3の夏休み、周りの友達の話題は高校受験。志望校ごとにグループを作って、受験勉強を一緒にし始める子たちも。
一方、私は海外にしか興味が湧かず、志望校も見つからず、思い切ってイギリスに短期留学。


今は海外情報が手軽に入る。行きたい場所の写真もすぐ検索できる。24時間インターネットで誰とでもやりとりできる。
私の時代と言えば。。。海外は遠い存在で、本や雑誌でしか情報が入らない。
だから、勝手に妄想を膨らまして楽イギリスへ。


が、現実は厳しかった。中でも、一番印象に残ったのが初めて受ける人種差別。
イギリス生活1週間後に市営プールに行った日のこと。白人の子供だらけのプールに足を入れようとしたら、

「ジャップ(日本人に対する差別用語)だ!」とみんなが騒ぎ出し全員がプールから出て行くではありませんか。私には何が起きたのか分からず、ただプールサイドで無言で呆然と立ち尽くす。
よく考えてみたら、たった今自分は人種差別を受けたのです。
ここで初めて、自分が日本という島国で守られながら生きて来たことを実感。
そして、世界は本当に広いんだ、もっと視野を広げなきゃと思いました。


私は否定的な経験も、自己成長のために大切なメッセージを運んでくるものだと思っています。この人種差別も含めて。

これを機会に、私は
「もっと視野を広めなきゃ!世界共通語の英語で意思疎通を図りたい(今度、人種差別されたら協議したい!)」と思ったわけです。
 

そして、これを実現可能にする高校が発見できました。志望校が見つからなかった私にはとても大きな収穫。そしてこの高校へ行くことが更に私の夢に近づくことに。

「逆境」を「成長の機会」と考えると、人生が肯定的になり、自分が望む方向に開けてきます。たとえ今置かれている状況が最悪な状態と信じていても。
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