「すい臓がん、余命一年」を生き抜いています

2017年5月、「膵臓癌 ステージ4a、余命良くて一年」を宣告されました。一年経緯した時点で、「考えたこと、悩んだこと、行動したこと」を、同じ病の仲間と家族の皆様へ発信しようと思いたちました。69歳、一日でも長く続けられるよう、自分を励ましています。

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おことわり・・・・ 事実を歪めることなく記述し、独断や偏見に陥らないよう努めていますが、治療方針の選択等においては、ご自身の責任のもとに判断いただきたくようお願いいたします。また、記事・写真・その他の無断転載はお断りします。

3年を生き抜きました

ご連絡が遅くなりました。

life4everは、3/5に、腹膜播種から腫瘍崩壊症候群に陥り、雪崩の如く、旅立ってしまいました。
2年11ヶ月の長い苦しみから解放された瞬間でもありました。

自身の病を、冷静に受け止め、しっかりと生き抜いたと思います。

沢山の皆様がブログを読んで下さり、応援して下さった事を、故人に代わって、心から感謝申し上げます。また、コロナ禍の中、治療をされている皆様の安全を心からお祈りしております。

皆様、本当にありがとうございました。


life 4ever 妻より

診療の結果は「癌性」だらけ

【2020年2月27日、2週間ぶりの診療日でした。1月23日をもって抗癌剤を終了しましたので、副作用は徐々に抜けていって欲しいのですが、なかなか思い通りにはいきません】

【倦怠感/疲労感、動悸/息切れ、浮腫、歩行困難、食欲不振などの症状は、むしろ悪化しています。恐れていた回復不能な衰弱(Frail)へ進んでいるように見えます】


【これらの症状は、ヘモグロビン量/赤血球数の著しい減少によるものですが、今回の原因を更に追究すると「癌性貧血」であることが明らかということのようです


【発行日:2020年2月27日(通常版第17号)
【最終診療日:2020年2月27日、腫瘍内科外来】
【最終投与日:2020年1月23日、GnP(ゲムシタビン+ナブパクリタキセル、ジェムザール+アブラキサン)第11クール/第3週目、結果的にはこれがGnP最終投与となりそうです。なお、2017年6月より2019年2月まで、mFOLFIRINOX療法を43クール実施しました】



ヘモグロビンは「6.9」

    • 本日の血液検査の結果、ヘモグロビン量は「6.9」。前回の「8.4」を大きく割り込みました。主治医と合意している「輸血ライン=7.0」以下となりました。

    生得的 ⇒ 抗癌剤副作用 ⇒ 癌性
    • ヘモグロビン量/赤血球数は治療開始時から基準値下限以下でした。私は中学生のころから貧血を指摘されていましたが、生活上重大な支障があるというわけではありませんでした。治療開始以降の低値についても、「生得的」なものと受けとめていました。

    • 2019年に入ると貧血は一層悪化し、「全身の酸素欠乏」と言ってよい状態になりました。「抗癌剤副作用/骨髄抑制」が主要因で、輸血による対応をはじめました。
      • 今日の診療では、フェリチン(貯蔵鉄)過剰(1332)、鉄(血清鉄)の著しい減少(34 ⇒ 11)などから見て、「癌性貧血」に間違いないとの判断でした。

      身体中「癌性」だらけ
      • 癌性腹膜炎、癌性性腹水、癌性疼痛に加えて、癌性貧血です。
      • 1月分6日の造影CTで肝臓に認められた新しい影(ボツボツ)についても、悪性である可能性は極めて高い一方で、良性の可能性はほとんどないのが率直なところです。見極めても他の治療法に入るわけではないので、これ以上体に負荷をかけて更なる検査をすることは避けているということなのでしょう。

      3月2日より入院/輸血
      • とりあえず(対症療法ですが)3月2日より入院し、2回に分けて輸血を受けます。

      • その間に身体の状況をチェックして、これからの治療/緩和ケア/介護の方向性を見定めることになると思います。

      限られた命を癌一色に染めない(お休み)

      *今も抗がん剤投与が続く私の励みは、みなさんの支えです。「ポチ」は支えのしるしです。
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      *私自身は膵臓癌の患者で抗がん剤治療中ですが、記事の内容は膵臓癌固有のものに限られていません。癌と闘うすべての方にご覧いただければ幸いです。


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      膵臓癌の治療と副作用に関する過去記事です。ご興味があれば、青字部分をクリックしてください。当該の記事に飛びます。「私の場合」と付記したものは、それぞれの項目について、私自身の実例・実体験を中心にきました。

       診断と治療(私の場合)  (2018年10月 リンク先変更)
      * 抗がん剤治療(私の場合) (2018年10月 掲載)
      * 副作用(私の場合)  (2018年6月 掲載)
      * 副作用(私の場合)  (2018年10月掲載)
      * 合併症とその他の疾患 (私の場合) (2018年10月掲載)
      * FOLFIRINOX
      * FOLFIRINOX(私の場合)
      * 有効な抗がん剤
      * 他の治療法の検討 (私の場合)
      * 生存率

      ◆◆◆◆◆
      これまで、そしてこれからの治療方針です。
      私の治療シナリオ(これから)(2019年1月掲載)
      治療方針をどう決めたか(これまでとこれから)
      (2019年1月掲載)
      膵臓癌闘病一年半、治療法はひとつだけ(これまで)
      (2019年1月掲載)
      ◆◆◆◆◆

      迷い多き最末期治療法選択

      【2020年1月23日が32か月に及ぶ第一次/第二次化学療法(FOLFIRINOX ⇒ GnP)の最終投与日となりました。現在は、従来からの副作用が抜けないのに加え、腹水の急増など新しい苦痛に悩まされるようになっています】

      【今後は、これらを取り除くことを中心に考えていきますが(緩和ケア)、急速な展開を見せている「ゲノム医療」など新しい治療法についても可能であれば適用を受けたいと思います】

      【私の場合、切除不能(手術可能性分類⇒UR-LAで、手術可能境界(BR-A/PV)とは別のカテゴリ-です)の膵頭部癌であり、しっかりとした金属製ステントも留置してますので重粒子線治療も選択肢にありません(加えて、腹水も出てしまいました)。実績のあるFOLFIRINOXおよびGnPについては、一次/二次化学療法として用い効果を発揮してくれましたが、共に「耐性」がついてしまいました。FOLFIRINOX/GnP療法を計54回実施済みですので、パクリタキセル腹腔内投与併用療法も不可です】

      もはや抗癌剤の手助けもなく、頼りにするは自分自身の免疫力のみという状態です。何とか回復不能な衰弱や悪液質に陥るのを避け、願わくは「老いの入舞」を舞いたいものです。そのために必要な基本的な条件について整理してみたいと思います】

      【制限が多く選択肢は極めて限られているようにも思えますが、そうではありません。死生観が根底にありますし、癌の進行についての見方の違いもあります。現実を見れば治療に要する金銭的/時間的負担の問題もあります。最末期の治療法選択は「一本道」ではなく、「迷い多き道」なのです】


      【発行日:2020年2月25日(通常版第16号)
      【最終診療日:2020年2月13日、腫瘍内科外来】
      【最終投与日:2020年1月23日、GnP(ゲムシタビン+ナブパクリタキセル、ジェムザール+アブラキサン)第11クール/第3週目、結果的にはこれがGnP最終投与となりそうです。なお、2017年6月より2019年2月まで、mFOLFIRINOX療法を43クール実施しました】



      きわめて多様な「癌」と「治療法」

      • 癌そのもの、進行と浸潤/転移、治療法と効果、副作用/合併症は(たとえ同じ癌腫であっても)きわめて多様で、画一的な把握や判断は危険です。そのことはブログ記事を書くうえでも、忘れてならない最も重要な留意事項として心にとめてきました。
      • 最末期の癌患者さんの病態や心身の状況、治療に対する考え方、死生観は、闘病初期よりも更に複雑で多様なものとなるように思います。「さまざまな事実認識や思い」について書き進める前に「癌と治療法の多様性」について確認することには、大きな意味があるように思います。

      • 癌の本質、発生や進行についての見方/考え方(基礎医学の領域)、膵臓癌の病態に応じた適切な治療法についての見解(臨床医学の領域)、私自身の癌に対しての現実的な治療選択肢(現場での治療)、それぞれのレベルにおいて多様な考え方が存在しています。各レベル毎に唯一の「正解」がある - とは必ずしも言い切れないように思います。  

      各レベルでの「多様性」

      • 以下、各レベルでの「多様性」について触れてみます。次のように整理してみました。
      A.癌の本質、発生や進行についての見方/考え方(基礎医学の領域)

      B.膵臓癌の病態に応じた適切な治療法についての見解(臨床医学の領域)
      1. 一般化された病態/症状に応じた推奨/提案治療法(ガイドライン)
      2. より具体的な個々の症例に応じた学会レベルの議論
      C.私自身の癌に対しての現実的な治療選択肢(現場での治療)
      1. 主治医にとどまらない複数の目による見解(セカンドオピニオンなど)
      2. 主治医と私(患者)が選択する(選択した)治療法

      「A.癌の発生と進行」について
      • 正常な細胞が癌化する仕組み、癌の悪性度が振興する仕組みは、「多段階発癌説」によって説明されることが多くあります。医学/生理学の根幹にも関わる重要な考え方です。

      • 「多段階発癌説」にも更にさまざまな説明や定義があるようです。また、「多段階発癌説」ではない、「二段階説」「芽細胞発癌説」も唱えられています。
      • こうした極めて基本的な領域においても、学界内にはさまざまな意見があり、必ずしもコンセンサスが確立しているわけではないと理解しています。
      • 私は十分な医学的知見を持ち合わせておらず、特定の説に賛成/反対を述べる力も意図もありません。極めて限られた知識しか持ち合わせない中で、不用意に説を紹介するなどは避けたいと思っています。

      • 癌の発生と進行は限られた特定の要素によって語り尽くされるものではなく、突き詰めると「四苦」=「生(しょう)、老、病、死」に密接に絡んでいるものと思います。あれこれと考えることは多いのですが、安易に記事にすることは不適切と判断しています。
      • 次回より、上記「B-1/2」「C-1/2」について順次書き進めていく予定です。

      (再掲)闘病最末期に考えていること、書き残しておきたいこと

      1. 癌の急激な悪化(抗癌剤の終了により、癌が暴れだすこと)への対応
      2. 従来からの症状(高熱、下痢、全身酸素欠乏症状、疼痛、痺れ/麻痺)への対応
      3. 新しい症状(腹水、腹膜播種)への対応
      4. 苦痛のいろいろとその取り除き方
      5. 衰弱(食欲不振、栄養不足、悪液質、Frail)を防ぐ
      6. 新しい治療法(ゲノム医療)の適用 - 「細胞障害性抗癌薬」以外の薬物療法 - 「免疫チェックポイント治療薬」や「PARP阻害薬(分子標的薬)」 - などの効果に脚光が当たるようになり、膵臓癌に対する適用も進みつつあります。遺伝子パネル検査(ゲノム医療)がこれらの療法に結びつくことも一般化するものと思われます。私の命がそれまで待ってくれるかどうかには難しいものがありそうです。
      7. 緩和医療と緩和ケア病棟での治療 - あるべき姿に向け多くの皆さんが努力してくださっていますが、私の場合、現実を冷静に見つめた判断と選択が大切と思います。
      8. 主治医の話(闘病において今後大切なこと)
      9. 残る命でめざすもの
      続きます。

      限られた命を癌一色に染めない(お休み)

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       診断と治療(私の場合)  (2018年10月 リンク先変更)
      * 抗がん剤治療(私の場合) (2018年10月 掲載)
      * 副作用(私の場合)  (2018年6月 掲載)
      * 副作用(私の場合)  (2018年10月掲載)
      * 合併症とその他の疾患 (私の場合) (2018年10月掲載)
      * FOLFIRINOX
      * FOLFIRINOX(私の場合)
      * 有効な抗がん剤
      * 他の治療法の検討 (私の場合)
      * 生存率

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      これまで、そしてこれからの治療方針です。
      私の治療シナリオ(これから)(2019年1月掲載)
      治療方針をどう決めたか(これまでとこれから)
      (2019年1月掲載)
      膵臓癌闘病一年半、治療法はひとつだけ(これまで)
      (2019年1月掲載)
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      プロフィール

      life4ever

      横浜市在住、69歳。一男一女の父。仕事からは既に退いています。

      単に生きるのではなく、いのちに意味があるよう、日々を大切にしたいと思っています。

      みなさまのそして私自身の、そのようないのちが、長く続きますように。

      Life forever .....

      ギャラリー
      • 闘病3年、やはり最末期
      • 抗癌剤治療終了1週間、明日はその後最初の診療日
      • 令和元年、副作用の蓄積も進みました
      • 令和元年は厳しい年となりました
      • ありがとうございました(長文です)
      • またも発熱 - 39.1℃、勘弁してほしい
      • 緊急入院8日目、なんとか退院
      • 2日連続の輸血で何とか息を吹き返したい
      • 癌との闘い、「心身のぎりぎり」が問われています