春は人間にとって、悲喜こもごもの人事異動の季節である。
少しタイミングがずれるが、ノラネコちゃんたちにとっても「猫事異動」の季節であるようだ。
家の周りのあちこちで、唸りあいや喧嘩している声を聞く。
そして、お互いまだ牽制しあいながらも、縄張りらしきものができつつあるようだ。
昨年から突然ネコ好きになった孤独老人の私にとって、裏庭に遊びに来てくれるネコちゃんたちは、とても大事なお友達だ。
一人暮らし老人の多くがそうであるかもしれない。
特に新人ちゃんが来ると、どきどきわくわくである。
私は、ネコ好きになってから、裏庭ネコちゃんたちに番号と愛称をつけ、画像・動画を整理し保存している。
9番目のネコちゃん(愛称:九ちゃん)のあと、なかなか新顔が登場しなかったのだが、それでもこの2か月あまりで2匹のネコちゃんが裏庭デビューした。
初めて見かけたとき、その茶色の背中の模様がカメのように見えたので、そう名付けた。
淡い雪のようにふわふわした毛並みの印象からそう名付けた。
2匹ともなかなかなつかない。
「ネコちゃんセンサー」が鳴り、こっそりと裏庭のガラス戸に近づくと、ほとんどの場合、えさを食べ残してさっさと逃げてしまう。
怖がっているのか、安いカリカリが気に入らないのか。(笑)
おそらくその両方なのだろう。
気になるのは、先月またもやアライグマちゃんが出現したことだ。
昨年見かけたアライグマより少し小さくて、尻尾の縞模様もちょっと違う。
どこかで繁殖しているのだろうか。