kamasugasan-boxing-trainning-sandbagover-dondake空前の格闘技ブームです。どの競技、いずれの団体もファン獲得にしのぎを削っている昨今です。いろいろな格闘技ジムが雨後のタケノコのように次から次とオープン、教室やらジム、道場やらを展開しています。

そこで格闘技ジムでの「どうでショー」。

格闘技ジムに通う人々。最近は女性でも通っている人が増えているということですが、そうした方々の格闘技ジムに向けられた象徴的な期待はなんでしょうか。

もちろんボクササイズに代表されるようにシェイプアップ、健康増進なども副次的な効果として魅力的ではありますが、それだけであればスポーツクラブに通うかウォーキング、ジョギングなどでも充分な効果が得られることでしょう。

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ではなぜ人々はわざわざ格闘技ジムの門を叩くのでしょう。

その象徴的な期待は、ズバリ「強さ」でありましょう。

例えば女性であれば「男に守ってもらうような依存的な女でありたくない。怯えて不承不承従い、泣き寝入りをするような弱い存在でもありたくない。腕力では男に勝てないだろうが、一人の人間として性を超えての精神的自立の問題だ。もちろんシェイプアップもしたいし、サンドバックを叩いてストレスを発散、スカッともしたい。でも本当のところは強くなりたい。痴漢の一人や二人、そもそも臆病だからこそ痴漢という卑劣な行為に走るわけだけれども、そうした気弱で卑怯な連中の一人や二人、ギャフンと言わせられるよう毅然とした態度、その裏打ちとしての身心の強さが欲しい。」そうした想いをもって格闘技ジムの門を叩く女性も少なくないようです。

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例えば男性であれば「念願の彼女ができた。しかし今まで文化会系男子だったし、子供のころから取っ組み合いの喧嘩一つもしたことがなかった。もしデートのときに、街でヤンキーに絡まれたらどうしよう。海水浴に出かけたときに気性の荒いナンパ師たちに因縁をつけられたらどうしよう。怯えてビクビク、おどおどしていたらカッコがつかない。いや、カッコがつかないどころか、愛する人を守ることさえできない。5人相手に完勝するようなブルース・リーばりの強さを望んでいるのではない。でも、せめて自分が戦っている間に彼女一人を走って逃がすことができるくらいの抵抗はしたいもの。」そうした想いや覚悟をもって格闘技ジムの門を叩く男性も少なくないようです。

憧れのスーパースター選手がいるから、それに近づきたいとか、小さいころから格闘技を習っていたからとか、そうしたきっかけや経緯は人ぞれぞれ多少なりともありましょうが、格闘技ジムに通う人々の格闘技ジムに向けられた象徴的な期待は「強さ」であります。

存在と言動によって社会通念上の象徴的期待に応え、人々をその気させる力が「らしさ」です。

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「強い」或いは「強さを希求している」姿勢が存在と言動によって表現できているトレーナーや師範、師範代がいれば「らしい」格闘技ジムスタッフと言えるでしょう。

開け放たれた窓からは公道にまで聞こえてくる縄跳びの音。サンドバックを叩く鈍い音。パンチングボールを叩く軽妙でリズミカルな音。シャドーに汗を流す人々の「シュッ・シュッ・・・」という強打の吐息。ゴングの音。スパーリングでリングを駆け巡るシューズ音。トレーナーの叱咤激励の声。否が応でもそれらの音に集中。背筋が伸びる。ひいてはつまり「強さに対する集中」を誘う。

そうした演出は大抵あるもの。

ジムの扉を扉を叩くその一歩は相当に勇気が必要でしょう。迷える子羊が意志をもって虎の穴に飛び込むようなものです。勢い第一声も大きくなろうというもの。「たのもー!」は時代錯誤としても、「お願いしまーす!」「ごめんください!」「すいませーん!」と、普段の自分からすれば1トーン、2トーン高い声、大きな声でケアを求めることでしょう。

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さてそのときです。近くにあったサンドバックを叩く音がピタリと止まり、ゆっくりと揺れ動くサンドバックの陰から現れたジムのスタッフらしき人がこんなタイプの人であったらどうでしょう。

色白の肌。筋肉の面影すら感じさせないたるんたるんのボディ。典型的なあんこ型関取り体形。トップスを身に着けずにいるところから男性のようだが、おかっぱ頭にどぎつい化粧。その化粧が汗でうっすらと落ち始めている。そして入門性と思しきこちらを見つけるや、やにわニカッと満面の笑みを浮かべて胸部、腹部全般の脂肪を波立たせて小走りに近づいてくる。「どんだけぇーーーー!」「かーわーいーいーーー!」「チョー、イケメーーーン!」などと叫びながら。

聞けばそのジムのトレーナーとか。そしてよく見ると、練習生もその道の方々。皆がキラキラとした眼で新人練習生となるであろうこちらを見つめている。それはときめきの表情。

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再びアメリカのバラエティTVショー風に問います。「さあ。あなたはどうでショー。このジムを選びますか。判定をどうぞ!」。評価は簡単です。お笑いを求める人、同性を性対象としている男性であればらいざ知らず、純粋に「強さ」を期待し、求めている人であれば脂汗をかきながら苦笑いをし、即座に「×」札を握りしめることでしょう。

細マッチョ。しなやかで無駄のない筋肉。やや褐色の肌色。ムダ毛もない。頬とあごのラインがシャープで、ショートカットの頭髪が汗で濡れている。相手の腹の底まで見透かしてしまいそうな、澄んだ眼とまっすぐな視線。そして清潔感のある言葉遣い。

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そうした「らしい」トレーナーや師範、師範代が凛々しく、力強いトーンで入門、入会や体験コースの説明をしてくれるからこそ、興に乗って益々その気になれるのです。そもそも「強くなれそうな気がする」から格闘技ジムにきているわけですから、「本当に強くなれそう!信頼してトレーニングを任せられる!」といった確信めいた気持ちになるのです。だから虎の穴的な怖さのイメージに打ち勝って、申し込み書にサインするのです。

前出のような笑ってしまうくらい「らしくない」トレーナーや師範、師範代であったなら逆に興ざめです。そうした体の人が、ウィンクしながらボディタッチ交じりにニコニコ顔で説明をしたって場違いと思って辞するのみです。


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