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FALERNIA CHUNCHU Riesling 2012

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地元のワイン専門店で購入した、チリ共和国産の白ワインです。ドイツ、オーストラリア、フランス(アルザス)等、ここ1年半で各国のリースリングを飲みましたが、チリのリースリングを飲むのは今回が初めてとなります。


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【ワインデータ】
生産国:チリ共和国
生産地方:コキンボ地方
生産地区:エルキ・ヴァレー
生産者:ビーニャ・ファレルニア
タイプ:白・辛口
アルコール分:13.0%
生産年:2012年
ぶどう品種:リースリング100%
商品説明:標高350mの夏でも冷涼な気候のチトンの畑の葡萄を使っています。土壌は花崗岩がメインです。醸造は全てステンレスタンクで行います。


【Myテイスティング】
外観:澄んだイエロー。濃淡はやや濃く、僅かにグリーンがかっている。粘性は軽めで、軽く若い印象。
香り:レモン、グレープフルーツ、リンゴ、アカシア、キンモクセイなどをしっかりと感じる。
味わい:やや強めのアタック=まろやかな甘味と、爽やかな酸味。苦味とアルコール感は控え目で、余韻は6秒程度。


ペトロール香がまったく感じられなかったため、香りを取っただけではチリのシャルドネかと思ってしまいました(開栓直後)。しかし口に含むと、白い花の様な甘い香りが舌全体を包み込みます。同時に子供の頃によく食べたラムネ菓子の良い匂いが感じられたため「あぁ、リースリングなのだな」と確信できました。味わいは若干水っぽく、余韻も短いためワインだけで楽しむというよりは料理を食べながら飲む方が適していると思います。

フランス(アルザス)ドイツオーストラリアと、各国のリースリングを経験し、今回初めてチリのリースリングを飲みましたが、正直かなり残念な印象です。フランスとドイツのリースリングは2,000円以上という値段なりのしっかりとした味わいがあったのは当然として、この1,400円のチリのリースリングの味わいは、オーストラリアの800円のリースリングにも到底及びません。

チリの冷涼な産地で造られたぶどうが使われているとの事ですが、酸がしっかりと感じられる訳でもなく、ミネラル感も弱いです。更にアルコールによるボリューム感も低いため、とにかく口に含んだ際に毎回真っ先に感じるのが水っぽさです。

開栓から30分が経過しましたが、この水っぽさは相変わらず…。リースリングっぽい香りのするチリの白ワインですね。品種の良さが上手く表現できているともいえず「これ、別にリースリングじゃなくてもいいんじゃない?」というのが今の正直な感想です。店員さんの話では開栓初日がピークとの事でしたが、一応2日目の“大化け”に期待してみたいと思います。


開栓2日目:やはり、香りだけではリースリングというよりシャルドネっぽいです。ただ、開栓から時間が経ち、空気との接触&クローゼット内保管による温度の上昇により、凝縮感の高いフレッシュな果実味が強く感じられる様になりました。この、ぶどうの果実そのものの様な「ジュワッ」っとくる酸味は、以前飲んだオーストラリアのリースリングに通ずるものがあります。口の中でワインを転がし飲み込むほんの一瞬だけ、アルザスやドイツのリースリングと共通するエレガントな芳香を感じる事ができます。これが800円前後のコノスル・ヴァラエタルだったら何の文句もありません。とりあえず、初日〜2日目に共通して感じられる“水っぽさ”を何とかしたいです。チリのリースリングが、品種の良さを上手く表現出来る様になるには、もう少し時間が掛かるのかもしれません。


開栓3日目:水っぽさは消え失せ、果実味の充実したコクのある美味しいワインになりました。最後の最後まで、リースリングというよりはシャルドネでした。