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スウェーデン人らしい外見だったから。
面識はなく、ただ近くにいたから。

不平等な扱いを受けた怒りを、スウェーデンに示したかった。というあまりにも身勝手な動機で、

ただそこにいた、まったく罪のない2人の命を奪ったエリトリア人に終身刑が言い渡された。
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エリトリアからイタリアに渡り、イタリアで期限付きの滞在許可が下りた。その後、スウェーデンに亡命。
亡命申請が却下され、次の日イタリアに返されるという日に
亡命が受け入れられなかったことへの怒りをスウェーデンに知らしめるため

まず街でナイフを探し、見つからなかったのでバスでイケアへ。イケアで販売されていたナイフを見つけパッケージを開けて
近くにいたスウェーデン人らしい女性をナイフで何度も刺した。

近くにいた彼女の息子もナイフで数回刺した。その後自分を刺し、病院に運ばれた。

病室、病院の周辺には警護が付いた。殺人犯は目を覚まし、犯行を自供。
「被害者はパラダイスに行った。自分もパラダイスに行こうと思い、ナイフで刺した。」と答えた。

移民局は、犯人が刑期を終えた後国外追放すると発表した。

犯人は回復し、自分の足で法廷に立った。
「ドラッグをやっていて、まったく記憶がない。殺意はなかった。」と言ったけれど、
精神鑑定の結果、
精神障害はあるが、犯行を行ったときには責任能力があったと判断された。

判決は終身刑。スウェーデンの多くの人が望んだ「刑を短く!」は聞き入れられなかった。「刑期を短くして、スウェーデンから追放してほしい」
こんな方法をとってまでスウェーデンにとどまることを受け入れてはいけない。

犯人の望みどおり、生涯をスウェーデンで過ごすことになった。スウェーデンにとどまりたいという、犯人の望みがなかってしまった。

殺人犯にとっては、食事も寝る場所も確保された。
やりきれない、判決がでてもまったくすっきりしない事件。