aamall

2007年05月23日

陽が落ちる前に

すんげぇ久しぶりです、生きてます。
見てくれてる人いるんでしょうかね、
まぁ本人もここの存在軽く忘れてたので、
多分いないだろうと思うんですがとりあえず足跡残しの一環として書いておこう。



さて、
近況なんですが僕も大学2年生になりました。
相変わらずバンドやってます。

ずっとコピーバンドだったんですが、
今年の1月あたりからオリジナルやってます。
横浜を中心に、たまに都内に出てライブを展開中。

いやー面白い。
正直ここまではまるとは思ってませんでした。

まだまだ駆け出しですが、
いけるとこまでいってみようと思います、後先考えず。

というわけで短い文書を残し僕は颯爽と去っていきます、
息を潜めていようと僕は相変わらずこんな感じです。

2006年10月31日

衝動書き

寂れた喫茶店の窓越しに、
再開発の始まった商店街がかすんでいた。
手元では眠気冷ましに飲み干したエスプレッソの色素が、
カップの底で円形をかたどっている。

見事な秋晴れは、すでに10月の終わりへ差し掛かったこの町に、
少しばかりの熱気をもたらしていた。
店の前を通り過ぎていく人々は袖をまくり上げ、
シャツの下にうっすらと汗を浮かび上がらせている。

僕は憂鬱を隠せない。

赤い背景の民族ロゴが入ったソフトケースから煙草を取り出し火を付けて、
吸い込んだ紫煙を溜め息と共に吐き出す作業を延々と繰り返していた。

季節外れならば、
いっそのこと台風でも上陸してくれれば良かったのに。
こうも機嫌の良い太陽ばかり見せられると、
否が応にもあの日々が浮かんでくる。

燃え落ちる夕陽、
伸びた影、
君の口走る取りとめも無い言葉。

あと少しで現れる今日の夕陽は、
あの日見たのと同じ物なんだろうか。
それは僕にはわからない。

エスプレッソの追加を頼むと、
僕は諦めて追憶に身を任すことにした。

洗いたての真っ白なカップが来るまでの間に十分反芻出来るような、
短く、ありきたりな物語。





「ねぇ、世界は本当に丸いと思う?」

珍しく長い間口を開かなかった彼女が、
タイミングを見計らって放った言葉がこれだった。

普段、彼女はたまにこんな突拍子もない疑問を投げつけて来た。
それ自体は特別なことではない。
ただその度僕はその難題に持ちうる思考を全て奪われるはめになる。

出される難題はどれも決して答えの出るものでは無かった。
僕がイエスと言えばそれは紛れもなく正解であるし、
ノーと言っても間違ってはいないものが多かった。
しかし、彼女が言いたい事も、毎回そういう事だったらしい。
案の定今回も同じだった。

「私達は何も知らない。
誰かが空の向こうに宇宙があると言えば、
私達はそこに宇宙があると信じるし、
アポロに乗った宇宙飛行士が月面に星条旗を掲げる様子をブラウン管越しに見せられれば、
その通りに思い込む。
でも私達はそれを見た訳じゃない。
結局それを真実として受け入れるかどうかはその人自身の自由だし、
世界の形状はその人の思い描いた通りになると思うの、
そう思わない?」

その日は快晴だった。
日中、秋空に似つかわしくない程眩しく、
僕らの視界を歪ませていた太陽は、
夕暮れ深まるにつれ、
夜の侵略に勝てず西へ西へ追いやられている。

茜色の空の下、
半歩前を歩く君の手首には、
僕のあげた大きめのリストバンドが巻かれていた。

ただこの話については特別語るつもりはない。
僕は彼女の手首に引かれている傷跡を隠して欲しくてあげた訳ではないし、
毎回見事に付けこなしてくる辺り、
彼女もそういうつもりで付けているわけではないだろう。

つまり、これも個人の勝手な想像で済む話なのである。
ただ、あいにくそういった想像で他人からどの様な視線を受けようと、
いちいち気に掛けるような繊細な神経は、
彼女も僕も持ち合わせていなかったけれども。

さて話に戻ろう。

肩で揺れる美しい黒髪に向けて、僕は反論を返す。

「でも仮に与えられた情報が事実だとしたら、
それは新しい発見を僕らに教えてくれようと努力した人達に対する侮蔑じゃないの?」

彼女は振り返って、
夕陽を受けて少し赤みがかった二重を、
僕に投げかけて言う。

「そうね、でも疑う事は大切な事だと私は思うけどね。」

勢いよく、もう一度視線を前に戻した彼女の髪は見事な扇形を描いた。
同時に甘い香りが僕の横顔をかすめていく。

いつもの、よくある光景だった。
並んで歩く彼女の小さな歩幅を僕が追い、
つまらない対話を果てなく繰り返す。

ただこの日僕は違和感を感じずには居られなかった。
大概、彼女の発言から始まる言い合いは、
こんなにも簡単に終わるものではなかった。
僕が意見すると君は間髪入れずに反論を突きつけてきて、
勝てないと悟った僕が、
渋々肯定するといったパターンが大半を締めていた。

つまり、
こんなぶつ切れな会話は、
僕からしてみれば世界が本当に丸いかなどとは比べものにならない程の疑問だったわけである。

彼女が黙って歩を進めている間に、
夕陽は一層朱色を増していった。
昼間に焼かれた身を冷まそうと、
時折吹く柔らかな風に熱を乗せるアスファルトは、
二人の足音で規則的に鳴っている。


ここで僕が、

「明日東から顔を出す朝日は、
あの夕陽と同じものだと思う?」

と君に尋ねたらどうなるだろう。

そんな考えが頭をよぎったけど、
僕はそれも想像で終わらせることにした。
きっと今の君なら「さぁ。」の一言で済ませるに違いない。

夕陽が赤く最後の抵抗を見せ、
一番星が紺色の空に穴を空ける頃、
ぽつりと彼女の口から言葉がこぼれた。

「ねぇ、見て。」

唐突に、本当に、唐突に。

「私、ちょっと確かめてくる。」

そういって見せた彼女の手には、
明日朝一番の航空券が握られていた。

何も特徴の無い風景に君の声が混じるだけで、
嘘の様に鮮やかになるのは何故だろう。
その時、君は笑っていただろうか、
それとも薄く涙を浮かべていただろうか。

君の背景に映える夕陽があまりに見事すぎて、
逆光の中、僕には君の表情を伺う事は出来なかった。
あれほど太陽を憎んだことは無い。





「エスプレッソです。」

ここで過去への追走は遮られた。
貼り付けた様な笑顔を浮かべたウエイトレスは、
ごゆっくり、と付け加えて席から離れていく。

彼女が発ってから久しいが、
まだ僕の前には現れない。

店内には軽い食事を済ませようとする人々で埋まっていた。
小さく流されているジャズシンガーの声は、
他愛も無い喧騒で一層聴き取りづらくなっている。

窓の外ではあの日そっくりの夕陽がフロアを染めていた。
どこかの空の下で、彼女もこの太陽を見ただろうか。
それとも彼女が見上げたのは別の太陽だろうか、
それは僕にはわからない。

口に含んだまだ熱いエスプレッソはとても苦かった。
それはまるで、焦げ付いたあの時のアスファルトの匂いのようで、
僕は先ほど捕まえ損ねたラストのシーンを回想するために、
今一度視線を外に向けてみる。






「もし、世界中を回って、またあなたの元にたどり着いたら、
私は世界は丸いと信じるよ。」






オレンジ色の粒子の中で、
君の最後の言葉が、鮮やかに散った。





某所に上げたのを手直ししてみました。
こっちが完成形です、多少良くなったかと思われます。

2006年08月07日

なんか

もういいや、疲れた。

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2006年07月08日

ツンデレ


テストも近いのに夜中の3時過ぎまで関西テラ萌エスとか言ってるようじゃ駄目だと思った。

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2006年07月01日

花橘

久しぶりにテレビなんぞをボーっと見てました。
Mステなんて久しぶりに見ましたね。
J-POPにあんまり興味なくなったのはいつ頃かしら。
バンドやり始めてからだろうね、きっと。

てーか、今の日本の音楽は音圧の無いのが主流なんですか?
昔からそうだったっけ?わからん。

でも相変わらず稲葉はすごいですね。
相変わらずジャニーズの皆さんはイケメンですね。
相変わらずプリンセスプリンセスは素敵ですね。

でも日本のバンドはどうなんだろうってのは、
やはり思いましたね。

某粉雪とか某上海ハニーとか某…、まだ出てたっけ?覚えてねぇや。
まぁそれぞれの好みなんでしょうけど。

でもやっぱり良いタイアップもらった曲が売れて、
曲の本質を知ろうとしないリスナーは多いと思うな。

日本人にも良いアーティストいっぱいいるのに、
何故こう日本のバンドシーンは盛り上がらないのか。
やっぱそういう腕のある人だと日本の音楽にあまり興味がなくなるんだろうな、と。
若輩者の俺でさえそうですし。

いや、好きな日本バンドはいますよ。
特に某氏が持ってくる曲は外れがありません、さすが。



そんなこんなでライブ一ヵ月半前です、
あさってスタジオです、練習します。

2006年06月20日

アパッチ

飲み明け

+

バイト

+





声が出なくなりました(;´д`)歌練したかったのに。




なので仕方なく腹筋背筋だけにしときました。
どうもライクです、ギター弾き出すと歌が出てくるという癖がいつの間にか付いてたみたいです。




さて、所属バンド2つ、双方8月ライブの演奏曲も決まり、
本格スタートを切りました。
切ったんですがライブハウス側へ打ち合わせに行って無い(´・ω・`)主催者なのに…、ごめんみんな。

と考えたら各バンドにセッティング表も渡して無かったね(´・ω・`)ごめんみんな。

某氏は受験生にもかかわらず参加、
俺なんかこのザマです、笑っちまうねえへへ。


2006年06月10日

くすぐり地獄

日付が変わりました。
今日はライブですね。
さらにW杯開幕ですね。
今日授業ですね。
授業出てから行くんですね。
大学生の鏡ですね。

さ、ねなきゃねなきゃ。

2006年05月31日

いたちごっこ

これはあれですか、エターナルスパイラルですか?



↑歌詞覚えるとギターを忘れ、ギターを意識すると歌詞が飛び…。

2006年05月30日

落日

思えばあれは4月の頭ですね、後輩のライブ行ってうんたらかんたら。
あれから嫁(某氏の呼び方拝借/つーか高校の奴らここみてねぇよな汗)とは、
途絶えもせずに携帯メールしてるんですが、
それからというもの引き落とし明細書見るのが怖いです。
まぁそれだけが原因じゃないですけどね。

どうもライクです、お久しぶりです。

んで、最近その嫁がどっか遠出したいと申し出てきたのですが、
特別足のない僕は結構悩んでいます、お金も無いしね、てへ、給料日が遠いぜ。



変わってライブの話。

以前話した俺が計画中のライブとは別に、
6月に一本やるんです、急に話が来たので全部使い回しになるんですが。

なのでこの間久々にスタジオ行ってきたんですが、
もうね、あれだね、ここまで落ちるもんかと。

多少練習してったんですがやっぱ他の楽器と混じるとウンチでした、歌。
歌詞は飛ぶわ響きは効かないわ声量は足らないわビブラートに幅ないわ、良いとこなしです。

そんなこと言ってる間にすぐ本番来るんでしょうね、練習してきます…。

2006年05月20日

発覚。

良い音を出すのはギターじゃなくて演奏者だということにようやく気付いた哀れな僕ライク。

最近アコギで良い味出せるようになってきました。

2006年05月17日

余興。

久しぶりにバンプを聞いてみたが、畜生良いね、やはり。
そういえば彼らはドラムがとても上手くなったよね(某氏の意見参考

作曲する立場になってからというもの、藤原氏への尊敬は止みません。
その音へはイカネェだろ、みたいな。

どうもライクです、悪戦苦闘中です。



ライブ計画していると先日書きましたが、
やりてぇと言い出した張本人が今隣県に居るのでなんかしらねぇが俺が責任者に。


「お前暇そう」


はーん、殴ってもいいですか??


かといって弱みに付け込まれる恐れのある(リアルライクを知っている方々は頷いて頂けるだろう、なんとどっから入手したか知らない嫁(某氏の呼び方拝借)の番号を握られている)俺としては断るに断れませんでした。


…腹いせか。


そんなわけで、お出掛け代を稼ぐためのバイト、毎日ある講義、通おうかと思っている教習所にそのライブ企画。

なんだかとっても多忙な予感がします、プンプン。

2006年05月14日

諸事情

いろいろな方面で面倒だったいろいろな事も落ち着いてきて、
ようやく穏やかに暮らせるようになって来ました、
まぁいつも通りになってきたと同時にさぼりぐせが出始めたんですけどね…。



んで。

8月にライブをやりたいとどっかの誰かが言い出したので計画中。
ただいま出演バンドのブッキングをしています。

今度こそエレアコを買ってステージで使ってやりたいと目論んでいるのですが、
如何せん金がありません、世の中金ですか、やはりそうですか。

とりあえず前回のライブから一ヵ月半、肺活量は落ち、体力は無くなり、関節は硬くなり(これは前からでしたが)、なぜか腹筋だけはあるというこのだらけっぷり。

こっからやらなきゃいけないという噂も、本分はヴォーカルです、きっと(ぉ

アコギホシス…(←結局それ

2006年05月01日

音。

東から昇る太陽。
昼間に輝く月。
夕焼けに映える明けの明星。
黒い雲。
白い空。
ここにいる僕。
相反する現実は止められない。


この瞬間、過去になっていくイマ。
この瞬間、イマになっていく未来。

傷、キズ、傷、kizu、傷、kizu 、kizu、傷、キズ、キズ、kizu、傷、キズ、傷…。

模索する癒しが無意識に僕を刺し殺す様に。
開かれた皮膚、噴出す赤、紅、アカ。
漏れる嗚咽、上がらない悲鳴、悲メイ、ヒメイ。

何も殴れないこのコブシに、果たして意味はあるのか。
何も掴めないこの手のひらに、果たして意味はあるのか。
何も歌えないこのノドに、果たして意味はあるのか。
何も歌えないこの僕に、果たして心臓は必要なのか。

何もかも壊したい、握り潰したい、踏みねじりたい。

ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊ソレハ破壊。




それでも尚、星は美しかった。
涙は、出た。

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足跡の始まり

The shine these non-special hands are allowed to touch.


2006年04月26日

唄い手指南。

いやまぁそんな大それたものじゃ御座いませんが、
ちょっと思う所があったので書かせていただこうかなと。

<注意:激しく自分の事を棚に上げています>



最近大学の新歓ライブ等で他人のライブを拝見する事が多いのですが、
やはり当方ギターボーカル故にそっちの方に耳と目が行きます。

んで感想なんですが、
まぁバンドの歌い声って言うのは一風変わったところがありますよね。

例えば合唱とかそういったものの重要な個人的能力として、
声の安定、張り、伸び、声量などなど挙げていけばキリがありませんが、
バンドなどの少数ボーカリストで組むユニットなどにはこれらの他に、
「特徴」が必要な気がします。

俺は合唱とかの事は知らずもしかしたらそれにも要るのかもしれませんが、
バンドの場合は顕著にその必要性が表れるのでは無いでしょうか。

具体的に言うと、声の良さだったり、歌い方の癖だったり、ビブラートのかけ方だったりしますが、
世間に広く知れ渡ってる人達も、結構な割合でコレに当てはまるんじゃ無いでしょうか。

つまり、ひとえに『歌が上手い』でくくるのは違う気がするなぁと思ったわけです。

その「特徴」に気を取られて『上手い』なのかもしれないし、
「特徴」は無いが、ただ高音が出るだけで『上手い』なのかもしれない。

完全に間違ってるわけじゃないと思いますが、
そう考えると俺の中では違和感が出てきます。

ま、俺は良いところ無いけどな!!←高音でないし声に伸びはねぇしwwwwww


…なんでもない、忘れてくれ(´・ω・`)

2006年04月09日

風に揺らされて

長く白銀を彩っていた風景は青く瑞々しい草木に変わり、
雪解け水の滴る音が、まだ肌寒い春風に映える。

貫ける様な青空は高く、
薄く引かれた雲間に鳥達が走ると、季節の足音が聞こえてくる。

立ち並ぶ木々に桃色の片鱗を見つけ、ふと思う。

いつからだろう、右手だけポケットから出して歩くようになったのは。





〜風に揺らされて〜





日差しがまぶたを焦がして目を開けると、
朝はもうそこに無かった。
カーテン越しに高く昇った太陽が、
高笑いするように憎たらしく下界を暖めている。
慌てていくつか態の良い言い訳を探したけれども、
出て来るのは既に使った物ばかり。

ただ、
脳内から都合の良い弁解がポロリと零れて来ても、
彼女はきっといつもの様に僕の目を覗き込み、
一言「ウソツキ」と吐き捨ててスタスタと歩き出すのだろう。

ため息を一つ押し出し、携帯電話に手を伸ばすと、
同じにバイブレーションが作動し彼女の名前が表示される。

「もしもし。」

あまりのしゃがれた声に自分で驚いた。
咳払いをしておくべきだっただろうか、
何にせよ、今ので寝起きという事が彼女に悟られてしまっただろう。

「今度は脱線事故でもあったのかしら?」

春風の様な、透き通った声。

「…寝坊です。」
「夜ご飯おごりね。」

彼女はそういって乱暴に会話を切った。
生あくび交じりに頭をかきむしりながら、
布団を跳ね除けて着替えを済まし身支度を整える。
この一連の動作は1年前よりも随分と速くなったと自負している。

当初、僕は毎回約束の時刻に遅れていた。
最初は寛容に微笑んでくれた彼女だが、
何度も遅れてみせる僕にいい加減我慢ならなかったのだろう。
丁度10回目の待ち合わせの時、
開口一番「バカ」と言い放って割と本気で蹴りを入れられた。
これが良い角度で決まるのなんのって。

それからというもの、時間には気を払う様にして来たのだが、
何年も培われてきただらしの無さが一瞬にして解消するわけもない。
その表れが今日のような結果である。

スニーカーを引っ掛けて玄関を空けると、
春の香りがする風が横顔をくすぐって行った。
未だ鼻孔に冷たいながらも、
春の日差しをたっぷりと吸い込んだ温もり溢れるその風は、
季節の変わり目を示唆し、春の到来を実感させるには十分だった。

一度深呼吸をした後、ゆっくりと歩の進みを速める。

彼女との待ち合わせ場所はいつも駅構内と決まっている。
その駅を中心に考えると、僕と彼女の家の方向は全くの逆方向なのだが、
最寄駅が一緒と言う事でいつの間にかお決まりになった。

いつか彼女が「私の方が駅から遠いのに。」と愚痴を漏らした事を覚えている。
その時僕は黙って無視しただろうか。
それとも当たり障りの無い苦笑いで流そうとしただろうか。
いずれにせよ、その後彼女の機嫌が少し斜めになったので、
必死に取り繕った事も記憶にある。

つまるところ、すぐそこなのである。

5分もあれば着けると言う考えが、
いつもルーズになってしまう一番の要因だと自分でも分かっている。

実際これが30分かかる距離なら、
とうに僕と彼女の縁は切れているだろう、
もしくは僕が瀕死になっているか、どちらかである。

住宅街を抜けると、桜並木が見えてくる。
いつもは何も考えず通り抜けるだけなのだが、
この日は何故か妙に目に止まった。
見事な幹にそっと芽吹く薄桃色の小さな花弁が、
妙に懐かしかったからだ。

僕は少し立ち止まって、枝先を見つめた。

ここには三十本ほどの桜が植えられている。
歩道を挟むように均一に立て並べられた太々とした幹は、
ミシミシと音が聞こえて来そうなほど立派である。

今でもまだ懸命に空へ近づこうと背丈を伸ばしているのだろうか。
上空の青は人にとっても植物にとっても憧れなのだろうか。

しかし、茶色の枝からそっと顔を覗かせていた花弁はそれとは別に美しかった。
そこに君の笑顔を重ねてしまったのはきっと偶然じゃない。

そうか、そうだった。

君と出会ったのは去年の今日この日だった。
春の陽気と冬の冷気が交じり合った、心地の良い日だった。
指先に冷たい風を避けようと両手をポケットに突っ込んで歩いた日だった。
初めて言葉を交わした君の後ろで、同じ様に桜の花は開こうとしていた。

そう思い出して、そっと桜の枝に右手を伸ばす。
そしてまた感付く。

いつからだろう、右手だけポケットから出して歩くようになったのは。


――それはきっと君のせい。


枝先三十センチほど拝借して、
今度は精一杯走り出す。

肩で風を切って、乱れる呼吸も気にせずに、
ただひたすら走り続ける。

あぁ、やっぱりものすごく好きになってしまったんだろうか。
時間にうるさい最高に面倒な人を、ものすごく好きになってしまったんだろうか。
最高にだらしのないこんな僕を、君は好きでいてくれているんだろうか。

とりあえず、今は会いたい。



「珍しいね、走ってくるなんて。」

体を屈めながら肩で息をする僕に、
上から言葉を浴びせる君。

「…、これ。」

ココに来る途中、上手いセリフの一つでも考えたりしたのだろうけど、
残念ながら土壇場では出てこなかった。

ぶっきらぼうに右手に握り締めた桜の枝を渡す。

「何、これ。」

首を傾げて受け取る君の肩口から、
ぱらぱらと零れ落ちる黒髪に、
少しだけ見惚れてしまったのは内緒の話。

「なんつーか、お礼。」
「…よくわかんない。」

そしていつもの様に、僕を置いて歩き出す。
そう、本当に、いつもと変わらずに。

僕は呼吸を整えて彼女を追い掛ける。

追い付いて、
半歩前に出て、
そっと右手で、
君の左手を握る。

交錯した手と手の間に、
どこからか舞ってきた桜の花びらが、
そっと滑り込んだ。


~fin~

2006年04月04日

脱力感。

ぎんがてつどぉ"ーのぉ"ー、よぉ"ーるぅ"ー

どうもライクです、耳タコです。



友人待ってるんですが来ないので暇つぶしに携帯で更新。

このアルコール摂取皆勤賞っぷり。
大学の健康診断で肝臓が悪いと言われないか心配でたまりません。


(´・ω・`)今日もいてきまふ


2006年03月18日

自殺行為

初めて携帯で投稿してみます、グッバイマイチェリー(この間も使ったなこのネタ)

深夜6時間スタジオ入りという鬼のような練習を終え、
お喋りもままならない程咽頭にダメージを与えてきました。

寝ます(´・ω・`)


2006年03月15日

over myself

あの時の空を覚えている。
淡い青色に引かれた細長い雲に太陽が眩しかった。

あの時の曲を覚えている。
イヤホンから放たれる女性ボーカルの甲高い声が耳を突いた。
今でもあの曲を聞くと、あの日の空気の匂いも思い出せる。



何が必要とか、何が無駄とかじゃなくて、
それがそのまま、良くも悪くも自分自身になった。

自分の醜さを露呈した時もあった。
自分の醜さを露呈してでも話してくれたやつがいた。
実に、本当にくだらない話で背中を押してくれたやつがいた。
何度も唐突な願いに全力で答えてくれるやつがいた。
こんな俺に好きだと言ってくれるやつがいた。
こんな俺と涙してくれるやつがいた。
こんな俺に拳を突き立ててくれるやつがいた。
こんな俺に歌を教えてくれたやつがいた。
こんな俺でもやっていける場所だった。

笑った場所。
憤った場所。
嗚咽を漏らした場所。
喉を枯らし叫んだ場所。
空色の六弦を弾かせてもらった場所。
たった6曲に色んな物をつぎ込んだ場所。
足跡の残った壁。
へこんだロッカー。
傷ついた机。
不揃いの葦の木製椅子。

全部ひっくるめて名残惜しい、離れたくない。
それはきっと居心地が良すぎたから。

この場所にいたと、誇れる男になろう。
この場所に貢献できたと、胸を張って言える男になろう。
この場所で血を流したと、いつか歌ってやろう。



明日、だせぇ校舎とだせぇ制服とだせぇ高校生の自分に、
最高の別離を告げてきます。


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2006年03月11日

金切り声

あー、うざ。

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