【昨日、「国立がん研究センター がん情報サービス」による「標準治療」の定義をご紹介しました。この定義に従ってある治療法が「標準治療」なのか否か判定しようとしても、定義自体の抽象度が高いため、難しいように思います】

【「もう少し具体的な定義はないのか?」「判定が容易で、人によって判断がわかれることの少ない定義は?」といった観点から考えてみます】



「標準治療」の具体的な意味
  • 私にとっての「標準治療」の一番の意味とありがたみは、保険診療の対象であることです。長い闘病生活は、保険診療による三割負担/高額療養費制度の適用に大変助けられています。
  • 保険診療は、医薬品/医療機器についての所定の審査と厚生労働省による製造販売承認が前提となります。
  • 「がん情報サービス」の免疫療法の解説を見ると  療法ごとに「標準治療」か否かに言及があり、「国の承認」「診療ガイドラインへの記載」の有無が記されています。「診療ガイドラインへの記載」が「国の承認」の前になされることは通常ありません。
  • 現実的には、「標準治療」を「保険診療対象の治療」と定義してもあながち的外れではない状況です。これだと私にも容易に「判定」できます。

「治療法選択基準」と「標準治療」
  • 私は自分なりに考えた下記の基準に沿って治療方法を選択してきました。特別なものではなく、ごくあたりまえのことを並べたと考えています。
  • これまでに受けた治療は、結果としてすべて「標準治療」に含まれています。
  • 当基準は私自身の指針にすぎず、どこでも通用する「正しい」ものと主張する意図は全くありません。
  • 基準にせよ具体的な治療法にせよ、私にとって良いことが常に良いとは限りませんし、もっと良い結果を得る方法があった(ないしは、ある)のかもしれません。
  • 「ある治療法では効果がない、不十分」と書くことも控えたいと思います。私の判断では優先度が低かったり、私には効果が認められなかった治療法が、他の患者さんには大きな効果をもたらすかもしれません。
  • お一人おひとりがご自身の死生観をも踏まえたうえで選択された治療方針/方法については、同じ病と闘う者として尊敬とともに受けとめさせていただきたいと思います。

私の「治療法選択基準」(再掲)
  • 改めて下記の基準を見ると、そのほとんどが「標準治療(国が支え、全国に展開する医療制度)」であることによって実現できていることを確認できます。
  1. 治療して効果が期待できることが明確に示されていること。効果の程度についてもある程度把握できること。
  2. 治療による副作用や合併症の可能性や程度ができるだけ明らかにされていること。予測される副作用や合併症が、受け入れられる範囲内であること。
  3. 治療の当事者と副作用や合併症への対応主体の間に緊密な連携関係が期待できること。
  4. 治療のコスト(金銭的な負担、治療時間、交通時間、など) が受け入れられる範囲内であること。
  5. 治療開始に至るまでに要する時間的負担が、限られた時間の使い方の自分自身の優先順位付けとして納得できるものであること。
  6. 治療薬や治療の担い手を求めるにあたっては、治療の仕組み全体の中で節度を保つことができるものであること。
続きます。

限られた命を癌一色に染めない(初宮参り)

台風19号が日本を襲った翌10月13日、つかの間の太陽の中でのお参りとなりました。
御神木は、夫婦円満、家内安全の象徴だそうです。
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膵臓癌の治療と副作用に関する過去記事です。ご興味があれば、青字部分をクリックしてください。当該の記事に飛びます。「私の場合」と付記したものは、それぞれの項目について、私自身の実例・実体験を中心にきました。

 診断と治療(私の場合)  (2018年10月 リンク先変更)
* 抗がん剤治療(私の場合) (2018年10月 掲載)
* 副作用(私の場合)  (2018年6月 掲載)
* 副作用(私の場合)  (2018年10月掲載)
* 合併症とその他の疾患 (私の場合) (2018年10月掲載)
* FOLFIRINOX
* FOLFIRINOX(私の場合)
* 有効な抗がん剤
* 他の治療法の検討 (私の場合)
* 生存率

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これまで、そしてこれからの治療方針です。
私の治療シナリオ(これから)(2019年1月掲載)
治療方針をどう決めたか(これまでとこれから)
(2019年1月掲載)
膵臓癌闘病一年半、治療法はひとつだけ(これまで)
(2019年1月掲載)
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