【令和元年も、今日が最後の一日です】

【癌の進行と治療という観点からは大変厳しい年となりました。転移は認められなかったものの、2017年5月の確定診断以降はじめて明確に「大きくなった」との判断がくだされました。腫瘍マーカーの数値も上昇し、3種ともカットオフ値を超えました】

【FOLFIRINOX 43クール&GnP 10クールがもたらした蓄積毒性の心身への影響はさすがに大きく、さまざまな副作用への対応も困難度が増しています】

【それでも、さまざまな感動、学び、交流を求め、少しでもまともな人間になろうと努めてはきました。たくさんの皆さんに支えられてのことで、感謝にたえません】


【「2019年の癌との闘いと命の使い方」を顧み、「2020年の思い」をまとめてみたいと思います。「参考情報」として、1月一杯、不定期掲載の予定です。今日はまず、癌自体の状態/進行とマーカーの反応について書きます】



癌の状態と進行

癌の大き
  • 2017年5月の最初の造影CT画像の癌の大きさ(長径)は27.58mmでした。形は楕円球状で主要な動脈を巻き込んでいました。8月、FOLFIRINOX4クール後の効果判定検査時には縮小が認められ、血管も若干透けて見えるようになってきたとのことでした。
  • その後、4クール(8週間)毎の検査では前回と比較して差が認められるほどの変化はありませんでした。ただし、長いスパンで見ればごく少しずつ大きくなっている状態でした。
  • はっきりと「大きくなっている」との判断が伝えられたのは、2019年2月の検査結果にもとづくものでした。
  • 2019年9月時点の画像は2月のものとほとんど違いがありませんでした。大きさは29.72mmで、最初の画像と比べて、絶対値で 2.14mm、率で7.8% の増加ということになりますただし、癌の形は変化していて、長球(楕円体)から円球に近い形になったため、体積はもっと増えていると思います。癌としての勢力/攻撃力は径よりも体積に比例するのではないでしょうか。
浸潤
  •  昨年までの画像では、浸潤した癌は脾動脈を完全に巻き込むとともに、腹腔動脈の過半にもへばりついた状態でした。2019年2月に至り癌は更に勢力を増し、大動脈にも接触するようになりました。
転移
  • 2019年中に転移は認められませんでした。
  • 宣告時に用いられたCT画像でも肝臓の造影部にボツボツが見えたのですが、転移と判断する明確な根拠がなく、経過観察することになりました。その後2年8か月、変化は見られませんでした。
  • 遠隔転移の有無は、ステージ(病期)判定に用いられるほか、治療方法を決めるうえでの重要要素でもあります。ステージについては複数の定義(決定機関)/ バージョンがあり、最新のものが迅速に浸透しているわけでもないので、さほど気にする必要はないと思いますが、治療方法は患者にとって生命線です。
  • 癌細胞が血流に乗って転移していれば、切除手術、放射線(重粒子線等を含む)治療の効果は極めて限定的と理解しています。「膵癌診療ガイドライン」所収の「膵癌治療のアルゴリズム」が示すとおりです(写真を添付しました)。
  • 一貫して慎重さを保ち、的確に判断/対応いただいている主治医には感謝しています。
腫瘍マーカー
  • 2017年5月に膵頭部癌確定診断がくだされてからも、腫瘍マーカーの動きは鈍く、最も代表的な CA19-9は「ルイス式血液型陰性」の場合膵臓癌偽陰性を示すことから、これを疑うほどでした。
  • しかし、膵臓癌はやはりしぶとく、マーカー値も徐々に上昇しました。マーカー3種について、カットオフ値を超えた時期を記します。じわじわと悪化している状況をご理解いただけると思います。CA19-9 とSPan-1がマーカー値を超えたのは2019年に入ってからです。
CA19-9(カットオフ値 37.0)
  • 超えた時期:2019年6月、確定診断から26か月後
  • 現在の値: 134.3
DUPAN-2(カットオフ値 150)
  • 超えた時期:2018年9月:確定診断から17か月後
  • 現在の値 530
SPan-1(カットオフ値 30.0)
  • 超えた時期:2019年1月、確定診断から21か月後
  • 現在の値 46.8 
続きます。

【写真:日本膵臓学会編「膵癌診療ガイドライン 2019年版」から】

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限られた命を癌一色に染めない(お休み)

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*私自身は膵臓癌の患者で抗がん剤治療中ですが、記事の内容は膵臓癌固有のものに限られていません。癌と闘うすべての方にご覧いただければ幸いです。


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膵臓癌の治療と副作用に関する過去記事です。ご興味があれば、青字部分をクリックしてください。当該の記事に飛びます。「私の場合」と付記したものは、それぞれの項目について、私自身の実例・実体験を中心にきました。

 診断と治療(私の場合)  (2018年10月 リンク先変更)
* 抗がん剤治療(私の場合) (2018年10月 掲載)
* 副作用(私の場合)  (2018年6月 掲載)
* 副作用(私の場合)  (2018年10月掲載)
* 合併症とその他の疾患 (私の場合) (2018年10月掲載)
* FOLFIRINOX
* FOLFIRINOX(私の場合)
* 有効な抗がん剤
* 他の治療法の検討 (私の場合)
* 生存率

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これまで、そしてこれからの治療方針です。
私の治療シナリオ(これから)(2019年1月掲載)
治療方針をどう決めたか(これまでとこれから)
(2019年1月掲載)
膵臓癌闘病一年半、治療法はひとつだけ(これまで)
(2019年1月掲載)
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