ポール・グレアム「プログラミング言語が解決するもの」を翻訳しました。




原題は「What Languages Fix」で、原文は以下です。


http://www.paulgraham.com/fix.html




現在「はてな」で、訳文のおかしなところをチェックしていただいております。


http://q.hatena.ne.jp/1170512066


翻訳にあたり、shiro様、garyo様、sibazyun様、garyo様、miinan様、


weblogconcent様、まつもと様、nekop様のご協力をいただいています。ありがとうございました。






プログラミング言語が解決するもの




ケヴィン・ケレハーは、プログラミング言語を比較する面白い方法を提案した。それぞれの言語の視点から、その言語が解決できた他の言語の問題点を挙げる、というものである。この方法で言語について多くのことをうまく記述できるので驚くだろう。






Algolが解決: アセンブリ言語は機械語に近すぎる。




Pascalが解決: Algolにはデータ型の種類が足りない。




Modulaが解決: Pascalはシステム・プログラミングには非力すぎる。




Simulaが解決: Algolはシミュレーションにはそれほど向いてない。




Smalltalkが解決: Simulaには実はオブジェクトでないものもある。




Fortranが解決: アセンブリ言語は機械語に近すぎる。




Cobolが解決: Fortranはおっかない。




PL/1が解決: Fortranにはデータ型の種類が足りない。




Adaが解決: 今までの言語はすべて何かが抜けている。




Basicが解決: Fortranはおっかない。




APLが解決: Fortranは配列操作がイマイチだ。




Jが解決: APLは独自の文字を要求する。




Cが解決: アセンブリ言語は機械語に近すぎる。




C++が解決: C言語だって機械語に近すぎる。




Javaが解決: C++はやっつけ仕事だ。それにマイクロソフトは私たちをやっつけるつもりだ。




C#が解決: Javaはサンに支配されている。




Lispが解決: チューリングマシンではプログラムがまともに書けない。




Schemeが解決: MacLispはその場しのぎだ。




Tが解決: Schemeにはライブラリがない。




Common Lispが解決: Lispには方言が多すぎる。




Dylanが解決: Schemeにはライブラリがないし、Lispの文法はおっかない。




Perlが解決: シェルスクリプトやawkやsedは、プログラミング言語ほどには良くない。




Pythonが解決: Perlはその場しのぎだ。




Rubyが解決: Perlはその場しのぎだし、Lispの文法はおっかない。




Prologが解決: そもそもプログラミングなんて論理みたいなものと言えるほど十分じゃない。