misawa-san働きながらの育児。それだけでも何か大変なことのように思える今、妻、母、社長業をこなす女性企業家が元気です!

引き続き、医療と介護の現場でPRをサポートする会社:「株式会社ハッピーキャスト」の社長、三澤万里子さんにお話をうかがいました。

前半では、三澤さんご自身の経験から仕事と育児について語っていただきましたが、後半では、ワークライフバランスを保ちやすい仕事として注目を浴びている医療事務について教えていただきました。


後編「ワークライフバランスが実現可能な職種“医療事務”の世界」


――三澤さんが監修・著作をされた書籍、『最新 医療事務の仕事 ~基本と仕組みがよくわかる本~』の中で、実際に働かれている方々のインタビューを掲載されていますが、「働きやすい」「やりがいがある」「長く働きたいから選んだ」とおっしゃっていたのが印象的でした。

そうですね。医療事務という仕事は、女性にとっての働きやすさという意味でもここ最近、非常に注目を浴びています。『最新 医療事務の仕事』でも触れていますが、幅広い年齢層の女性に人気があり、特に「長く働けること」は魅力です。女性にとって、結婚・出産・育児の3つのライフイベントは、仕事に大きく影響しますよね。

医療事務スタッフの働く現場(主に医療機関)では、もとより女性が多いということから制度の整っているところが多く、実際に出産・育児を経て長く働いている女性もたくさんいるため、自分の将来像が描きやすいということが言えます。


――結婚や出産を機に、仕事をいったん辞めるとなかなか再就職しにくいという問題がありますが、医療事務という仕事において、その辺りはいかがですか?

医療事務の職場では、年齢よりも実務経験が重視されるため多少のブランクがあっても再就職しやすいということがあげられます。すぐに正社員というわけではなく、子育てがひと段落したらまずはパートから再就職して、派遣社員、そして正社員へ・・・とステップアップすることが可能です。

また、医療事務の資格や実務経験は日本全国どこでも通用しますから、ご主人の転勤が多いような場合でも、住む場所にとらわれず就職先を探すことができます。それに、医療事務と言っても、病院や診療所だけではありません。1.医院・診療所・クリニック、2.病院、3.歯科(歯科医院)、4.調剤薬局、5.大学病院、6.訪問看護ステーションや介護施設、というように、働く場所はさまざまあります。


――女性が働くという前提で環境や制度が整っている、日本全国に働く場所がある、と聞くと、確かにそれだけでも、育児と仕事の両立について前向きに考えられそうですね。

医療事務であればワークライフバランスを保ちながら仕事も育児も行いやすいという理由で、転職をされる方はやはり多いです。患者さんとのコミュニケーションや看護師・医師とのコミュニケーションを通して、自分は非常に意味のある仕事をして人の役に立っているんだ、ということが感じられるというのも、仕事に対するモチベーションを支えているようですね。元々「人のために働きたい!」という気持ちの強い方々が「働く」ためにやって来るので、職場全体の意識が高いように思います。


――女性が働くという前提で環境や制度が整っている、日本全国に働く場所がある、と聞くと、確かにそれだけでも、育児と仕事の両立について前向きに考えられそうですね。

その通りです。パートでも正社員でも、医療という専門の知識が求められる分野で働いている責任感はもちろん、「もっと専門性を高めたい」という向上心が常にあるんですよね。

書籍をまとめるにあたり、実際に医療事務に従事しているパートの方から正社員の方まで幅広く取材をしたのですが、みなさん一様に「自分がどういう仕事をしているか」「それが医療現場でどのような役割を担っているのか」をはっきりと自信を持って話されていました。そして、「今後はもっと勉強して・・・」「正社員を目指して・・・」というように、将来のビジョンや目標が明確であることも共通しています。

キャリアプランとライフプランがうまく回るということの影響がこれほどまでに働き方に現れるのか、と嬉しく思うと同時に、医療事務という職業の活用性・重要性にも改めて確信を持つことができました。


――295人中86%もの専業主婦の方が「近い将来仕事をしたい」と答えた*というアンケートがありました。この結果からも女性たちの勤労意欲は非常に高いということがわかります。こういった方々が医療事務という仕事を知ることで、意欲が行動につながっていきそうな気がしますね。

*調査実施時期:2009年7月10日~7月24日、
調査対象:首都圏・関西圏・東海圏・北海道・東北・九州のあんふぁん読者にWEBアンケート、
集計数:339件(専業主婦のうち、回答のあった295人を集計)


『最新 医療事務の仕事 ~基本と仕組みがよくわかる本~』では、仕事の内容はもちろん、資格の取り方や就活のコツ、先輩医療事務員のリアルな声など、医療事務に関するさまざまな情報が網羅されていますから、ぜひ、参考にしていただきたいです。

“長く働きたい、でもどういう仕事が自分にあっているかわからない”という方にもおすすめですよ。医療産業はこれからの日本を支えるひとつの分野だということは間違いないですから、今の仕事にやりがいを感じられないと思っている方にも読んでいただけたら、と思います。

前編でも述べましたが、自分を取り巻く環境は一朝一夕には変わりません。もちろん、環境を変えていくために声を挙げたり、行動をしたりすることは大切ですが、転職のように自分が行動をすることでいろいろな状況が好転することもたくさんあります。

もし今、職場環境が子育てに向いていなかったり、なかなか再就職先が見つからなくて悩んでいたりする場合は、「医療事務」という仕事に、ぜひトライしてみてください。



misawa-san02■三澤 万里子さんプロフィール

株式会社ハッピーキャスト代表取締役。医療PRコンサルタント。医療コンシェルジュ。

成城大学卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)にて法人・リテールのコンサルティング営業に従事。出産時に助産師・看護師さんの温かい支援に感銘を受け、医療系人材紹介ビジネスを経験する。多くの医療関係者との出会いを通じて、病院が直面している様々な問題を知り、医療機関専門のPR支援会社を設立。多数の病院・介護施設のPR支援を積極的に行っている。

また、医療従事者が経営やマネジメントについて学ぶ『新・看護管理者マネジメント塾』事務局の運営や無料情報誌「ハッピーキャストPR通信」の定期発行、本の監修や対談など、医療従事者と生活者とのコーディネーターとして多くの医療機関から支持を得ている。

お知らせ
三澤さんが監修をする、モバイル版(携帯)医療事務の公式サイト『医療事務 無料ナビ』が今秋オープン予定です。

三澤さんが答える医療事務についてのQ&Aや、実際に医療事務の仕事をしている方々などのインタビュー等、コンテンツは盛りだくさん。ぜひ、この秋をお楽しみに!


最新 医療事務の仕事最新 医療事務の仕事
著者:三澤万里子
販売元:西東社
発売日:2010-04-01
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