今回は、ワークライフバランス・カフェのイベントでご一緒させていただいたワーキングマザーのkobeniさんに、「ママ友」についての記事を寄稿していただきました。ママづき合い等で悩んでいる方、ママ友という言葉になんとなく怖さを感じている方、現在ママ友を探している方、必読です! ぜひ、ママ友に否定的な感覚をお持ちの方にも読んでいただけたらと思います。

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皆さん、こんにちは。kobeniです。私は皆さんと同じように、ごくふつうのリーマンなママなのですが、どうも女子的なコミュニティの中で、空気を読んでいい感じにふるまうことができない人間です…。気は利かないし料理はヘタだし、「●●でちゅね~」と子供をあやすのもヘタで、もし「血中ママ度」といったものがあるとすれば数値が非常に低く、夫も非コミュ(*1)ですし、夫婦そろってあんまり社交的じゃありません。

それで過去、近所にママ友ができない旨を切々と綴った「ママ友をつくるのが苦手な人よ、お前もか」という記事を自分のブログに書いたのですが、思ったより反響がありました。いまだに私のブログを見に来る人の半数以上が、「ママ友」と検索して来ているほどです。

ところが2010年秋…こんな私にもなんと、ママ友ができたのですっ!なんと、2人もですっっ!これは大変なことです。なぜならば、なぜならば、とりたてて工夫もしていないのですから…。 

子供の年齢が同じくらいで、通っている保育園も同じだと、ちょっと育児に悩んだ時に相談できたり、子供同士を遊ばせることで彼らのあり余るエネルギーを発散できたりと、いればいたでなにかと良いのがママ友です。前回の記事から「べ、別にママ友なんてできなくてもいいんだからねっ!」とツンデレな態度で暮らしてきた者として、ここは「ママづきあいの苦手な私が、どうやってママ友をつくったか」を、キチンと皆様にご報告せねば!と思い、この場を借りて筆(というかキーボード)を取らせて頂いた次第でございます。たとえば「この4月から保育園なんですけど…」と戦々恐々としているママさんなどのお役に立てたら幸いです。

※ちなみに、Googleで「ママ友」と検索すると、関連検索ワードのラインナップがけっこう酷いです。「ママ友 トラブル」を筆頭に、「ママ友 できない」「ママ友 苦手」「ママ友 嫉妬」など、ちょっと身震いするような内容ばかり…。もちろん、悩んでいる人だからこそ、わざわざネットで検索するのだとも考えられますが、一見スマートにママづきあいをこなしている人達ですら、実は「ママ友づくり」に苦手意識を持っているのでは…!と勘ぐりたくなってしまいます。

ママ友検索結果 (2)

■ お迎えの時間を固定&同じ時間のママを狙う

さて、さっそく一つ目のポイントです。保育園ママの特徴として、子供の送り迎えの時間が異なると、その人の存在すらほぼ確認できない、ということがあります。朝の保育園は、皆さん出勤前で、数分どころか秒を争うせわしさであるため、非常に殺伐としています。ですから、チャンスは夕方しかありません。お迎えに行ってオムツをセットしたり、保育士さんと話したりするその数分!数分しか他のママとの交流の機会はないのです。

一度、ご自分のお迎えのタイミングで顔を合わせるママを確認してみましょう。その人にロックオンしておくと、その後がスムーズに違いありません。もし、お迎えを代理の誰かに頼んでいる方がいたら、ちょっと頑張って週に数回は自分でお迎えに行く、ということをおススメします。


■ 行事にだけは積極的に参加する

どんなに人づきあいが苦手な方でも、ママ友をつくろうと思ったら、保育園の行事には積極的に参加するのがよいと思います。先に書いたように、保育園は平日に親同士で顔を合わせる時間がほぼ無いですから、行事やその準備くらいしか、交流ができないわけです。

保育園によって、種類や頻度、親の関与度などは異なりますが、たとえば春や秋の遠足、運動会、バザーや学芸会、もちつきなどの行事があります。運動会では、親同士がタッグになって(時には子供相手に本気になって)競うので距離が縮まります。親が積極的に参加して作りあげるという点では、やはり近隣の方々も招いて行うバザーが代表的でしょうか。出品する食べ物やおもちゃを準備したり、会場を飾りつけたり。ポスターを作ったり、お店の売り子として他のママさんと呼び込みをしたり…。

もし、お仕事などで土日も忙しい場合は、そうした準備にちょっとだけ顔を出すとか、自宅でできることをお手伝いして納品するだけでも違うと思います。更に、これらの行事を取りまとめる「役員」をやると、ママ同士、急速に仲良くなれるんだそうですよ。


■ 子供が2歳になるころ~チャンスが増えます

これは1歳の子育て中に先輩ママにも言われたことですが、子供はだいたい2歳になるあたり、言葉が発達する頃から、やっと他の子とのコミュニケーションが始まるんですね。今回ママ友ができたのも、やはりクラスでの子供達の交流がきっかけでした。

保護者の懇談会に出席したら、「息子くん(うちの子)はAくんに、鼻に指をつっこまれていた」「息子くん(うちの子)は、Bちゃんにベビーカーで運ばれていた」など、“うちの子完全にいじられキャラや…!”というエピソードがママたちの失笑を買い、そこからAちゃんやBちゃんのママと仲良くなっていった、という感じだったのです。

なので、まだ子供が0歳や1歳ですというママは、心配しなくて大丈夫。まだボーッとしてて大丈夫です。そのうち子供が勝手に、「●●ちゃん家に行きたい、もっと遊びたい」などのきっかけを作ってくれますよ。


■ パパも一緒に遊ぶ

うちの夫はガンダムと福満しげゆき(*2)が好きな、妻しか友達のいない非コミュですので、“ママ友と遊びに行くよー”と言っても「えー」というリアクションだったのですが、そこを強引に連れて行ってみました。

うちの保育園のパパというのは、心なしか、メガネとか細身率が高くて草食系が多い…という印象なのですが、実際にパパ同士を会わせてみたら、なんとなくみんな似てる!!ということに気がつきました。そこで(なぜか)ちょっと強まるママ同士の連帯感…。家族ぐるみで仲良くなれれば、パパもいじけたりしないので良いですね。もしみんなでレジャーなど行くことがあったら、車とか運転してもらえばいいしね(って利便性だけか)。


■ 「合わないな…」と思ったら、早めにつかず離れずの関係へ

気負えば気負うほど、なかなかあの女(ひと)との距離が縮まらずヤキモキ…なんて、ママ友づくりはまるで婚活のようですね!今ひとつ親しくなれない原因は、いろんなことが考えられます。趣味や好きなもの、考え方が合わないとか、話が盛り上がらないとか、態度が気に入らないとか、嫉妬している・されているとか。金銭感覚が違いすぎたのかもしれませんし、女性にありがちな「なんとなく生理的にヤだ」みたいな曖昧模糊としたものかもしれません。ちょっとした差異を意外と受け入れられない、それが女子コミュニティってやつです。

まあでも、そんなことをクヨクヨ考えても、わからないものはわからない。仕方ありません。以前Twitterで、「続かなかった関係は、(あなたにとって)必要なかった関係ですよ」といった主旨のアドバイスを頂き、かなり納得しました。つかず離れず、会ったら挨拶する、くらいの関係で十分ではないですか。近所に住んでいれば意外とまた、何かのきっかけで急速に距離が縮まったりするかもしれませんよ。


■ 「ダメママ感」を共有する

この記事を読んでくださっているということは、あなたもきっと私みたいに、家事や育児に苦手意識があったり、ママらしいふるまいに自信がなかったりするんじゃないでしょうか。先ほど書いたように、合わない人とは長続きしないわけですから、あなたのそういう部分を隠さずに、最初から小出しにしていくことが大事だと思います。

それに保育園ママは、ただでさえ多忙で余裕がないですから、家事育児を手抜きしたい!という気持ちが共有できると、お互いラクになるのではないでしょうか。先日、パパ&ママ&子供達で遊んだ時に、そのまま出前を取って夕食を済ます流れになった時の、ママたち(もちろん私含む)のテンションの上がりようといったらありませんでしたよ。

たとえば「トイレトレーニングが全然始められません仲間」とか「肝心な日に弁当を作り忘れました仲間」とか、そういう共通点で意外と仲良くなれるかもしれません。
そのだらしなさも、あなたらしさですから。


■「ママ友」じゃなくて「友達」をつくる

ここまで色々書いてきましたが、基本的にママ友って“無理してつくろうと試みて疲弊しまくるくらいなら、別にいらないんじゃないの”という風に、2歳の子育て中である私は思っています。

自分のブログでも書いたように、距離は離れていても親身に相談に乗ってもらえるTwitter上の(または他のSNSなどを介した)「ママ友」だけでも、育児に行き詰まり孤立することなくやっていけると思います。どうも世間一般のイメージとして、「ママ友は、子供のために、多少は自分を殺してでもつくるべきである!」というような固定観念があるような気がします。でも、「同じくらいの歳の子供がいる」という共通点を通してでなければ、会話も続かないような人とは、いくら子供同士が相思相愛でも、母親同士が長続きしないと思うのですよ。

結局、私がいま「ママ友だ」と思っているお友達は、ママという属性を省いても、なんとなく仲良くやっていけそう、という方なのですね。「近所に、いい友達ができた」という感覚があったから、私も嬉しく思えたのかもしれません。「ママ友を作らなきゃ」ではなく、「子供をきっかけに、新しい友達ができたらラッキー」と思いながら過ごす。そうすると、ちょっとラクになりませんか?



いかがでしたでしょうか。ただでさえストレスや心配事が多い毎日なのに、「ママ友ができない」なんてことで、あまり深刻に悩まないでほしい(かつての私は悩んでいました…)。育児や仕事の片手間にできる工夫だけすればいいし、ママ友が「できたらラッキー」くらいで過ごせばよし。ということをお伝えしたくて、この記事を書きました。とりたてて工夫もせずに、保育園と職場を往復していた(行事には出ていたが!)私にすら、できたんですから、ママ友が。

この記事を参考に、皆さんに今年「いい感じに細く長く、つきあっていけそうな友達ができましたー」なんてことがあったら、私もうれしく思います。


*お子さんが小学校以上のママの方は、ぜひこちらもどうぞ。

ママ友がいない小学生ママへ(育休後コンサルタント.com)
http://1995consultant.com/weblog/20100826/

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*1:コミュニケーションが苦手な人のことを指すネット用語。たいてい「リア充」の反対語として使われる
*2:「僕の小規模な生活」「うちの妻ってどうでしょう?」などを描く、ちょっと自虐的な内容が人気の漫画家。どのマンガにも大抵「妻」が出てくる。最近パパになった

kobeniさんプロフィール

都内の広告関係の企業で時短勤務をしています。息子は2歳。
ブログでは、ワーキングマザー(育児や、女性をとりまく労働環境)
関連を中心に文章を書いていますが、人気があるのはなぜか、
「お義母さん」について考察した記事です。
kobeniの日記:http://d.hatena.ne.jp/kobeni_08/