ソーラーサーキット建築日記&太陽光発電日記

「立って半畳、寝て一畳」が座右の銘であった筆者が、中古建売住宅から注文建築のマイホーム取得へ乗り出した経緯と、どうせ建てるなら最高の住まいをと悪戦苦闘している日々を日記にします。これからマイホーム建設を考えている方の一助となれば幸いです。 今は太陽光発電に夢中です。自宅、ソーラーフロンティア南向き30度、5.4kwで発電中!

2012年02月

「グラントリノ」とモン族の悲劇

映画「グラントリノ」を観た。評価は☆☆☆☆。だが限りなく5つ星に近い4つ星。


グラントリノ


30歳代~40歳代の時のクリントイーストウッドならマグナム44で、悪人を撃ちまくるのだろうがその彼ももう78歳。そうもいかなくなって来ている。だが、その分人間的には深い映画となった。ダーティーハリーシリーズはあえて観る必要はないと思うが、この作品は必見だ。イーストウッドが俳優として演じる最後の作品だ。



この映画に登場するモン族の人々。悲劇の民族だ。



モン族



タイ、ベトナム、中国、ラオスの辺境に住む山岳民族である。こののどかな民族が戦争に翻弄される。



ベトナム戦争時、北ベトナムから南ベトナムの解放戦線に物資を送るルートがラオスに存在した。”ホーチミンルート”である。ここを攻撃するために、山岳地方に詳しいモン族をアメリカ軍は雇入れ部隊を編成し北ベトナム軍と戦わせる。アメリカの撤退で見捨てられたモン族部隊は北ベトナム軍の報復攻撃で20万人が戦死し、30万人がタイに逃れて難民となる。



その難民のうち十万人ほどがアメリカに渡ったと言われている。映画に出てくるのはこのような移民とその子孫達である。大国のエゴに翻弄される少数民族の悲劇は数限りない。そんな移民の伝統文化は破壊され、もともと住んでいるアメリカ人との軋轢が生まれるのだ。残るも地獄、去るも地獄だ。



こんな背景を知ってこの作品を観ると、理解度も深まるというものだ。イーストウッドは監督業の方に向いている気がする



以前見た「チェンジリング」、「ミリオンダラーベイビー」「硫黄島からの手紙」「許されざる者」「インビクタス」と秀作揃いだ。これだけの作品を世に送れる監督も稀である。





では、他に最近観た作品を簡単に紹介します。



「オーマイゴースト」


オーマイゴースト



たまには軽いコメディーも観たいと思って借りました。☆☆☆3つ星。主人公はへんこな歯科医です。セントラルパークウェストにはなぜか歯科医が集まってます。歯科医だらけです。海外にゆくと、ソウルでも同業者が集まっている場所というのが存在します。ウェディングドレス通りとか。それで商売が成立するのか日本人にとっては考えてしまます。



次、「少女ヘジャル」トルコ映画です。☆☆☆3つ星。これも少数民族クルド族のお話。



少女ヘジャル



クルド人はクルド族ではありません。それだけ人数が多いのです。世界中で国家を持たない最大の民です。世界中で3千万人を数えます。国家を持たなかった為に、トルコ、イラク、イラン、などでの独立運動は迫害を受け、それぞれの国では悩みの種です。



第二次対戦後の民族自決運動に乗り遅れて、これからの独立はかなり厳しいものになるでしょう。独立を勝ち取る相手がヨーロッパ諸国でなかったことも不運でした。


以下後述



















「私の中のあなた」から医療問題を考えてみる。

映画「私の中のあなた」を観た。


私の中のあなた




子供が不治の病の場合、親の心中は計り知れない。これは英語にも共通するのだそうだが、夫を亡くした妻を表現する言葉は存在する。未亡人(Widow)とか寡婦とか後家さんとも言うな。しかし、子供に先立たれた母を指す言葉は見当たらない。それは、言葉にするのはあまりに悲しすぎるからだと、聞いたことがある。なるほどと思った。



さて、この話は複雑だ。姉の白血病を助けるために、妹はあらかじめ免疫細胞の適合を確認した人工授精で生まれたわけだ。妹はその臍帯血から、骨髄移植まであたりまえの様に提供させられる。次は腎臓ということろで妹は親を訴える訳だ。11歳になった妹はこれ以上は拒否しますと。




親は命にかえても子供を守ろうとするが、実際兄弟は微妙だな。親は、当たり前のようにそれを強要し、命が掛っていて兄弟なら提供するだろうが、親とは温度差がある。この映画では上手く話を持っていっているが、実際はドロドロだろう。これが叔父叔母、従姉弟にまで拡大すれば尚更だ。うちの奥さんは、病気と死を受け入れるべきだという考えだ。何も海外に行ってまで他国人の心臓や腎臓を移植するべきではないというのだ。確かにそうだが、自分の子供だったらそうせず、死を受け入れる自信は私には無い。



さて移植医療もそうだが、実は延命治療も問題になっている。植物状態で延命させられている人の医療費は年間1兆円を超えるそうだ。年間4人家族で4万円ほど負担している計算だ。病院にとっては手のかからない患者なので金のなる木という面もあるし、医者もむやみに人工呼吸器を切れば殺人罪で訴えられる恐れもあって対応が難しい。



政治も医師も批判が怖くてこういう問題にはアンタッチャブルなのだ。人工呼吸器を切れと言えば声高なモンスターが”人殺し”と叫ぶのが目に見えるからだ。しかし私は切るべきだと思う。80歳以上の癌患者の手術も辞めるべきだと。資金は有効に使うべきなのだ。そんな問題が山積し、その踏ん切りがつかないと、国民全体が破綻という憂き目をみる。日本は医療も政治も閉塞状態だのだ。











"ノルウェーの森”上下巻を十数年ぶりに読み返した。

映画を観て、久しぶりに小説”ノルウェーの森”を読み返ししてみた。実に十数年ぶりだ。本棚の一番下段から引っ張り出してみるとうっすら本の天に埃が積もっていた。本と上の棚の間は5mmと空いていない。そんな隙間から積もるくらい埃が入る。十数年の月日の長さを感じないわけのはいかない。


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最初に読んだのは二十歳代半ばだ。当時、飛び交う玉で傷付き、また相手を傷つける恋愛戦線の最前線に居た。今思えば、当時は圧倒的に傷つける方が多かったと思う。調子に乗って、まあ最低の部類に入る男だな。その時は気付かなかったが、人を傷つけると同時に自分も傷つけていたのだ。だが当時はそんなことすら分からなかった。



当時も、一心不乱に読んだ記憶がある。恋愛小説の最高傑作だと思った。今でもこのジャンルでベスト1だ。映画化なんて絶対無理だと思っていた。いまでもそうだ。映画「ノルウェーの森」は、”のようなもの”もしくは”マニラのスラムのドブ”とでも言いたい出来だった。それは監督、スタッフ、俳優の問題ではない。無理なものは無理なのだ。



さて、小説のなかで、作者が没後30年以上経った作品、時間の洗礼を受けて無い小説は読む価値は無いと書いてある。(永沢さんの言葉)しかし初版が出て四半世紀。作者はまだ存命だが、この作品の輝きは全く失われていないと感じた。




物語は”直子と僕”の物語と、”緑と僕”の物語に大まかに分けられる。前者が、多分に陰鬱で感傷的で哲学的なのに対して、後者は現実的でユニークな表現に満ちてる。実際声をあげて笑ってしまう箇所が幾つかある。この2つの物語が上手く絡み合って話は進んでゆく。




ネタバレせずに書くのは難しいが、登場人物のなかで緑が一番好きだな。あんなに率直に気持ちを伝えられれば愛さずにはいられない。一番生き生きとリアルに描かれていって好感が持てる。あんな接し方されたら絶対に好きになること間違いなし。




だがうちの奥さんの、村上春樹評は辛辣だ。”だいたい男がウジウジして女々しいんだよね。”そう、その通り。男は元来女々しいのだよ。だから痩せ我慢して、片道切符の戦艦大和に乗り込めるんだ。妻や幼い子、母の為に神風特攻出来るのだよ。キーワードは痩せ我慢だ。




さて、奥さんと付き合い始めた十数年前、”スピード”の誰かがヌードになって、村上春樹はノーベル文学賞を取ると予想した。当時は馬鹿にされたが、今はどちらもかなりの確率で実現可能だ。特に村上春樹には是非ノーベル賞を取ってもらい、”国賊”大江健三郎の汚名をそそいで欲しいものだ。























映画大国 デンマーク 

人口約550万人、首都コペンハーゲン、童話作家アンデルセンで有名なヨーロッパの小国だ。人口は兵庫県とほぼ同じ。そんな小国がアカデミー賞外国映画賞を合計3回も受賞している。ちなみに日本は残念ながら「おくりびと」の1回だけだ。イタリアが受賞回数3回。フランスでさえ一回だけだ。



政治的な事を書くと、今回初めて知ったが、ユーロに加盟していない。よって通貨はデンマーククローネ。日本との貿易では輸入の半分くらいが豚肉という国である。



政治的には中立だが、2次対戦ではナチスに占領される。ナチスに対し抵抗運動をしていたため、戦後は連合国側戦勝国に列せられている。独立と中立を保つため、国民徴兵制度を取っている。平和中立と宣言すればそれが叶うほど世界情勢は甘くない。



スイスは国民皆兵制だ。いざというときに戦うために家に銃器が保管されている。軍隊無き平和などありえないのだ。脳内お花畑では平和は保てない。話をデンマーク映画に戻そう。



今年になって、「アフターウェディング」「ある愛の風景」と質の高いデンマーク映画を観て注目していた。その後選んで借りてみた。



「誰がため」

誰がため


ただ、”生きる”ためなら降伏を、
だが、”存在する”ためなら戦いをー


この文句に惹かれて借りてみた。☆☆☆3つ星。デンマークでは抵抗運動のヒーローなのだろうが、あまり思い入れのない日本人にとってはそれほど感じない。まあ、坂本龍馬を観て外国人が別に~?と思うようなものだろ。

 

「悲しみが乾くまで」☆☆2つ☆。 「アフター~」「ある愛の~」のスザンネビア監督の作品で期待したが、いまいちだった。せっかくハリウッド進出したのに、、、。




悲しみが乾くまで



「レスキューチーム第40部隊」 ハリウッドレベルなら普通のアクション映画だな。☆☆ 2つ星。



レスキューチーム第40部隊



ハリウッド映画と比較してデンマーク映画の劣るところは女優がそんなに綺麗でないという事だな。出演している女優がもっと魅力的なら☆が1つくらい増えたかもしれない。「愛を読む人」も主演がケイトウィンスレットでなければ☆1つ減だ。





「武士の家計簿」に習って”我が家の家計簿” in 2012年2月

映画「武士の家計簿」で、モデルの家庭は江戸末期から100年以上家計簿が存在しているという。素晴らしい!
私の座右の銘”誰にでも出来ることを誰にでも出来ないくらい長く続ける”の見本みたいな家庭だ。



だが我が家では家計簿はむりだ。まあ、我が家のDNAにマメに家計簿を100年に渡って付けるという才能はない。キッパリ!しかし、ひと月の出費を大雑把に把握しておくことは大事だろう。そこで今月お小遣い帳程度のものを付けてみた。まだ2月は終わって無いが大体のアウトラインは見えてきた。その結果を報告する。



我が家の出費

        食費(いつも通りで節約しなかった。奥の母君も居たので1人分いつもより増)     6万円
        外食費(月大体2回くらい外食している。1回5000円目安だ。)              1万円
        水道光熱費(冬期なので一番高い時期だ。)                         2万円
        携帯代(奥と私、スマホ2台分)                                 1万円
        私小遣い(今月は本とDVD代のみだ。時々DYIの材料費を使う。)            1万円
        被服費(今月は子供服のみ。奥と私は有る物で十分足りる。衣装持ちなのだ。)    1万円
        交通費(プリウスなので満タン3月に1回で足りる。)+保険料                1万円
        日用品(子供のおむつ、わんこの餌、諸々)                          1万円
        家のローン                                             10万円

 
だいたいこんなもんだ。毎月、特段の出費がなければ家計は25万ほどあれば回ると言うことだな。これから考えると60歳以降、長めに見積もって90歳まで老後30年間で必要な額は、家のローンは終わっているので月15万円として5200万円という事になる。まあ、結構な額だな。(年金は除いて。)



今の国の財政状況で、年金はあてにはならない。個人で5200万貯めるか、そんなに長生きしないかのどっちかだ。80歳まで生きて3600万円。この辺が現実的だな。70歳で1800万円。これなら十分可能だ。それか嫌だけど70歳まで仕事するかだな。トホホ



こうして考えると、なるほど将来のいろんな物が見えてくる。今まで贅沢はけっしてしてないけどアウトラインの見えない生活をしていた。やはり数値化することは非常に大事だと思った次第です。








では、地味な作品を3本「僕のピアノコンチェルト」☆☆ 2つ☆。前評判の割には別に?という作品


僕のピアノコンチェルト


「スタンディングオベーション鳴り止まず。世界中の観客に愛される感動作!」、、、嘘です!
一言で言うなら”そんな奴、おらんやろ~~!”メルヘンでも無いし、、、人生の糧にならん映画だ。


次、「マイライフマイファミリー」 ☆☆、2つ星。

マイライフマイメモリー


これもずいぶん賞とってるけど、私の胸には響かない。
ローラリニーって私ちょっと好きです。フィリップシーモアホフマンって、なんか頭の弱い人演じさせたら上手いじゃないかと思う。作品は淡々とオヤジ介護の日常を描かれても、、、なんだかね。

だいたい、受賞歴を強調する作品は面白くないよ。それしか売りがないってことでしょう?その典型的な作品。



え~い、今日はどうでもよかった作品3部作ね。
「ワールドトレードセンター」 ☆☆☆ 3つ星。

ワールドトレードセンター


9,11で活躍した警官のヒーロー物かと思いきや、何もぜず中盤からガレキに埋もれて助かるまでの話し。ニコラスケイジ使って、ガッカリだな。これなら別にニコラス・ケイジじゃなく西田敏行でも良かった訳で佐藤蛾次郎でも良かった訳で(良くない、良くない)。  なんだかね。


だいたい9.11自体、怪しいから、自作自演されてもね。ただ末端の庶民はいい迷惑だな。

最後に  ”9.11 疑惑”  で検索してみて。 信じる信じないは個人の問題だけど、限りなく怪しいのは事実です。論理的、物理的に考察するとムスリムが主犯の犯行とは思えません。JFKの時だってそうだったでしょう?
歴史は勝者と強者が作るのです。





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