March 08, 2007
ポール・セザンヌ オランピア

モデルヌ・オランピア 1873年 オルセー美術館

モダンヌ・オランピア 1869-70 個人所蔵 (オークションにでているらしい?)
モデルヌ・オランピアも、モダン・オランピアも、1865年のマネの作品「オランピア」のオマージュというよりも、同じ題材を扱った作品とした方がよいのでしょうか。
オランピアの図像学として、横臥、黒人メイドを取り入れたと考えれば、模倣でも、オマージュでもありませんからね。(笑)
モデルヌ・オランピアは、黒猫を黒犬に描き、尾を立てさせています。性の寓意が現れていますが、ソファーにすわる男性と、フルーツをのせたテーブルは、マネの作品にはありません。
でも、同じ娼婦を扱った、マネの「ナナ」には、ソファーに座る男性が描かれています。
マネ「オランピア」 Yves Saint-Laurent Rive Gauche
マネ「ナナ」 ナナの誕生 ドミ・モンド
1873年に、セザンヌが描いた「オーヴェールの医師ガッシュの家」というのは、あのゴッホの最後を看取ったドクター・ガッシュでもあり、セザンヌの家主でもあったわけです。そのドクター・ガッシュが、マネの「オリンピア」に興味を持ち、セザンヌが作品化したというのが、「モデルヌ・オランピア」だということです。
「モダンヌ・オランピア」は、「モデルヌ・オランピア」よりも3年ほどはやく作品にしています。こちらの作品を「静」とすると、モデルヌ・オランピアは、黒人メイドのシーツをはずすシーンが「動」を強調しているようです。
キャンベラ,オーストラリア・ナショナル・ギャラリー所蔵には、動趣向(オランピア)の、「ナポリの午後」という作品があります。1876年から77年にかけて完成された作品ですが、黒人メイドが、ベッドで横たわる二人に、午後のお茶をだすシーンが描かれています。
セザンヌの「オランピア」では、このモデルヌとモダンヌが好きですね。
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