ooba出産育児をサポートするバースコーディネーターであり、有限会社バースセンス研究所所長、ご自身も2男3女の母でもある大葉ナナコさんに、多くの子どもを育てる歓びと秘訣についてライフドアが伺いました。

※中編「ワーキングマザーだからこその、2人目出産のススメ」の続きです。

妻は「気持ちを聞いてほしい」もの
夫婦間のコミュニケーションで、男性にアドバイスしているのは、男性は「リスニングボランティア」だと思って、ひたすら妻の気持ちを聞きなさいということです。女性はいつまでたっても、「産後1年半のあいだ、夫は育児・家事をしっかりサポートしてくれたか」を覚えています。そのサポートの一つが、「気持ちを聞くこと」です。

女性は自分の気持ちを聞いてもらったときに、受容されたという実感をもてるもの。ズバリ、気持ちをきいてもらえる時=愛情を感じる機会そのものなんです。女性は自分の感情を人に話しながら自分の考えを整理しています。なので、男性は余計なことをせず話の腰を折らないで、「それで?」「それで?」と話を促してください。そして最後に「君が一番したいことは何?」と言って思考の整理をサポートしてあげてくださいね。奥さんもきっと惚れ直すこと間違いなし!

気持ちを聞いたら「そうだったんだね」「大変だったんだね」と共感するだけでいいんです。シカゴ大学社会学教授の山口一男先生は、夫婦の会話時間と夫婦関係満足度は比例していると研究結果を出しています。平日は1日16分気持ちについて会話ができること、休日は54分共通の趣味などの時間が持てると夫婦関係満足度が増します。夫の月収10万円アップ相当の満足度だそうですから、ぜひ夫婦の会話を増やしましょう!

2人目がうまれた後の1人目のケア
2人目が産まれると、1人目の子は「かまって、かまって」と視線を集め、自分に注意をむけようと必死になります。1人目の子のケアがおろそかになるのでは?という不安がるかもしれませんが、しっかり視線を集めるように、アプローチしてきますので大丈夫。上の子を寂しがらせてかわいそう、下の子をあまり細やかに見てあげられなくてかわいそう、と思わないで。「どの子もかわいい」と感じることができるように、大人のストレスマネジメントが大切です。

世界でたったひとりの最初の子、世界でたったひとりの第二子。比較したりえこひいきをしないように、各自がチームで育つことを望んでいるんだ、くらいの気構えで大丈夫だと思いますよ。

育児は“未来の人育て”です。育ててやっている、ではなく“育てさせて頂いている”と思うべき25年プロジェクト。仕事は他人の幸せをつくることだと私は思っているのですが、そう考える大人が増えるような子育てが、私たちにまかされています。どんな未来がよいかを考え、その未来を創るメンバーを育成していると思えば子育ては楽しいと思いませんか。そんな幸せなひとりの大人に育てさせて頂いて、希望で一杯の大人にして世の中に還すっていうのが育児。それが私の「子育ての定義」です。私は5人の未来人を育てさせていただいています。多忙だけど多望です。1人より2人、2人より3人と未来人を生める国になってほしいですね。

大葉ナナコさんプロフィール
バースコーディネーター/有限会社バースセンス研究所所長、一般社団法人日本誕生学協会 代表理事、へルスカウンセリング学会会員。
官公省庁の委員や、大学や学会での調査研究にも従事。行政民間での研修講師、講演、執筆、テレビ番組の出産シーン監修などで活躍中。21歳大学生から7歳小学2年まで2男3女の母。

近著に「わらう育児のすすめ(2歳~6歳編)」がある。
バースセンス研究所:http://www.birth-sense.com/


提供:「ライフドア ~2人目出産の悩みをスパッと解決~