2005年08月20日

「無限」の話



ヒトは100mを何秒で走れるか。
どっかに限界があるはずだ。

――なんてことを、考えたことはありませんか?

どんなに頑張っても、100mを1秒で完走することはできまい。
今の陸上100m選手は、どこかにある限界に向かって走っており…、いつの日か「世界記録」はストップするはずである。

高校時代、私は陸上部に入っていて、女子同級生11人の間で「交換日誌」を回していた。
普通、こういうモノを女子同士で回すと、恋愛話で埋まりそうなものだ。
が、私たちはちょっと変わっていて、上記のような「有限の話」から、いつしか話題は「無限の話」へ突入していったのである。

「無限って一体なんなん?」
というのが、11人の悩みの種?となった。

ある人は言った、
「例えばさー、ピストルから人間に向かって弾が発射されるとするやん」
「弾は、人間の身体に到達するまでの距離の半分を進むやん」
「次にまたその半分を進むやん」
「次の瞬間にも…」
「そしたら、無限にそれは続いて、弾は人間に到達せぇへんことになるやん???」

どっかがおかしい話なのである。
しかし、この命題を論破できる人間はいなかった。
一介の高校生には難しかったのである。
わしゃ、今でもわからん。

「宇宙が無限ってどういうことやねん?」
と悩む人もいた。
他の人:「宇宙は無限じゃないよ、膨張し続けてるねんから、有限やん」
本人:「でも宇宙の外にはまた何かがあるはずやん?それは無限に続くんとちゃうん?」
全員:「………」
これも誰も論破できず。

結局のところ、「無限の話」をどれ一つとして解決することはできず、これらの論争は禅問答に終わった。
「無限の話」は有限だったのである…。

今でも、この「交換日誌」は11人のうち数人によって保管されている。
新年会で読ませてもらったのだが、今読むと、はずむような会話の間に、このような禅問答がはさまっていて、なんだかすごく青春を感じる。

思春期って、こういうくだらんことで悩んでみたりするんだよな。


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lifelovepain at 10:52│Comments(24)TrackBack(0)思い出 

この記事へのコメント

1. Posted by 浅間   2005年08月20日 12:38
ゆみ姉さんこんちは〜(・∀・)
釣りに行く前に(また行くのか…)ブログ回りです。
無限…宇宙って無限じゃなくて丸くて有限だって話を私は聞いた事がありますだ。

ってか、ゆみ姉さん陸上部だったなんていいですね!!
私なんて合唱部と漫研ですよ…超インドア_| ̄|○
2. Posted by 由巳ゆみ   2005年08月20日 12:41
>浅間どんへ

釣りか、ええのぉ〜…。
でももう、時間的にちょっと暑いんとちゃうか??

その有限な宇宙の外には何があるのか?ってのが疑問なのよねえ。きっと3次元では考えられない世界なのね。

ワタクシも中学時代は美術部で漫画描いてたざますよ(笑)。
3. Posted by しまじろう   2005年08月20日 13:42
交換日誌。。ありましたありました。
高校時代私もやりました。ええと、友人4人ほどでやっていました。今は携帯、メールがあるし、こんなまどろっこしいことしている高校生いないだろうな。。
でも、ゆみさんたちみたいな哲学的な話ではなく、先生の悪口とか、絵描いたりとか、食べ物の話とか。。懐かしい。
ちなみに私は写真部でした。ほとんど活動してなかったけど。。
4. Posted by ウイパパ   2005年08月20日 14:02
100mの世界記録の話にハッとしました
“そーだよねなぁ1秒じゃ走れないもんなぁ〜”
無限の話・・・学生の頃した覚えがあるなぁぁ
内容は大した事ないだろうけど

交換日誌かぁやってる子は多かったなあ〜
クラスに置いてくから放課後男子仲間とこっそり覗いちゃって「へぇ〜アイツが好きなんだぁ」なんて盛り上がったもんです
 
ワタクシはアウトローだから日誌など書きません!・・・その頃のツケが今きてるんでしょうねぇぇ(まったく今日も長いの書いちまいましたぜ由巳ゆみ姉やん!)
5. Posted by 由巳ゆみ   2005年08月20日 14:43
>しまじろうさんへ

あはは、やってましたか、交換日誌〜。
4人だとちょうどいい数ですね。11人だとなんと2冊あって、止めると皆からブーイングされるのでした(笑)。

絵を描いたりは、私もやってましたよ〜。
時々、「○○さ〜〜ん!(♂)」という訳のわからん雄たけびが入ってたりもしたし。
どこも似たようなものですじゃ〜。
6. Posted by 由巳ゆみ   2005年08月20日 14:57
>ウイパパさんへ

すっごく将来的な話をすると、すべての記録競技において、世界記録の限界が来ますよね。その時、スポーツは一体どんな形になってるんだろう??

交換日誌は、開放的な校内では他人に読まれる危険がとってもありますね(笑)。
実はこの日誌ではないのですが、卒業後、男子部室から練習日誌が何冊か出てきて、私のももろに見られてしまいました。(途中で男女部室が入れ替わったのです;)
ま〜、ワタクシは堅物人間だったので、見られて困るような記述はなかったですが♪
7. Posted by オオノ   2005年08月20日 15:47
一応・・スポーツ障害の専門家ですんで・・。
まぁ、100メートル1秒は無理な数字として、記録はまだまだ伸びると思います。
運動は科学されます。運動生理学の進歩は凄まじく、選手の内面的、筋質、フォーム、トレーニング法・・。
どれをとっても科学のメスが入っています。良い例が、前回のオリンピックで、日本が過去最多のメダルを取ったという事実。これは、ドーピングが厳しかったのと、日本のスポーツ医学の勝利でしょう。

あっ!すっんません・・。熱く語りすぎちゃいました(^^;
まぁ、どっかで記録は伸びなくはなると思うのですが・・。やっぱり限界ってもんがあると思うんで。それが超えるのはわる〜い事をする。なんでしょうか(笑)
8. Posted by 知恵の友   2005年08月20日 15:56
わかる。その禅問答的自然の真理探究。
おいらも、学生の頃「どうして光は水と違った溜まらないか」を議論したことがあるもの。

ちなみに、ピストルの弾が半分ずつ進むというのは、詭弁法のひとつです。

「半分しか進まない」という定義と「半分の地点を通過する」というのは、ウサギと亀ほどに違うのです。それを結果から捉えて「それだけしか進まない」と仮定するから変なことになります。

つまり、「半分」という言葉のマジックでしょうか。半分とは常に結果であって、始点と終点がわかっていて初めて半分の地点が指定されるところ、直線運動には半分という概念がないことに端を発します。


9. Posted by 知恵の友   2005年08月20日 15:56
また、有限の宇宙の外に何があるか。それは、別の物理法則が成り立つ世界がある、としか「仮定」できません。つまり、池の水の外には土や草があるように、水とは非なるものがその周りを囲んでいるとしか仮定できないのです。で、その池は毎年少しずつ大きくなっていると。

で、周りの土や草がどのような性質を持つものか、それは現代の科学では「証明」できない、「仮定」なのです。
10. Posted by リョウ   2005年08月20日 16:10
こういう話大好きです。
もっとも、周りの連中はまともに相手してくれませんでしたが(笑)

んで、ピストルの弾の話ですが、最初に思ったのは「なぜ、毎瞬間半分ずつしか進まないんだろう?」ってこと。
仮に、その「瞬間(時間)」ってのが一定だとすると、それって単純に弾が減速してるだけじゃないかな?なんて思ったり。

いずれにしても楽しいですね、こうゆうの。
11. Posted by 由巳ゆみ   2005年08月20日 16:14
>オオノさんへ

そうなんだ〜。
確かに昨今の日本スポーツ選手が科学的トレーニング・コンディショニングをしているのは、選手の言葉からも感じます。今後、そういうことが出来る人と出来ない人との差で競技パフォーマンスが変わってきそうですね。
ドーピングは日本選手はほぼしていないと信じていますが、国によっては当たり前のように行われているようですね?検査はどんどん精度を高めていって欲しいと思いますが、あまりに反応し過ぎるとコレマタどうなるんだろう??

それにしても、どんなにわる〜い事をしても、記録にはどこかに限界がありますよねぇ?いつの時代になるかわからないけれど、そうなった時、スポーツシーンはどうなるのかなあ…というあたりが興味を持つところです。
12. Posted by リョウ   2005年08月20日 16:21
ピストルの弾の話、よく考えたら変なこと言ってますね私。
ま、いいや(笑)
13. Posted by 由巳ゆみ   2005年08月20日 16:34
>知恵の友さんへ

知恵の友さんから知恵を授かってしまった(笑)。
なるほどねぇ…。
確かにピストルの件は詭弁なんですよ。それには間違いないんだけど、どーしても私には論破できなくて。←物理赤点。
「直線運動には半分という概念がない」というあたりにヒントがありそうですが、今教えられてもよくわからない。うぅ〜〜。私のアタマの悪さを呪ってくれぇ〜。

宇宙の限界には、現代物理学では説明出来ない何かがあるんだろうなぁ、とは思います。そしてこれは、おそらく2次元の世界に住む蟻が3次元の世界を理解出来ないのと同じように、3次元に住む人間が、決して理解出来ない世界の話になるのかなぁと思ったりもします。
14. Posted by 由巳ゆみ   2005年08月20日 16:45
>リョウさんへ

もしかして、時間を点として捉えることに問題があるのかも知れない…。
半分の距離に到達した時間は線であり、点ではないとすれば…。「一瞬」という時間の中にも時間が流れているとすれば…。

…って、ワタクシたち、思春期に戻ってますが(笑)。たまにはいっか。
15. Posted by リョウ   2005年08月20日 18:46
しつこいですが、すんません。

知恵の友さんが仰っている「半分とは常に結果であって、始点と終点がわかっていて初めて半分の地点が指定されるところ」っていうので分かった気がしないでもないです。

つまり、「半分」っていうのは、弾が相手まで到達した後だから、もしくは到達する事を前提として言える事かと。
言い換えれば、「半分」と言ってる事そのものが、弾が相手まで到達している(到達する)事を示しているかと。
16. Posted by 由巳ゆみ   2005年08月20日 19:15
>リョウさんへ

おかえりやす。

う〜〜ん。なんか、アタマがこんがらがってきました。
「半分」っていうのは確かにそうですね…、何かを対象にしてこそある概念ですよね。どっかその辺に言葉の罠があるんでしょうかね。

昔々のギリシアの哲学者たちは、道端でこんな議論を交わしてたんだろうなぁ。よくアタマが破裂しなかったもんだ。
17. Posted by mocha   2005年08月20日 22:38
こういった禅問答的な話は、良く分からないままでも良いかなって思います。
もちろん、ちゃんとした理論の突き詰めは必要です。
ただ、こういったネタでみんなで盛り上がれることができれば良いかな〜って。
いい加減なヤツでゴメンナサイ。
18. Posted by あーるぐりぃん   2005年08月20日 23:04
「次の瞬間」って言うあいまいな言葉がいやらしいですよね。
最初に使った「次に瞬間」に対し、次に使った「次の瞬間」は半分の時間なわけで、そのつぎの「次の瞬間」はそのまた半分なんですね。最初の時間を一秒とすると結局1秒+0.5秒+0.25秒+・・・っていうことになるので、
1+0.5=     2−0.5
1+0.5+0.25=2−0.25
ってな感じで、いくらっ足しても2秒に達しないわけで、2秒後までの世界しか議論できないんです。
19. Posted by あーるぐりぃん   2005年08月20日 23:07
↑多分。
20. Posted by 由巳ゆみ   2005年08月20日 23:34
>mochaさんへ

確かに…。
「無限とは」なんて、正しい答えを出せる人間はおそらく今のところいないのでしょう。これは学者の仕事です(笑)。
mochaさんのおっしゃる通り、盛り上がればそれで楽しいんですよ。みんなで頭を突き合わせて考えるっていう作業が、たぶん面白かったんですよね。
21. Posted by 由巳ゆみ   2005年08月20日 23:52
>あーるぐりぃんさんへ

そうなんです…、単純計算では、2秒後は存在しないことになってしまいます。
だから、これはロジックの魔術なのですね。
それにしても、あーるぐりぃんさん、わかりやすく例を挙げて説明して下さるところが、いかにも塾講師の(セミ?)プロですね(笑)。
22. Posted by nzk0122   2005年08月26日 12:13
激遅レスで申し訳ありません。
ピストルの弾丸のお話が気になりまして・・・

え〜とですね、これは「数学的パラドックス」ってヤツです。
一般的に「飛んでいる矢は止まっている」というもので
例えますと「1を2で割る」という計算を何万回、何億回行っても
限りなく0に近づくが決して0にはならないということです。

ただ「限りなく0に近づく」といいうことなので
数学の世界では便宜上0とみなしてますが・・・
この辺が人間のご都合主義ですよね。
23. Posted by nzk0122   2005年08月26日 12:21
つづきです。

ピストルの話における「次の瞬間」の定義は
「弾丸が人間との距離の半分を進むために必要な時間」ということであり、
弾丸の速度を一定とするならば
「次の瞬間」とは「一つ前の瞬間」の半分の時間ということになります。

したがって「次の瞬間」という時間はどんどん短くなっていくわけです。
上で書きました「1を2で割る」という計算そのものですね。

ということで「次の瞬間」という時間を限りなく0に近づけると弾丸の進む距離も「ほぼ0」とみなすことが出来ます。

弾丸は人間に当たるのに・・・
これが数学的パラドックスというヤツです。
激遅レス&長文で失礼いたしました。
24. Posted by 由巳ゆみ   2005年08月26日 12:28
>nzk0122さんへ

遅レス長文OKざますよ。

そうか、もともとこういう命題はあるのですね。
しかし、結局、人間に弾が到達しない結果になってしまいますね。
確かに数学の世界では、限りなく0に近いものを0にしちゃったりしますが、現実じゃそうもいかないですよね。
数学的パラドックスとして残っているということは、まだ誰もこの矛盾を解決出来ていないってことなのでしょうか??

でも、絶対どこかが変なんですよね…。
そもそも誰だ、こんなの最初に考えた人。

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