【2017年6月1日のふりかえりです】

抗がん剤以外の治療法の選択
  • 消化器内科の先生には以前より、抗がん剤以外の治療の希望があれば、保険診療以外も含め相談するよう言われていました。6月18日、腫瘍内科の先生とも会話しました。
  • 私にとっても妻にとっても、短い期間での選択・検討・判断となりました。具体的に考えたのは、➀重粒子線治療、②ペプチドワクチン治療、➂ナノナイフの3つの治療法でした。HIFUなども存在は認識していましたが、具体的に検討するまでには至りませんでした。
重粒子線治療
  • 重粒子線は高重量の放射線で、癌の病巣に狙いを定めて効果的な照射ができるのがメリットと言われています。
  • 一方で、先進医療の前身である高度先進医療に認定されたのが2003年11月、いまだに限られた領域での保険診療しか認められていません。すい臓がん治療で「是非に」と思わせる程の治療実績をあげているようには思えないこと、金属製のステントは不可であること、併用可能な抗がん剤はゲムシタビン単剤のみであること、等を総合的に考え、とりあえず喫緊の検討対象からははずすこととしました。
  • 確定診断ではないものの、「余命良くて一年」と言われて既に一か月、「早く治療に入りたい」が一番の願いでした。しかし、抗がん剤治療が必ずうまくいくとのとの保証はなく、その場合の数少ない治療法のひとつが重粒子線であることは確かです。ステントを後から抜けるタイプのものにするか最後まで迷ったのは、そのためです。
ペプチドワクチン治療
  • ペプチドワクチン治療は将来が期待されている免疫療法のひとつでT細胞といわれるものを強めるのだそうです。当時、ある医療機関で「ペプチドカクテルワクチン臨床試験」としての募集がなされていました。「未治療でゲムシタビン単剤投与予定している方」が対象でした。既に実績がある抗がん剤投与ではなく、臨床試験段階のものを選択し応募することは妥当ではないと判断しました。
ナノナイフ治療
  • ナノナイフはもともとある大学病院で2014年に臨床研究として始められました。血管浸潤した膵臓癌(ステージ4a)への効果も期待されていて、私の状態には合致しているのではないかと思いました。2017年6月時点では、ある医療機関で治療提供されていました。
  • 著しい効果をあげた例もあるのでしょうが、先進医療の枠組みにも入っていない段階で、急速に患者さんが拡大しているわけでもないと受けとめました。抗がん剤との関係、金属ステントとの関係も、確認する必要がありました。また、ナノナイフ治療中に、癌治療全体で万一何事かが起きた場合、どこまで当該医療機関が対応してくれるのかについても、理解する必要があると感じました。
  • 治療の方法には興味があり、自費治療の覚悟もあったのですが、目の前まで準備ができているFOLFIRINOX治療のスケジュールを延期してまで、ナノナイフの検討をするとの判断には至りませんでした。
まとめると・・
  • 消化器内科の先生も、腫瘍内科の先生も、見解を一方的に押し付けるのではなく、十分に患者の思いも聞いてくださったと思います。その中で私の気持ちも少しずつ(とは言っても、癌の進行への恐怖感がある中極めて短い時間で、でもあるのですが)固まってきました。
  • どの治療法が私の場合に功を奏するのか、これを論理的に見通すことはできない、それであれば実績・統計に頼るのがベストの選択、これが基本のひとつ。もうひとつは、膵臓癌との戦いは今のところ勝ち目は薄いが、総力戦(次回、もう少し詳しく書きたいと思っています)。奇襲作戦をあれこれ考えるのではなく、総合力の高い医療機関と早期に信頼関係を築きたいと思いました。これが基本のふたつめです。

「その4」に続きます。

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