November 08, 2006
ノーベルバンケット(ノーベル賞晩餐会)のフラワーアレンジ
パーティーは、ある1シーンであり、テーブルウェアー、料理に飲み物、そして音楽やダンスや工芸品、デザインから、招かれる方々のファッション、マナーや会話、社交術までも含まれます。
そこにも欠かせないものが、装飾用の花です。
こうした、王室とともに過ごす晩餐会には、デコレーターが活躍します。花を装飾するからといって、花だけの知識があればよいわけではありません。ノーベル用のテーブルウェアーとの相性、距離、そのボリューム、さらに9月にすでに決定されているメニューから、食事のスタイルやマナーを計り、ノーベル特有のセッティングの基本も心得ておかなければなりません。
1992年、ノーベル財団はノーベル賞90周年を記念して、ノーベル宴席用食器一式の製作をオーダーしました。皆さんもすでにご存知だと思います。では、ノーベル宴席用の家具はというと、「イケア」です。スウェーデンのデザインの文化、特性は、過剰なものを好まず、外観のデザインを重視します。こうした実用美の芸術という「デザイン」の歴史的背景に、スウェーデンの工芸のレベルの高さと特有さが伺えます。
晩餐では、花の香りや色に気を配り、ホール、授与式、舞踏会、控え室など、そのシーンにふさわしい装飾が施されます。知る限りでは、2005年にも、スウェーデン人デコレーターのスウェーデン人デコレーター Gunnar Kaj(グンナール・カイ)氏が、全てを手がけました。グンナール・カイは、NOBELBLOMMOR(ノーベル ブロムモア)として、高い評価を得ています。また、受賞式の花の装飾、コンサートホールの壮大な階段の装飾は Hässelby Blommor ヘッセル ブロムモア(Blommor 花、花屋 →ブロムモアでいいのかな?)というフラワーショップのフローリストのヘレン・マグヌセン。

左側のテーブルには、ローストランドやオレフォルスのノーベルシリーズのディナーセットに、花と蜀台が装飾されます。花と果実のアレンジメント。
その隣が、アルフレッド・ノーベルの彫像。遺言によってノーベル賞を設立したダイナマイトの発明者ですが、1999年のこの彫像は、イタリアのサンレモにあるリビエラの花で装飾されています。
隣の花のオブジェも同じ99年。晩餐会のストックホルム市庁舎のホールですが、インゲラ・ウォール&ジム・グランドストームによって装飾されています。
一番右側は、2004年の晩餐会。1万3000にもおよぶ、薔薇、カーネーション、胡蝶蘭、美しい芝草で、ノーベルの彫像からスコンサートホールをぐるりと装飾しています。グンナール・カイの装飾。花はすべてサンレモから。
この最も権威ある学術文化賞は、ノーベルの遺言によりますが、生涯独身で過ごした億万長者です。晩年をフランスとイタリアで過ごし、1896年12月10日、イタリア のサンレモでその生涯を終えました。その所以で、ノーベル賞の晩餐会は、ノーベルの誕生日に開催され、花はすべてイタリアのサンレモから届くのです。亡くなって5年後に、はじめてノーベル賞が授与されたのでした。













