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2014年04月

アルトス・ラス・オルミガス メンドーサ マルベック クラシコ 2012

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ALTOS LAS HORMIGAS MENDOZA MALBEC CLASICO 2012

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地元のワインショップで購入した、アルゼンチン共和国産の赤ワインです。ここ1年半でマルベックも何度か飲みました。しかしブラインド・テイスティングにおいて、かなりの確率でシラーと間違えてしまいます…。シラーとマルベックには、共通する独特な甘〜い風味がある様な気がします。今回購入したマルベック100%ワインは、1,600円前後と、とてもカジュアルなお値段のフルボディです。このワインを飲み、シラーには無いマルベックの特徴を見つけてみたいと思います。


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【ワインデータ】
生産国:アルゼンチン共和国
生産州:メンドーサ州
生産者:アルトス・ラス・オルミガス
タイプ:赤・フルボディ
アルコール分:14.2%
生産年:2012年
ぶどう品種:マルベック100%


【Myテイスティング】
外観:深みのあるルビー色。濃淡は濃く、黒味がかっている。粘性はやや強めで、濃縮感がある印象。
香り:カシス、ブラックベリー、メントール、血液、黒胡椒、インクなど。全体的に落ち着いた印象(抜栓直後)。
味わい:やや強めのアタック=まろやかな甘味と、さわやかな酸味、そして強いタンニン。アルコール感はやや高めで、タンニン中心の余韻が8秒程続く。


抜栓して間もないからなのか、マルベックにしては香りが大人し過ぎます。これではシラーなのかマルベックなのか判断に苦しみそう(このワインを買う前に、ブラインドでこのワインをテイスティングし「シラー」と答えてしまいました…)。時間の経過と共に開いて来る事に期待します。口に含むとフランス産の赤ワインの様なエレガントさを感じました。以前飲んだ同アルゼンチン産のドン・クリストーバルのマルベックよりも、フランス・カオール産のマルベックに近い味わいだと思います。


抜栓20分後:甘く好い匂いが少しずつ出てきました。と同時に、樽熟によるものと思われる熟成香もしっかりと感じられる様になりました。今の所、クセが無くとても飲みやすいマルベックです。都合により、約1/4を飲んだ状態でエアー抜き→クローゼットで保管。続きは明日にします。


抜栓2日目:廻り寿司で好きなだけ食べ放題なガリ(甘酢生姜)の様な甘い香りが出てきました。味わいは…、やっぱりシラーっぽいですね。オーストラリアのシラーズというよりはローヌのシラーっぽい味わいです。シラー好きの私にとって、このシラーっぽいマルベックは文句なしに美味しい最高の赤ワインです。と同時に、2次試験対策としてシラーとマルベックの区別を付けられる様にしておかなければ!と肝に銘じされられた1本となりました。


抜栓3日目:相変わらずマルベックっぽさが解らず…。わたしにとってこのワインは良質のシラーです。深みに嵌る前に全て美味しく飲み干してしまいたいと思います。



シルヴィオ シャルドネ 2012

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SILVIO CHARDONNAY 2012

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市内にある酒のデパートで購入した、チリ共和国産の白ワインです。チリのヴァラエタル、しかもヴィンテージ表示ありで398円という驚きの低価格(消費税5%時・税込価格)。エチケットには生産者名の他「just a great wine」なんて文字もプリントされており、そこはかとない高級感さえ漂わせています。同生産者によるシルヴィオの赤(カベルネ・ソーヴィニヨン)の時と同様、値段の事はあまり気にせずに飲んでみました。


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【ワインデータ】
生産国:チリ共和国
生産地方:中央渓谷地方
生産者:ヴィニェドス・イ・ボデガス・デ・アギーレ
タイプ:白・辛口
アルコール分:13%
生産年:2012年
ぶどう品種:シャルドネ
商品説明:信頼できるブランドを皆様にお届けするI.B.フレンドシップ会(全国の優良酒販売店による共同仕入れ機構)により選ばれた商品です。


【Myテイスティング】
外観:澄んだイエロー。濃淡は淡く、やや強めの粘性が見られる。
香り:リンゴ、洋梨、炒ったアーモンド、焼いたパン、バターなどをしっかりと感じる。
味わい:やや強めのアタック=まろやかな甘味と、シャープな酸味。アルコール感はやや強めで、深みを与える(コクのある)苦味中心の余韻が6秒程続く。


開栓し、グラスに注いだ瞬間からリンゴの爽やかな香りが卓上に広がりました。グラスの内側をゆっくりと落ちていく涙、そしてグリーンがかっていない色調などの外観から判断すると、つい2010年くらいのものを想像してしまいます。口に含むと、舌の先でシュワっとした微炭酸を感じる。若干の水っぽさが感じられますが、強めの酸味に対する甘味と苦味の主張が健在なため、官能バランスは好いと思います。フレッシュなリンゴの香りに微炭酸を感じる溌剌とした味わい…。まるで甘さ控えめの大人のシードルを飲んでいるかの様な飲み口の白ワインです。果実のジューシーさはビシビシと感じられるのですが、ミネラルが殆ど感じられないこのワインは、同じシャルドネでもシャブリとは似て非なるものだという事がよく解ります。「リンゴっぽいなぁ…、こんなシードルがあっても悪く無いなぁ…」なんてブツブツ言いながら、あっという間にボトルの半分を飲んでしまいました。この時点で、398円のワインであるという事は完全に忘れています。充分に値段以上の美味しさを堪能させて頂き、ありがとうございました。


開栓2日目:すっぱいリンゴの香りは穏やかになり、火打石っぽいミネラル香が感じられる様になりました。更に、口中で感じる酸味が大人しくなってくれたため、味わいのバランスは昨日よりも良くなったと思います。ブルゴーニュのシャルドネの様なエレガントさはありませんが、品種の特徴も程好く感じられる、フレッシュ&フルーティな味わいが楽しめます。確実にお値段の2〜3倍以上の味わいを感じる事ができるであろう、コストパフォーマンスの高いチリワインです。



コート・デュ・ローヌ “ベルルーシュ” ルージュ 2010

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Cotes du Rhone "Belleruche" Rouge 2010

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地元のワインショップで購入した、フランス共和国産の赤ワインです。当日、いつも飲んでいるローヌのシラー100%ワインを買おうと思いお店へ。そこで、その横にあったほぼ同価格のこのワインを発見。グルナッシュとシラーのブレンドは珍しくありませんが、今までに飲んだものは他にも色々混ざっていたはず…。この2品種だけを使用した赤ワインを飲むのは、おそらく今回が初めてとなります。


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エチケットに、ワインの名前や生産者名(?)が点字で表示されていました。とても珍しい。



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【ワインデータ】
生産国:フランス共和国
生産地方:コート・デュ・ローヌ地方
生産者:M.シャプティエ
等級:A.C.コート・デュ・ローヌ
発酵・熟成:ステンレスタンク
タイプ:赤・ミディアムボディ
アルコール分:14%
生産年:2010年
ぶどう品種:グルナッシュ シラー
商品説明:フランスのコート・デュ・ローヌ地方の名門M.シャプティエ社は、1808年に創業の長い歴史があります。自然とのバランスを重視したワイン造りを行い、テロワール(土壌)とブドウ品種の複雑性を見事に表現しています。ミネラルに溢れた余韻の長いワインは食事と素晴らしい相性を示します。



【Myテイスティング】
外観:深みのあるガーネット色。濃淡はやや濃く、僅かに黒味を帯びている。豊かな粘性が見られる等、濃縮感がある印象。
香り:ブルーベリー、ブラックベリー、カシス、干しプラム、ドライハーブ、血液、黒胡椒、肉、鰹節などをしっかりと感じる。
味わい:やや強めのアタック=まろやかな甘味と、円みのある酸味、そして強いタンニン。アルコール感はやや軽めで、タンニン中心の余韻が6秒ほど続く。



グルナッシュとシラーの特徴のひとつである、黒系果実の甘い香りが心地良い。温度が低いためか、今のところ(抜栓直後)スパイス香は控え目です。口に含むと……これはグルナッシュですね。そして2秒後にシラーが現れました。


抜栓30分経過:空気との接触と僅かな温度上昇により、燻製肉の良い香りが現れる。と同時に、甘味が若干強くなりました。香りにイチゴやフランボワーズ(ラズベリー)は居ませんが、今のこの状態でブラインドテイスティングをすると「高級なピノ・ノワール!」と答えてしまうかもしれません…。同じローヌのシラーでも、ノンコラージュ&ノンフィルターのワインの様なドロドロ感は一切感じられず、エレガントさを重視した、流れる様なバランスの赤ワインです。


抜栓45分後:色調以外の全てが、ブルゴーニュ産のピノ・ノワールとしか思えなくなってしまいました。グルナッシュとシラーが程好く混ざると高級なピノ・ノワールっぽくなる?という発見なのかもしれませんが、2次試験対策的に、これはマズイですね…。テイスティングは一旦ここまでにして、あとは何も考えずに、この飲みやすいフル寄りのミディアムボディを楽しみたいと思います。


抜栓4日目:中2日はエアー抜きをした状態で自室のクローゼットの中で保管。粘性は「豊かな」を超え、ねっとりとした感じに。香り・味ともに劣化は全く感じられない。アルコール感は低くなってしまいましたが、甘味・酸味・収斂性の官能のバランスが完璧になり、グルナッシュとシラー、それぞれの甘い香りと赤と黒を足して割った様なタンニンが絶妙で心地よいです。様々な食事とも良く合いそうですが、私はワインだけで最後の一滴まで楽しむ事にしたいと思います。


抜栓5日目:不覚にも風邪をひいてしまいました…。香りが全くと言っていいほど取れません><;。舌で感じる甘味や歯茎で感じる渋味などから「あぁ、赤ワインなんだなぁ」という事だけはわかります…。香りが取れないと品種の特徴も殆どわかりません。つくづく、ワインの魅力の大半は「香り」なのだな…と実感させられました。



栄冠 菊勇 大吟醸 秘伝

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EIKAN Kikuisami Daiginjou HIDEN

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いつもお世話になっているお客様から頂いた日本酒、大吟醸「秘伝」です。なにやらもの凄い存在感…。キャップを開ける前から、そんじょそこらの大吟醸にはない、オーラの様なものを感じました。裏ラベルを見ると精米歩合 35%(米粒の65%を削って捨てているわけです)!こんな高級なお酒を私なんかが飲んでいいものなのか…。気合を入れて飲ませて頂きます。



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【日本酒データ】
生産国:日本
生産県:山形県
杜氏:鈴木敏夫
タイプ:大吟醸
アルコール分:17.0度以上18.0度未満
精米歩合:35%
製造年月:2013年7月
原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
仕込水:自家井戸水
原料米:山田錦100%使用



【Myテイスティング】
外観:澄んだ黄色。濃淡は淡いが、やや強めの粘性が見られる。
香り:リンゴ、メロン、キンモクセイなど、熟した果実や甘い花の香りをしっかりと感じる。
味わい:やや軽めのアタック=豊かな甘味と、柔らかな酸味。アルコール感はやや強めで、旨味をともなった甘味中心の余韻が10秒以上続く。



栓を開けた瞬間から、大吟醸ならではのフルーティが香りが広がりました。グラスに注ぐと…「おぉ!濃いな!!」色は薄いのですが、粘性は高めです。そして味は…「旨い!」ものすごい美味さです。日本酒と言っても様々なタイプのものがありますが、この大吟醸が“日本酒の旨さヒエラルキー”の頂点に君臨するであろう事は間違いありません。ものすごく濃厚な味わいなのですが、雑味の類は一切感じられません。白ワインでいう所の「シャブリ・グラン・クリュ」クラスの完璧な味わいと言えるのではないでしょうか。これは純米酒ではなく、原料に醸造アルコールが使用された大吟醸ですが、この醸造アルコールの風味までもが味わいの複雑さを構成するファクターの一部となっています。あっという間に4千円以上するであろう大吟醸を半分近く飲んでしまいました。ワインもいいですが、日本酒ってやっぱり素晴らしいですね。この上ない贅沢を堪能させて頂きました。ありがとうございました!


開栓2日目:“旨味中心の甘味”が初日の五割増しになったのではないかと思える程、強く感じられる様になりました。アルコールによるボリューム感と絡み合った濃厚な甘味が何とも言えません。


開栓5日目:粘性がより高くなり、フルーティな芳醇な香りも濃厚に…。雑味の全く無い、旨味が凝縮した様な奇跡的な味わいに五臓六腑が歓喜の雄叫びを挙げています。これはフランス産の高級な白ワインといい勝負になる、日本代表の素晴らしい大吟醸です!


このお酒(御猪口=一杯)により得られる多幸感は、イチゴのショートケーキ(一個分)のそれを上回ります。



ハウナー・サリーナ・ロッソ 2007

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Hauner Salina rosso 2007

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いつもお世話になっているお客様から頂いた、イタリア共和国産の赤ワインです。ありがとうございます。これまた、見た事も聞いた事も無いI.G.T.…。未知との遭遇に期待を膨らませ、キャップシールを剥がしてみると…!?



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【ワインデータ】
生産国:イタリア共和国
生産州:シチリア州
等級:I.G.T.サリーナ
タイプ:赤・フルボディ
ステンレスタンク:30ヶ月熟成→新樽:6ヶ月→瓶熟:6ヶ月
アルコール分:14%
生産年:2007年
ぶどう品種:カラブレーゼ60% サンジョヴェーゼ30% コリント・ネロ10%



【Myテイスティング】
外観:深みのあるガーネット色。濃淡はやや濃く、僅かに黒味を帯びている。豊かな粘性が見られる。
香り:カシス、干しプラム、乾燥イチジク、血液、甘草など。全体的に控え目な印象(抜栓10分後)。
味わい:やや強めのアタック=まろやかな甘味と、なめらかな酸味、そしてキメ細やかなタンニン。アルコール感はやや軽めで、酸味中心の余韻が8秒以上続く。



キャップシールを剥がすと、コルクの隙間から噴き出したワインがシールの内側や瓶にベットリと付着して固まっていました。ふやけたコルクを慎重に抜き、ワインをグラスに注いだ際、ブショネとは違うものと思われる“濡れた生木の様な変な匂い”を強く感じました。

「ああ、これはダメかな…?」と思いつつ、写真を撮ったり外観を観たりしている内にその変な匂いは消えました。「まぁ、飲めない事は無いだろう」と思い、口に含みます。甘味やタンニンは正常ですが、酢酸系の嫌な酸味が強く感じられる等、劣化が進んでしまっている感は否めません。アルコール感も弱く、14%もあるとは思えません…。


抜栓20分後:冷めたゆで卵の様な匂いが、前面に強く出て来てしまいました。コメントを書くためにチビリチビリ飲んでいますが、2007年〜2014年までの保存状態が原因と思われる劣化臭や雑味が邪魔で美味しく飲めません…。ボトルの3/4を残し、エアー抜きをして明日に期待してみたいと思います。


抜栓2日目:ワインが生き返りました。微かに硫黄の匂いが残っていますが、高級なヴィンテージワインから漂ってきそうな濃厚な果実香を感じます。味も昨日とは別物に変貌を遂げました。アルコールによるボリューム感が強くなり、力強いタンニンの中に旨味を伴った苦味も感じられる様になりました。それに加えてMLFによるものと思われる心地良い乳酸のニュアンスも出てきました。何が起こったのかは解りませんが、たった1日で死にかけた66歳の人間(ワイン)が、健康な33歳に若返ってしまいました。温度上昇と共に強くなる苦味が何とも言えず、有益な(無害な)毒を味わっているかの様な感覚に頭がクラクラしてきました。


抜栓3日目:不快な臭いは消え去り、黒糖を煮詰めて作ったカラメルの様な、甘く香ばし香りが出てきました。口に含むと…とんでもない凝縮感です。強烈なまでの甘味(アルコールによるボリューム感が大半を占める)がタンニンと絡み合った飲み口は「スーパーフルボディ」と表現せざるを得ません。死の淵から復活する事により強くなるサイヤ人の様な戦闘タイプのイタリアワイン。この、今までに経験した事の無い味わいの出現は奇跡といってよいのかもしれません。



シャトー・グリモン「キュヴェ・プレステージ」 赤 2009

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Chateau Grimont Cuvee Prestige 2009

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いつもお世話になっているお客様から頂いた、フランス共和国産の赤ワインです。頂いてすぐ、ブラインド・テイスティングという形で一口だけ飲ませてもらう事になりました。真っ黒な袋に包まれたボトルのシールキャップを剥がした際、コルク上部に焼印された「2009」の文字が見えてしまいました…。2009年産、そしていかり肩のボトル入りのワインであるという事以外、何も分からない状態でのテイスティングとなりました。



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【ワインデータ】
生産国:フランス共和国
生産州:ボルドー地方
生産地区:コート地区
等級:A.C.カディヤック・コート・ド・ボルドー
タイプ:赤・フルボディ
アルコール分:13.5%
生産年:2009年
ぶどう品種:メルロ60% カベルネ・ソーヴィニヨン35% カベルネ・フラン5%



【Myテイスティング】
外観:深みのあるガーネット。濃淡は濃く、紫がかっている。粘性はやや強め。成熟度が高い印象。
香り:ブラックベリー、カシス、シダ、針葉樹、甘草などをしっかりと感じる。
味わい:やや強めのアタック=まろやかな甘味と、円みのある酸味、そして力強いタンニン。アルコール感はやや軽めで、タンニン中心の余韻が8秒程続く。


ブラインド・テイスティングの結果

 ・国=「フランス」正解
 ・品種=「メルロ」正解

香りがとても強く、抜栓直後から黒葡萄や甘草系の甘い匂いが辺りに漂いました。「この強い甘い香りはシラーかな?ん〜、テンプラニーリョかも?」と、ちょっとだけ迷いましたが、グラスに注いでもらい、香りを取り一口飲むと「あ…これはフランスのメルロだ」とすぐにわかりました。以前飲んでLP:100ptを付けたシャトー・クロノー2009ととても良く似た味わいです(これも2009年=グレートヴィンテージ!)。アルコール感はコチラの方がやや低めですが、甘味・酸味・渋味の官能のバランスは絶妙です。ボルドー地方・コート地区にあるカディヤック(ガロンヌ河の右岸)でもこんなに美味しい赤が出来るんですね。骨格がしっかりと感じられるパワフルな味わいが何とも言えません。香りも強く、ワインだけでも充分楽しめます。ありがとうございました。



ドメーヌ・グロ・フレール・エ・スール / オート・コート・ド・ニュイ・ルージュ 2011

Domaine Gros Frere et Soeur Hautes Cotes de Nuits Rouge 2011

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いつもお世話になっているお客様から頂いた、フランス共和国産の赤ワインです。昨年購入した兄ミッシェル・グロのオート・コート・ド・ニュイ2010は 正直、残念なテイスティング結果となってしまいました。今回頂いた弟グロF&Sさんの同A.O.C.のピノ・ノワールは大丈夫なのか…?期待と不安が大きすぎたためか、抜栓する際、ソムリエナイフを握る手が震えてしまいました。



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【ワインデータ】
生産国:フランス共和国
生産地方:ブルゴーニュ地方
生産県:コート=ドール県
生産地区:オート・コート・ド・ニュイ
等級:A.C.オート・コート・ド・ニュイ
タイプ:赤・ミディアムボディ
アルコール分:12.5%
生産年:2011年
ぶどう品種:ピノ・ノワール100%



【Myテイスティング】
外観:澄んだ深紅寄りのルビー色。濃淡は明るく、粘性はやや軽め。軽いが、よく熟した印象。
香り:イチゴ、ラズベリー、チェリー、甘草、肉、腐葉土など。全体的に控え目な印象(抜栓直後)。
味わい:やや軽めのアタック=弱い甘味と、爽やかな酸味、そしてサラサラとしたタンニン。アルコール感は控え目で、酸味中心の余韻が6秒程続く。



抜栓してグラスに注ぎ、写真撮影を行っている最中、フルーティ且つエレガントなぶどうの微かな香りが辺りに漂いました。「早く飲みたい!」という気持ちを抑えながら、外観を確認し、香りを取ります。色が明るいのでルビーっぽく見えましたが、明るい色のガーネットという方がしっくりきますね。香りは、抜栓直後であることに加え温度が低い(11℃前後だった)事もあり控え目でしたが、とにかくフレッシュ&エレガント。たまらず口に含むと、果実味たっぷりの酸味を中心としたブルゴーニュ産ピノ・ノワールの濃縮したフルーティさが舌の先から脳の中枢にまで浸み渡るのを感じました。この時点で、地方名A.O.C.ブルゴーニュ・ルージュよりも明らかに格上なのだな!と理解させられました。


抜栓から40分経過:最初は弱かった甘味やアルコール感、そしてタンニンがじわじわと強く感じられる様になり、官能のバランスがより完璧なものになりつつあります(酸味を中心とした果実味の両脇を、甘味とタンニンがしっかりと支えている三角形がハッキリと見えます)。温度上昇と共に、MLFによるものと思われるヨーグルトの様な心地良い風味も感じられる様になり、より美味しくなりつつあります。エレガントで飲みやすい…。この味わいこそがブルゴーニュ産ピノ・ノワールの真骨頂なのだと思います。このA.C.オート・コート・ド・ニュイよりも上に君臨するプルミエ・クリュ、そしてグラン・クリュとは一体どんな味わいなのか…!?運が良ければ、今年の3月に体験する事ができるかもしれません(1stクリュを一口だけ飲ませてもらいました)。


抜栓1時間後:3千円以上するであろうブティユ(750ml)も残り半分に…。何も食べずにワインだけを楽しむ事をお勧めしたくなる程、素晴らしい味わいです。


抜栓2日目:微かに麝香の様な匂いが感じられる様になりました。甘味(アルコール感)が少し強くなった様な気がします。更に旨味を伴った苦味も出てきました。香り・味の全てが繊細で、気品に満ちています。じっくりと時間を掛け、このワインを飲む事で、ブルゴーニュ産ピノ・ノワールの神髄に触れる事ができた様な気がします。本当にありがとうございました!



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