dcd22a25.jpg土日に何とか乗れるお天気の荒川ですが、雨上がりなど路面が濡れている事もあるでしょう。
また、雨のお休み等は割り切って日頃の伴侶をかわいがってあげましょう。
そのポイントを少し伝授させていただきます。
自転車で一番整備頻度が高いのはタイヤとチェーンでしょう。
他にシマノコンポーネントで交換整備頻度の高いのは105以上の右STIレバーから出口付近で起きるインナーワイヤー切れです。(通勤などで距離を乗る人限定かもです)
ヘッドパーツのシールドベアリングが錆びることも雨天走行後には考慮しなければなりません。
BBは、最近のアウターベアリングタイプですと、無視できると言えます。
カップアンドコーンハブベアリングは、手で回して不具合をみます。

では順にご説明します。
タイヤは切れた部分がないかを点検します。
この切れからタイヤ内に小石やガラス片が入り込みますとすぐにパンクします。
パンクした時は、タイヤケーシングに切れがないか内側から確認しましょう。
外側の切れを瞬間接着剤で補修するのは絶対にだめで、硬化した接着剤がパンクの原因になります。
現在、店頭でお客様に軽微に切れたタイヤをゴム補修剤(本来はシリコン系のエンジンシーリング剤です)を塗布して試してもらっています。
このように硬化後も柔軟性を保ち、剥がれないものが最適なのですが、現在上記も含め2種類長期テスト中です。

続いてチェーンです。正確にはローラーチェーンという機械部品です。
新品の状態で最近シマノはガードグリスを変えてきました。
以前はベトベトの状態だったのですが、アンプルピンの形状変更とともにデュラエースから軽いものに変えました。
構造は画像のようになっています。

一番潤滑で重要なのがピンとローラーの間です。
この部分に新品はグリスが塗布された状態で出荷されていますが、この部分のグリスを切らさないことが重要です。
パーツクリーナーで外側から少し洗浄したぐらいでは、グリス切れになりませんが、溶剤に浸したり、簡易式の洗浄器具なんとかと言う製品では、完全にグリス切れを起こします。こうなりますと、ピンとローラー間にグリスを再充填しなければならず、これは難しい作業になります。
本来は外側をパーツクリーナーで浸したウェスなどで拭く作業をお勧めいたしますが、雨天走行後等砂混じりのひどい状態になることがあり、この場合は寿命を損ないますが、完全に洗浄する以外方法がない場合もあります。
どちらの場合も錆を防ぐ意味で、防錆効果のあるオイルをウェスで塗布し、拭き取る作業が必要になります。
もし、完全洗浄を実施した場合、粘度の高いオイルかテフロン等のドライ系専用ワックス(ロードの場合)2-3回走行時に塗布し、余分な分を必ず拭き取ります。

お気付きの様に、ここでドライで管理するかウェットで管理するかになります。
整理しますと、通常は新品のままガードグリスを拭う程度で使用し、ドライ系の潤滑材で保持すれば徐々にグリス分が抜けた補充を潤滑材で補うことで寿命まで使うことができます。
もし完全洗浄を必要とする場合、または意図的に完全洗浄を最初に実施した場合は、ドライ系の潤滑材、ワックスなどを2-3回走行時に塗布し切らさないことです。
すべてに言えますが、必ず拭き取り余分に残さない事で、汚れの吸着を最小限にできます。

右STIレバーのインナーワイヤー切れは、結構頻発しています。
長距離乗る方は半年に一回、通常1年に一回交換をお勧めいたします。
同時にRrディレイラー直前のワイヤーもグリスが切れますので、交換すると良いでしょう。交換後は、変速調整を実施してください。

アヘッドタイプの場合、毛管現象でほぼすべてのタイプでヘッドパーツのベアリングが経年で錆びたりいたします。
雨天走行をされた後は、分解整備をすることで防ぐことができます。
他のベアリングと違いほぼ水平面で使用するため、シールド構造になっていますが、他のベアリングと違い錆びる場合が多いパーツです。

BBはチェーンを外した時など無負荷の時に回して回転抵抗を確認し、左右のクランクを両手で持ち力を入れることでガタの確認ができます。
アウターベアリングタイプでは、ガタが出ることがほとんどなく、分解清掃でほぼ初期の性能に戻すことができますし、最上級グレードに交換しても大きな金額差がありません。

アウターベアリングタイプでは、クランク取り付けボルトをこまめに互い違いトルクレンチで締める事が最重要ですし、緩みの点検が必要です。

カップアンドコーンベアリングの場合は、最低1年以内にグリス交換をお勧めいたします。

以上が性能を保持する上で必要な作業です。
他、カーボンフレームの場合ですが、性質上高温での塗装工程ができませんので塗膜が余り硬くありません。溶剤にも強くありませんので、出来ましたら保護材でいつも艶を与えていただければと思います。
そうすればいつまでも美しい光沢を維持することができます。

梅雨明けももうすぐ。
綺麗にした愛車でちょっと遠出してみましょう。
新しい自転車のご注文も、どうぞ宜しくお願いいたします。