image2013年6月1日(土)~9日(日)まで事業開催された “ 公益社団法人 日本青年会議所 東海地区協議会 主催 第40回 JC青年の船「とうかい号」”において、菅沼が講師団長を拝命しました。全、12カリキュラムの研修について、その要旨を講師団長の立場から主として「感動通信」と題してまとめ、乗船中に配信しました。しかし、宿泊部屋に1部ずつの紙資料配信でしたので、全員の方に行き渡っておりません。皆様からのご要望が多数寄せられておりましたので、ライフワーカーズのホームページには原文をUPし、当ブログには文章を転載いたしました。研修に参加した一般団員の皆様の復習に用いて頂くと共に、一般読者の皆様におかれてはご参考として頂きたく存じます。また、一般読者の皆様におかれましては、年に1回開催される当事業に是非ご参加又は参加推薦頂きますよう推奨します。若者がより良い人生のために大きく羽ばたく実り多き研修船事業です。詳しくは東海地区の各青年会議所様へお問い合わせ下さい。

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研修⑧D-1「夢を描くトレーニング」
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大橋美雪 先生 の1st.セッションが満を持してスタートしました。

「夢を描くトレーニング」というテーマでのセッションでしたが、とうかい号研修プログラムの「夢」という柱を構成する2カリキュラムのうちの1コマという位置づけでした。

大橋先生のさりげない静かな口調からは想像もできない程の行動力、想いの強さ、そして、本当に1987年生まれなの?と疑ってしまうほどの堂々とした立ち居振る舞い、演奏家としてのステージ実績等々、大橋先生のセッションもまた感動のしどころ満載のセッションでした。年齢が近い或いは大橋先生よりも年上という皆さんも多かったと思いますが、私同様、感心、感動頂けたのではないでしょうか。

セッションは、先ず、大橋先生曰く「ごく普通の、そんなに大したことない、どこにでもある」生い立ち、そして、そこからどのような経緯で夢を見始め、夢を見ては諦め、また見ては諦めを繰り返し、先生曰く「ピラミッドの頂点」にある「ディズニーの演奏者になる」夢に辿り着き、そこに向かって当に無我夢中で活動、終にはその夢を実現させてしまったという成功体験をご紹介頂くところからスタートしました。とても親近感溢れる体験談でしたよね。「だったら俺にも(私にも)できるのでは」と思わせてくれるのに十分な内容でした。同時に、ピラミッドの頂点にある夢に出会ってからの凄まじい行動力には敬服しました。

特に、次のようなお話が印象的でした。「『東京ディズニーランドの演奏者になれるなんて凄いね』ということをよく言われますが、私にとっては『自転車に乗れるようになりたい』『車の運転ができるようになりたい』というものと同じようなことだったんです」との件です。このお話から理解できたのは、夢というのは、大それた、とてつもない発想からポンと生まれるものではなく、日常の中のささやかな「ああしたい」「こうしたい」の中から生まれ、生まれた一つひとつを真剣に考え、トライして行く中で、取捨選択や他のものとの結合或いは新しい発想の誘発などを繰り返しながら進化、発展していくものなのだということです。だから、先ず、どんなにささやかなことでも良いから、叶う、叶わないは別にして挙げてみる(列挙したり絵に描いたり)ことが、そして、それらを真剣に考えてみる、やってみることが重要なのですね。大橋先生のディズニーシー メインバンド メンバーとしての演奏者時代の映像を見ると、そのようなお話が真に迫ってきました。皆さんも、「ああ、特別じゃなくてもいいんだ。最初は背伸びしない、等身大のものでいいんだ。そこから、あんな風な素敵な夢の実現に辿り着くんだ」と、感動を伴った理解を得られたことと思います。

そして、夢を描くトレーニングの第一歩として「やりたいこと、したいことを絵に描いてみる」ことにチャレンジしました。このワークは、最初、やや戸惑いがあったようですが、しかし、真剣に考えながら作業に取り掛かかり、未完成ながらもそれを補足説明しながらバディとシェアすることによって、なんとなく「ああ、これってもしからしたら本当に夢かも?」というような、小学校の理科の実験の「あぶり出し」を体験したかのような不思議体験をされましたね。

また、その後、仮設定した夢、或いはこれから思い描かれるであろう夢を叶えた未来の自分からの手紙、「10年後の自分からの手紙」を作文するワークにも取り組んで頂きました。こちらのワークも当初戸惑いがあったようですが、しかし、大橋先生自身が作文された「10年後の自分からの手紙」を事例紹介頂き大感動! 素敵な手紙を書こうと、皆さん、それこそ夢中になりましたね。そして、チーム内での発表会。チームメンバーの一人ひとりが発表する「10年後の自分からの手紙」に心が洗われる思いでしたね。本当に、感動の嵐。思わず拍手の音が大きくなり過ぎて大橋先生から注意される程でした。

このワークの良いところは、夢が叶ったという前提に立脚するところにあります。普段の私たちは、何かしら夢めいたものを発想した時に、すぐに実現可能性を吟味し、即座に「無理だ」「やめた」などの判断をしてしまいがちです。しかし、夢が叶う、或いは叶ったという前提で、その「したいこと」「やりたいこと」を考えると、その夢の価値を確認することができます。「ああ、このしたいことって、叶うとこんなに嬉しいんだ!」という実感が大きければ大きいほど、それは自分にとって価値のある夢ということになるのですね。

しかし、最後の最後に、こんな厳しいメッセージもありました。思わず背筋がしゃきっとしました。「会社を辞めるとか、仕事を辞めるとか、そんな前提の夢ならば、そんな夢はきっと叶わないですよ」と釘を刺された件です。

私の補足を加えながらご説明しますが、周囲の皆から祝福される、周囲の皆から支援されるような夢ならば、それは支援が集まりやすいわけですから実現可能性も大きくなります。このことは、大橋先生も仰っていました。逆に、会社を辞めるとか、仕事を辞めるという前提ならば、職場の皆さんや会社に迷惑をかける夢となりますので、こんな夢を公言していたら(自分の夢はたくさんの人に語りましょうというお話がありましたね。語ることで他者が認識でき、それが素晴らしいと思われれば協力、支援が得られると)、支援が集まるどころが「あいつは自分勝手なやつだ」「好きにすればいい」と突き放され、現状の仕事すら上手く行かなくなり、結果、追い出されるように会社を辞める羽目に陥るのです。そして、誰からも支援が得られないので、人間、自分一人の力なんてちっぽけなものですから(当然、私だってそうです)、結局、その夢は実現しないということになるのです。私、菅沼も、20年以上一般企業の人事、教育の実務をしており、人財育成の会社を立ち上げてからも含めて通算すると30年以上の人事・教育(人材開発)畑を歩んできておりますが、そういう事例(今の会社や仕事を辞めるという前提での夢の設定と活動が上手く行かないという事例)を、それこそ、腐るほどたくさん目にして来ています。自分の好きなこと、得意なことを今の仕事の中で見つけて、それを無我夢中で一生懸命やっているうちに、勤務先も含めて様々の方々からのご支援やご指導を得て、結果的に独立することになるというケースならまだしも、当初の前提から「辞める」ことが明白であるならば支援を得ることは先ず難しいでしょう。堅実且つ、縁ある人々へのご恩返しも含めて世の中に貢献できる夢ならば、多くの理解者、賛同者、支援者を得ることができるのです。

今回は、夢を描く「発想トレーニング」ということで「なんでもあり」という前提でこれに臨んで頂きましたが、真にご自身の夢を設定される段は、先ずは気軽に発想して数を出してみる。そして、そこから、改めて「縁ある人に支えられて勤務している自分、縁ある人のお陰様で暮らせている自分を認識し、その上で、縁ある人々のためにならない夢を選択しない」ことを心がけるべきでしょう。 大橋先生も結びで「和の心を学んだのであれば、発想こそ自由であれ、しかし、『俺が、俺が…』、『私が、私が…』のごり押しで夢を追求して行ったら悲しい結末になる」旨のお話をされました。次の大橋先生のセッションは「夢を叶える力」についてのセッションとなりますが、改めて、そういうお話があるかも知れません。

愛をベースに価値ある三本柱(相互理解・感謝の心・自国や地域への誇り)を打ち立てて、だからこその価値ある夢の設定をしたいものですね。そうすれば、価値ある夢を、価値ある人が追い求めて行く構図ができ上がり、大きな支援を得ることができるでしょう。

大橋先生。ありがとうございました。次のセッションが楽しみです。


2013.6.6. 菅沼 義一


追伸 研修ノート50ページ「私の決意Ⅶ」に10の夢を列挙できるスペースがあります。ささやかで、なにげないものでも結構です。第40回とうかい号の「三つの誓い」則った価値ある夢をリストアップしておいて下さい。仮説で結構です。思いつくものからどんどん書き上げて下さい。(菅沼)




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