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先の松屋銀座 中古カメラ市でアルプス堂に並んでいた古いレチナ。
KODAKのレチナと言えば、後年多くのモデルと数が作られ、写真の普及に大いに貢献したカメラとして知られていますが、そのファーストモデルがこのMod 017です。
エナメルブラックとニッケル鍍金の美しいカメラに一目ぼれ。
その時は動作をしているように使い方も教わり持って帰りました。一本フィルムを撮ってみるとコマ送りがちょっと変。
光線も引いているような感じです。
そこでリペアしてみました。(良い子はまねをしないでください)
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どうです、この写り。
80年前のカメラとは思えない先鋭度です。
レンズ一枚一枚手磨きで磨いて曲率を合わせ、組み込んだ当時の職人の技が生きています。
もちろんカラーフィルムなんてないから色の収差を考えてはいないはず。
それでもこの写りです。

このカメラのこまかなディテールをご覧ください。
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KODAKはアメリカの会社ですが、このレチナカメラはドイツで作られています。
文字は機械で彫られています。矢印など味わいがあるではありませんか。

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この被写界深度ゲージ等は感涙ものです。
外周のリングは回転して絞り値におけるピントの合う範囲を確認できる作りです。非連動
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レンズとシャッター周りです。
シャッターボタン?このスティクを押すのです。その前に下の丸い突起を押し下げてシャッターをチャージします。
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後年、レチナのモデル書体は斜めに筆記体に変わります。

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巻き上げた後にストッパーが時折かからなかったりレンズのヘリコイドが重かったりファインダーが斜めになっていて、さらに中が曇っていたり。これらを慎重に分解修理しました。
構造は簡単に理解できましたが、この時代にすでにアルミダイキャストのボディを採用していたり、簡素ですが理にかなった構造だったりと、素晴らしいカメラであることがわかります。

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このスティックが失われてしまっている個体も多いようです。
何とも言えな造形美です。

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ローレットもきれいです。

戦前のカメラですから多くの幸せと不幸な歴史をこのレンズは見てきたのだと思いますが、これからは平穏でたおやかな風景等を撮影したいと考えています。



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