闘病の大きな転機です
  • 癌はじわじわと大きくなり腫瘍マーカーも上昇、ヘモグロビン量は限界まで低下、白血球が細菌などに抵抗しきれず高熱を発することも多くなってきました。
  • 抗癌剤 GnP(ゲムシタビン+ナブパクリタキセル、ジェムザール+アブラキサン)の3投1休を続けた場合身体がもたないこともはっきりしました。

治療の見直し

  • 2017年6月以降、ファーストラインのFOLFIRINOXを43クール、セカンドラインのGnPを9クール投与してきました。
  • 切除不能-局所進行(UR-LA)で、手術については術後の生存率/QOL/再発率などさまざまな角度から検討し「DP-CAR」を含めて実施しないと決めています。
  • これからは、GnPの変形ないしはサードラインにて抗癌剤治療を継続します。
  • 各種のデータを冷静に受けとめると、先行きが厳しいことは明らかです。

行動の優先順位の見直し

  • 「闘病を人生とはしない、人生の中に闘病がある」が基本的な考え方です。
  • そのうえで、「何としてでも行わなければならないこと」、「様々な制約の中でなすべきこと」、そして「時間が許せば極力行いたいこと」についての優先順位をつけてきました。
  • これまでの2年半、「極力行いたいこと」に思った以上の時間を割くことができました。支えてくださっている皆さんのご理解とご協力の賜物で、感謝しています。

  • 闘病に転機が来ている今、行動全体を再点検すると、「何としてでも行わなければならないこと」がまだ多く残っていることに気づきます。
  • 東北に住む満93歳の母は今年1月に父を見送って以来特養で一人暮らしを続けています。住む人なき空き家の始末にも道筋をつけておかなければなりません。
  • 妻のこれからについても、行わなければならないことがあります。ひとりで暮らすために役立つものを整理して残し、使えないものは処分が必要です。
  • お世話になった方への状況報告やお礼の多くは「様々な制約の中でなすべきこと」に入ります。一歩一歩進めているところです。
  • 「極力行いたいこと」もまだまだあります。自分がこれまで考えてきたことを、短くても拙くても、一応のまとまりのあるものとすることができれば嬉しく思います。

ブログのこれまで:小さな情報提供
  • 「余命良くて一年」を宣告されて一年経った時点で、当闘病ブログを始めました。理由のひとつに「同じ病の皆さんへの自分なりの情報提供」がありました。
  • 読まれる方の多くは大変厳しい状況に置かれているわけですから、内容や言葉に十分注意するのは当然のことです。
  • 実際にはたくさんの落とし穴がありました。良い結果があれば、自らの知識や判断の正しさの故と思い込む傲慢さや虚栄心から人が抜け出ることは至難の業です。
  • それでも、私自身に起きたことを事実に即して情報提供することには意味があると考え、ブログを続けてきました。世の中に有益な情報はたくさんあっても、どうしても一般的/典型的なものにならざるを得ない一方で、癌そのもの、そして癌との闘いは極めて多様だからです。
  • 「ある療法が良い」とか「ある療法では不足」といった抽象度の高い見解からは距離をおいてきました。そう述べる十分な根拠を持ち合わせていないうえに、一般化/類型化されたものではない情報提供というもともとの意図ともそぐわないからです。

神は細部に宿る
  • このような考え方に基づく発信が意味を持つためには、癌の占拠部位、確定診断の根拠、浸潤や転移がある場合はその詳細、画像や腫瘍マーカーの推移、副作用や合併症の状況などを、具体的にかつ分かりやすくお伝えすることが必要と考え、記事に盛り込むよう努めてきました。
  • 10月から「膵臓癌 - さまざまでしぶとく、一筋縄にはいかない」シリーズをはじめたのも、「癌と治療の多様性」と「個別実態の認識と対応の大切さ」に焦点を当てたかったからでです。まさに「神は細部に宿る」です。
  • 例えば、転移は病期と治療方針を左右する極めて重要な事項ですが、画像に影らしき像が見られた程度で「転移」と判定、真に「転移」であれば血行等に癌細胞が入り込み動きまわっているので意味がないはずにもかかわらず放射線療法を適用など、読者が理解しにくい記事も散見されます。何らかの理由や根拠があっての判断であり治療なのでしょうから、詳細の記述があれば、患者さんにとってより一層価値のある情報提供となるのではないでしょうか。

ブログのこれから:中締め
  • 試行錯誤はありましたが、上記の「思い」については、これまでにある程度実現できたものと考えます。
  • 一方で、闘病/治療は大きな転機を迎えています。
  • こうした大きな流れの中で、ブログのあり方についても原点に立ち帰った点検を行うタイミングと判断しました。今後のブログ更新は節目節目の診療結果などに絞ったものとしたいと思います。頻度としては、当面週1回程度を考えています。
  • これまでにお約束していた記事については、できる限り書いていくつもりです。
  • ブログを終了するということではありません。行動全体の優先順位を見直す中で、ブログについては「中締め」するということです。

老後の初心、老の入り舞
  • ある時に理由があって決めたことも、状況がさまざまに変われば、それに応じた新しい行動様式が必要と思います。
  • 残された時間を大切にし、「老」や「病」を見据え、「老後の初心」を求めたいと思います。
  • 更には、体力や気力を維持して「老の入り舞」にも挑戦したいものと思います。

ありがとうございました
  • ブログ投稿の考え方や頻度の変更に伴い、読者も私の家族や友人/知人中心になるのかもしれません。
  • 2018年5月以降今までのブログ訪問者数は何とのべ30万名となりました。地味なブログに目を向けていただいたことは、大変励みになりました。ありがとうございました。
  • 皆さまお一人おひとりが、望んでおられる方向に着実に前進されますよう、心からお祈り申しあげます。
【2019年12月9日、総訪問者数 30万人を記録】
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限られた命を癌一色に染めない(当コーナーを設けた理由 - 再掲)
  • 癌患者になったが故に、真っ先に考えるのはいつも癌のこと・・このようになるとすれば、それは零ないしは無に近い可能性の中で「生」を授かった身としてさびしいことと、私は思います。芸術、文化、自然、そして多様性ある人間・・「生」あるものが作り出した豊穣に感動し学ぶ、この機会が無尽蔵にあるのですから

  • 癌が原因で命が尽きること、これは決して負けではない。でも、癌ごときに心を奪われて、限られた時間、限られた命の使い方を誤ってしまうとすれば、それは一種の負けではないか、そのように思えてなりません。

*今も抗がん剤投与が続く私の励みは、みなさんの支えです。「ポチ」は支えのしるしです。
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*私自身は膵臓癌の患者で抗がん剤治療中ですが、記事の内容は膵臓癌固有のものに限られていません。癌と闘うすべての方にご覧いただければ幸いです。


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膵臓癌の治療と副作用に関する過去記事です。ご興味があれば、青字部分をクリックしてください。当該の記事に飛びます。「私の場合」と付記したものは、それぞれの項目について、私自身の実例・実体験を中心にきました。

 診断と治療(私の場合)  (2018年10月 リンク先変更)
* 抗がん剤治療(私の場合) (2018年10月 掲載)
* 副作用(私の場合)  (2018年6月 掲載)
* 副作用(私の場合)  (2018年10月掲載)
* 合併症とその他の疾患 (私の場合) (2018年10月掲載)
* FOLFIRINOX
* FOLFIRINOX(私の場合)
* 有効な抗がん剤
* 他の治療法の検討 (私の場合)
* 生存率

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これまで、そしてこれからの治療方針です。
私の治療シナリオ(これから)(2019年1月掲載)
治療方針をどう決めたか(これまでとこれから)
(2019年1月掲載)
膵臓癌闘病一年半、治療法はひとつだけ(これまで)
(2019年1月掲載)
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