July 07, 2009

サン・ローランとベルジュの宝物

grand salon

PHOTO Jean-Marie Perier(ジャン=マリー・ペリエ)

イヴ・サン・ローラン(Yves Saint Laurent) が亡くなってからどのくらいたったでしょう。オークションは2月に行われていますが、彼のコレクションを知るたびに、もっと知りたいと欲張りになります。1点が何億、何十億のコレクション。まさに「世紀のオークション」です。縮小などで人員を整理しているというクリスティーズ(サザビーズも)は、このサン・ローランにあやかることができたのでしょうか?

この写真は1995年、在りし日のサン・ローランとモデルのシビル(Sibyl Buck)。壁に掛けられているのはフェルナン・レジェ(FERNAND LEGER)の「Le profil noir(The Black Profile」(1928)です。

フェルナン・レジェの絵はこの上にも掛けられていて、2枚の作品があります。
Composition, dans l'usine」(1918)、「Le damier jaune」(1918)
そして、一番左側には、ジョルジョ・デ・キリコ(Giorgio de Chirico)の「Il Ritornante」(1918)です。この3枚が掛けられています。

ジャン=マリー・ぺリエと同じリビングの写真。摂り方によって、こうも変わるものですね。左側には、窓があります。その窓のうえに、パウル・クレー(PAUL KLEE )の「Sollte Steigen」(1932)が掛かっています。その下のイーゼルにかけられている絵が一枚。宮廷画家のフランシスコ・ホセ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス(Francisco Jose´ de Goya y Lucientes)の作品。

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(C)christies

フランシスコ ゴヤの「Portrait of Don Luis Maria de Cistué」 (1791)は、ルーブル美術館(Louvre Museum)へ寄贈されることが決まっています。

キュービックのチェア、スツールはアールデコのデザイナー ピエール・ルグラン(Pierre Legrain)。装幀本も有名。

写真の左右にある壷は、ジャン・デュナン (Jean Dunand:1877-1942) の「Art Deco brass-and-lacquer vase」です。アールデコ期のインテリア・デザイナーで、パリ万博に出展した日本の浄法寺の漆職人菅原清三に師事。

ピエール・ベルジェ&イヴ・サン・ローラン、このコレクションは自分で全て選んだのでしょうか。とっても素敵なものがたくさんありますが、驚くようなもの(私の趣味ではないもの)もありました。

また、ピエール・ベルジェ&サン・ローラン邸の写真の写し方によっては、雑多とみえる「ダサさ」と、「センスのよさ」が入り混じっていて人間的な温かみと日常があったという安心感がありました。

欠点のないくらいのセンスがよい宮殿や高級ホテルのような暮らしではなく、雑誌や書籍が積まれ、日々何かの探究心の痕跡がみえるのも素敵だなと思えます。

ただ、あれだけのコレクションや部屋、その大きさは、何人もの召使をお雇いになっていたのでしょうね。嫉妬!

ですが、サン・ローラン、ベルジェのオークションは寄付にまわるそうなので、死の世界からも貢献しているんだなと感じました。

実はこの右側には、マティスらの作品が数点掛かっています。こちらから。

lifecarrer33gearkawase at 20:09│Comments(0)TrackBack(1)Yves saint Laurent 

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1. サン=ローランとベルジュのバーン・ジョーンズ  [ REMOVE ]   July 07, 2009 21:32
(C)Peter Macdiarmid / Getty サン=ローランとベルジュのコレクション のひとつサー・エドワード・コーリー・バーン=ジョーンズ(Sir Edward Coley Burne-Jon)のタペストリー 「L'adoration des mages」 はオルセー美術館に寄付されることになった。 フ

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