が悪くて落ちることだってあるんです。

自分が主体的にやっていた勉強・受験だからこそ、失敗しても立ち直れる。
結果でなく、過程を認めてもらえたからこそ、次に進める。

結局は、親の接し方一つで子供は前向きに次の壁に進めるわけです。
(これについて、以前の記事で→【学習指導】うちの子は「ほめて」のびる?

「塾に入れたんだから、○○中学くらい入ってほしい。」
「最低でも○○大学あたりを卒業してほしい。」
なんていう風に、結果ばかりを見られる子供は、何のために努力をしてるのかわからなくなります。

まだ若い子達にとって大切なことは、その目標に向かう過程での努力。そこに価値があるわけです。
学歴や受験に関する親のエゴは、子供を苦しめます。

ついでに言っておくと、このようなエゴを押し付ける例で多いのは学歴コンプレックスを持った親。
よく面談等で聞くのが、
「私は○○大程度だったから、せめて娘には○○大は出てほしい。」
 →親の大学って関係あるか・・・
「塾に入れたんだから、せめて○○大(高・中)くらいは行ってほしい。」
 →病院行ったって、本人が治す努力しなきゃ治りません。そもそも、費用対効果を考えるものではない。
「うちの旦那の両親が、息子の成績が悪いのは私のせいだって言うんです。」
 →遺伝?教育法?成績に遺伝なんか関係ないですよ。

こういう話を、受験の仕組み、引いては社会の仕組みをよく理解している親は言いません。
「本人次第」「なるようになる」「努力をすることが大事」
一貫して、このようなことを言います。

親の考え方が子どもへの接し方を決めるし、それによって子供の取り組み方は変わる。
子供の将来を思うなら、自分のエゴをぐっとこらえて、何度でも立ち上がる心を育んであげてほしいと思います。

◆ 「親離れできない子供」の共通点
最後に補足。子どもが自分の将来(進路など)を自分で決められない原因の1つ。
それは、親離れできていないこと。つまり、自立できていない。

自立には色々あります。ここでは、以下のような定義がわかりやすいと思うので、自立を2種類に分けます。

内的自立:自己責任の意識を持ったうえで、自分の意思に従って行動や判断などを決定することができること。
外的自立:現実的な選択肢(親・学校・会社など)を複数持っていること。

「経済的自立」「精神的自立」は定義があいまいなので、上の定義を用います。
(参考:http://www.imawoikiru.com/20090315/367/

もちろん、子供たちは被扶養者ですから、経済的な自立は無理でしょう。
しかし、上で言う内的自立は小学生であっても徐々にできていきます。

・何かを決めるときに親の言われたとおりにやる。
・親が言わないと何もできない。

こういう思考停止状態が続くと、当然、社会に出てからも、
・様々な選択の場面で意思決定ができない。
・言われてないからできない
といった社会人が生まれる。

「親離れできない子」の共通してあるもの、それは「子離れできない親」です。

親が子どものことを完全に掌握したいがために、子どもに必要以上に干渉・手助けをしてしまう。
結果、子供は思考停止社会人になり、何を目的にしていいのかわからなくなる。

子どもの未来は子供が決めればいいと思います。
その決めた未来に進むために、全力でサポートするのが親の役目。

サポートは、子供のためにレールを敷き、電車を用意してあげることじゃない。
一歩ずつ歩いて行くこどもに、横から「頑張れ!」と声をかけてあげることだと思います。

親が変われば子供は変わります。
そんなことを偉そうに若造が書いて不快感を覚えた人もいるかもしれませんが、広い意味で自分の両親の自慢だと思って下さい。

この記事を書きながら、改めてさこだは今の両親の下に生まれてきて良かったと思いました。
このブログを読んでくれた人に子供がいて、
その子供が同じように、「このパパとママで良かった」と思ってくれたら、
さこだも嬉しいです。

 にほんブログ村 子育てブログへ