- 北岡 明佳
- 化学同人
- 1470円
書評/サイエンス
錯視の本は、やりづらいだろうなあ、と思いました。
というのも、このネット時代では、錯視はサイトで見た方が、
カラーもたっぷりですし、他の人にURLで教えやすいですし、いいからです。
ですので、有名な錯視サイト「北岡明佳の錯視のページ」
http://www.ritsumei.ac.jp/~akitaoka/
の管理者でもある、北岡明佳さんの本にも、たくさん錯視の例が載っていますが、
むしろ楽しみは、錯視のデザイン方法の解説だと思います。
錯視を自分で作ろう、なんて考えてみたこともなかったです。
さて、肝心の錯視が起きる原因についてですが、
「錯視の数だけ原因がある」とのことで、
つまり明快にすぱっと言い切れるものではないそうです。
個人的には、p80「太陽」が気に入りました。
黒い背景に、明るく輝く太陽が描かれているのですが、
太陽の外周付近に、ひときわ輝くしろい細いラインがはっきり見えるのです。
それは錯視である、と書いてあるのですが、とうてい信じられません!!