偶然ですが、きっかり6年前の文章でした。



「狩猟家というものには、

 どこかに子供の残酷さがひそんでいるものである」
                (三島由紀夫  角川文庫)


わたしの好きな女優トップ3は、


 ・京マチ子

 ・若尾文子

 ・香川京子


なのだけれど、この「夏子の冒険」を読んでいるあいだ、

若尾文子の声が聞こえてしょうがなかった。


甘くて低くて歯切れのよい、あの声。

美しくて気まぐれで

なにがあっても“わが道をゆく”、

そんな夏子の声はきっとあんな声だと思う。


しかしまぁ、なんとおかしな小説だろう!

特に祖母・母・伯母の3人組の可笑しさったらない。

物語の“黒幕的”秋子といい

ちゃっかり野口とできてしまう不二子といい、

女たちの生き生きした描写が

ものすごく楽しい。


非常下で結ばれた男女は長続きしないというけれど、

物語の結末には、思わず吹き出した。

やっぱり夏子はこうでなきゃあ!


三島由紀夫は

もう少し読み込まなきゃと思っていたところだが、

こーゆーのもたまには悪くないね。




肩の凝らない作品、ということで、
三島由紀夫には珍しい気がしました。





夏子の冒険 (角川文庫)

面白いっス。