ALLIANCE Shiraz 2011

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地元のワインショップで購入した、オーストラリア連邦産の赤ワインです。購入価格は2,400円。連邦産の赤ワインを飲むのは、かなり久しぶりですね。

2,400円のオーストラリアのシラーズともなると、ザラつきすら感じる強い収斂性を想像してしまいがちですが…?


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【ワインデータ】
生産国:オーストラリア連邦
生産州:南オーストラリア州
生産地区:マクラーレン・ヴェイル
生産者:オーストラリアン・ドメーヌ・ワインズ
タイプ:赤・ミディアムボディ
アルコール分:14.5%
生産年:2011年
ぶどう品種:シラーズ100%

【Myテイスティング】
外観:澄んだガーネット色。濃淡はやや濃く、黒みを帯びている。豊かな粘性が見られる。成熟度が高く、濃縮感がある印象。
香り:カシス、ブラックベリー、ドライハーブ、ナツメグ、甘草、血液などをしっかりと感じる。
味わい:やや強めのアタック=まろやかな甘みと、なめらかな酸味、そしてキメ細かなタンニン。アルコール感はやや強めで、甘味中心の余韻が6秒以上続く。


甘みを中心とした、ボリューム感のある味わいです。かなり意外だったのは、濃いめの外観からは想像できないくらい、タンニンが大人しい事。ショップの店員さんが言っていた「う〜ん、これはミディアム(ボディ)かなぁ」というのを聞いて(2,400円のオーストラリアのシラーズでミディアムって事は無いんじゃ??)等と疑ってかかってしまいましたが、実際に飲んでみて納得。これはミディアムボディですね。

香りは完全にシラーズですが、それ以外はコンビニ(セブンイレブン)で買えるヨセミテロード・カベルネ・ソーヴィニョンととても良く似た飲み口です。

正直、シラー好きの私が期待していたものとは異なるテイストですが、このミディアムボディ…かなりイケてます。これよりもちょっとだけ安く買えるローヌのシラーの様な「ドロッ」っとした味わいを期待してしまうと肩透かしを食らってしまうかもしれません。ただ、このワインの造り手は、敢えてこの様な「重過ぎず、軽過ぎず」といった感じの口当たりに仕上げたのではないかと思える程、味わいのバランスは絶妙です。

ワインだけで愉しむ事も容易ですが、何か料理と合わせるならば……何故かビーフよりもポーク。生姜焼きを食べながら飲んだら最高なんじゃないでしょうか。

開栓30分後:いつも通り、何も食べずにワインだけを楽しんでおります。

確かにミディアムボディではありますが、ワインを口に含む度に、千円未満のワインからは感じる事のできない「口の中いっぱいに広がる豊かな果実味」を堪能させて頂いております。

時間の経過と共にドンドン美味しくなっている様な気もします。2011年のワインを2017年にテイスティング。正に今が飲み頃なんじゃないでしょうか。LP:79pt




開栓2日目:昨日は感じられなかったエタノール臭を強く感じます。

たまらず口に含むと、アルコールによるボリューム感を含む甘みがとても強く感じられます。しかし、シラーズという品種の特徴は、昨日と比べるとだいぶ薄らいでしまった感がありますね。

この値段でこのミディアムボディ…。欠点は何もありませんが、リピートは微妙な所ですね。もうちょっとタンニンが強くなれば或いは…。


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