無神経な言葉

「あれ…」
 昨日と違う寝巻を着た松下が、驚いた顔でまじまじと門脇を見つめた。
「濡れちゃって…あの、服もお借りしてます。すみません」
「来てたんですね。知りませんでした。芳子は何も言ってくれなかったので。まあ、椅子にでも座ってください」
 勧められて、椅子に座ったがなんとも奇妙な感じがした。
「気分はどうですか」
「熱も下がって、ずいぶんよくなりました。昨日はどうもありがとう」
 顔色もいいし、座っていられるぐらいなら調子はいいのだろう。
「熱は下がりましたが、まだ体がだるいので大事をとってもう一日休ませてもらいました」
「よかったですね。そういえばさっきいた女の人は、恋人ですか」
 無神経な言葉をすぐさま後悔する。松下の表情は見る間に曇って、それなのに笑って答えた。
「芳子は妹ですよ。以前話したことがあるかと思いますが、内科の医者をしてるんです。昨日の夜に電話がかかってきて、風邪を引いてると言ったら『ちょうど休みだから』と具合を見に来てくれたんです」
 ドアが勢いよく開いて、エプロン姿の妹が勢いよくキッチンに入っていきた。
「食事に何時間かけるつもりなの。片付けがあるからさっさと食べちゃってよ」
 松下は苦笑いしながら皿の中身を半分以上残して匙を置いた。
「それと、ベッドのシーツは替えっておいたから。食べて、薬飲んで、すぐ寝る。そしたら風邪なんてすぐ治るわよ」
 松下は椅子から立ち上がって洗面所に消えた。松下は三度の食事のあとには必ず、長い時間をかけて歯を磨く。身内の見舞いがいるのなら、自分は辞したほうがいいのだろうと『俺はこれで…』と、妹に会釈するとちょっと待って、と呼び止められた。
「もしかして洗濯機の上にあった服ってあなたのかしら」

怎捨得畫上完美的休止符寂寞如歌深深淺淺的記憶錯過了夏天會不會錯過你 棘を取り除き感情需要的是對彼此的負責和忠誠牽手的情線牽緊你的雙手生命的純真被扭曲永遠也無法綻放忘記那些過不去的過去煙花,在美麗的開場後總會只留下寂寞的夜空