2022年度に医療用弾性ストッキングでは珍しい
グッドデザイン受賞のたぴぽですが…
という多くのリクエストにおこたえし…
新色ブラック追加いたしました!
併せて、爪先なしも追加しました!
弾性ストッキング、弾性着衣を持って 色々な学会や患者様会、勉強会へ参加しております。 そんなスタッフブログです。
受賞対象の概要
◆概要
このプロジェクトには奈良県の100名以上の医療従事者、靴下職人、大学生が関わっております。災害大国日本でたびたび死に至るエコノミー症候群予防のための活動です。この活動を通して、将来起こりうる血栓症患者の予防と奈良県の名産である靴下産業の復興を目指しております。
◆デザインのポイント
1.医療従事者(西の京病院):血流改善効果を示すストッキングの圧迫圧を解析
【医学的エビデンス】
2.職人(鈴木靴下):特殊な縫製技術でタオルに使用されるパイル地で着圧効果を出す
【地域産業ブランド強化】
3.畿央大学 保健科学部人間環境デザイン学科 村田ゼミ:奈良県の地場産業の復興を目指した活動
【予防医学】
受賞対象の詳細
◆背景
日本は島国で自然震災が多い。その際多くの人が避難所生活を余儀なくされ、エコノミークラス症候群発症の危険性が高く、被災者の約9%がエコノミークラス症候群で死亡すると報告されています。予防効果の高い着圧ストッキングの着用を伝えることを目的に、100名以上の医療従事者が無償で活動を開始しました。また奈良県は靴下生産量が日本一でしたが、近年は安価な輸入品が急増し生産量は激減して苦境にあります。伝統的な高い製造技術を有する地元の職人と共に高品質で医学的に有効な着圧ストッキング開発を行っています。その活動に地元のデザイン科の大学生が加わり、ストッキングをデザインすることで普及活動を広げています。
◆経緯とその成果
タオルに使用されるパイル生地は肌触りがよく、速乾性が高いため着圧ストッキングに適しています。パイル生地で着圧効果を出すためには、高い技術力が必要のため、奈良県の靴下職人へ制作を依頼しました。県下の医療従事者が完成したストッキングを着用して、装着前後の下肢周囲径の変化、圧迫圧測定器による下肢圧迫圧の変化、超音波検査で下肢静脈径と血流量の計測、速乾性試験などを行いました。データ解析には1人当たり2時間ほどかかり、海外を含め100名以上の被検者に行った前例はなく、エビデンス・レベルが高いです。また畿央大学健康科学部人間環境デザイン学科 村田浩子ゼミの福岡さんのアイデアで、「たおる、ぴったり、サポート」という製品の特徴を活かした「たぴぽ」というネーミングを付けました。この活動を通して、苦境にありながらも100年以上の歴史を持つ奈良県の地場産業の素晴らしさを、国内に伝えることも同時に目指しています。
◆仕様
奈良県の地場産業は靴下産業です。県内の医療従事者、大学生、靴下会社が連携して着圧ストッキングを作成した。特徴は超音波などの医療機器で血流促進効果のエビデンスを出したこと、靴下職人の高い技術でタオルに使用されるパイル生地で着圧効果を出したこと、デザイン科の大学生がネーミング、デザインを監修したことです。タオルを脚にまとったような心地よい肌触りが感じられます。三位一体となり作り上げたストッキングです。
審査委員の評価
地味でありながらも社会的意義の高い、地場産業を活かした好事例。エコノミークラス症候群を予防する着圧ストッキングは多く販売されているが、長時間の履き心地は決して良いとは言えない。このプロジェクトでは、地元の産業であるタオルのパイル生地で、肌触りが良く速乾性の高い着圧ストッキングを開発。高い技術力で新たな産業を創出している。血管外科を専門とした医師や多数の医療従事者が開発に携わっている点も特徴で、信頼性が高い。今後、この技術をベースに、さまざまな商品開発へ発展することを期待する。
■プロデューサー
NARAソックス・プロジェクト 今井崇裕
■ディレクター
株式会社リムフィックス 営業部 金澤政諒
■デザイナー
株式会社鈴木靴下 代表取締役 鈴木和夫
■発売 2022年8月1日
■販売地域 国内・海外共通仕様
■設置場所 〒113-0033
東京都文京区本郷3-3-12
ケイズビル4F
このプレスリリースに関するお問い合わせ先