手術をする。
ズドンと来るイメージですよね。
体を切り開き、体の器質的な異常を切除したり置換したりして人工的に改変して病状や症状を根本から取り除く。それが手術です。
何度もした経験がある方も、一度もせずに生涯を終える方もいるでしょう。
これはイメージ通り、人体に対してとてもリスキーなものでもあります。
麻酔を打って感覚を麻痺させる、もしくは意識をシャットアウトして、体の深部まで切開して特定部位を切除し、必要があれば置き換える。
自然の状態ではまず起こりえない現象です。一時的な体へのダメージは凄まじいものでしょう。
私も痔ろうの手術の経験がありますが、日常生活に復帰するまで1週間ちょっとの期間を要しました。

しかし逆に考えれば、知能を持った人類のみがそれを行う事ができるという、叡智の一つであるとも言えます。
私は先日解剖実習を行ってきた中で、血管・神経を全て把握してそれを傷つけないようになるべく問題個所に限定して切除するという行為は、凄まじい知能と技術を必要とする事がよく分かりました。
手術を行う医師という存在に対して、今まで以上の尊敬を持ちました。

ですので、手術そのものに対して不信感があるわけではありません。
本当にその部分そのものが原因で不調が起きていたり、命の危険や著しく生活に支障をきたす状態に移行する恐れがある場合、それは手術以外に方法はないでしょう。

ただし、それ以外の場合。
不調が起きていているが、緊急性が低い場合、もしくは完全に特定できていない場合。
そんな時は、少し待ってみてほしいのです。

今まで施術をまかせて下さったクライアント様の中で、こんな方々がいらっしゃいました。
(モニタークライアント様以外の方も含みますので、個人情報は伏せさせて頂きます)

まず、ひどい五十肩で1年以上も不調が改善せず、医師に手術しかないと言われていた方。この方は仕事が忙しく、手術に要する期間がとれないという事で、なんとかならないかと相談を受けました。
結果的に、肩の施術自体は5分程で終わりました。レントゲンとMRIもとり、原因がここであるといわれた所が原因ではなかったからです。初回で改善し、それ以降戻りもなく、現在も元気にお仕事を続けていらっしゃいます。

次に、変形性膝関節症と診断されていた方。仕事が立ち仕事で、仕事も辛いが趣味のボーリングとゴルフができないのがもっと辛いとの事でした。同時に病院にも行かれていたのでヒアルロン酸などの注射も打たれていましたが、最終的に手術を勧められておりました。
この方は継続的に施術する事なりましたが、結果的に趣味のゴルフとボーリングも問題なく行えるようになり、大会で好成績を残せるまでの状態までになり、現在も元気に生活しておられます。

最後に、脊柱管狭窄症で手術を勧められていた方。この方は他にも、難病の側弯症と骨粗鬆症も持っており、腰の痛みと足のしびれをとるためには手術しかないと言われていたのですが、手術の成功率は五分という事で、手術をせずに改善する方法を模索しておられました。
この方は現在も当所に通院中ですが、過去2回の施術で腰の痛みと足のしびれも改善してきており、別の部位の施術へと移行しております。恐らく手術の必要はないと思われます。


前述のとおり、私は手術そのものを否定する気はありあません。必要な状態ももちろんあると思います。
ただ、手術となれば数十万円という多額な金額的負担と、数週間という復帰時間がかかり、また最悪の場合それでも改善されません。
考える猶予がある場合は、手技療法というものがある事を少し考慮に入れてみてはいかがでしょうか。