謎解き
堺市市営住宅首吊り事件が意味不明ながら強烈に興味をそそられたので、学生に紹介しました。
すると学生が「複雑な事件はサザエさんに置き換えるとわかりやすい」と、この事件を置き換えてくれました。
元記事の登場人物A~Hをサザエさんの登場人物に置き換えたバージョンで紹介いたします。
奇妙な事件だ。なにしろ話が迷路のように入り組み、新聞記事を一読しただけでは、いったい誰が死んだのかさえよくわからない。
「2013年6月26日夜、大阪府堺市の市営団地で、46歳の男性が首を吊って亡くなっているのが見つかった」――ここまでは、まあ珍しくもない話だ。ところが死んだ男性は部屋の主ではなく、本来の住人であるはずの男性(21)は連絡が取れない状態だという。
しかも当時、なぜか現場にはもう一人の「見知らぬ男」がおり、なおかつ発見直後に姿を消してしまった。さらに、部屋に遺体があることを親族に伝えた「関東弁の男」の存在も確認されている。遺体発見をめぐる状況にも不可解な点が多く、ミステリー小説も顔負けの状況だ。
警察、また各種報道の情報を元に、状況を確認していこう。
現場は大阪市堺市堺区、かの有名な大仙古墳にもほど近い。辺りには大型の市営団地が複数建ち並んでおり、遺体が発見されたのはそんな市営住宅の一棟、10階の部屋だった。
次は関係者だ。なにしろ人数が多く、話も入り組んでいるので、まずは人物を箇条書きで説明する。
伊佐坂難物:46歳。26日夜にカツオの部屋で、遺体で発見される。
カツオ:21歳。伊佐坂難物が発見された部屋の本来の住人。28日時点で連絡取れず。
フネ:カツオの母親。伊佐坂難物とは顔見知りだという。
波平:フネの内縁の夫。カツオから「死体」の話を最初に聞く。
サザエ:フネの娘。カツオの姉に当たる。
マスオ:24歳。サザエの夫、カツオの義兄。遺体を見つけ警察に通報する。
アナゴ:マスオの会社の同僚。マスオとともに遺体を発見する。
魚徳:40代。伊佐坂難物の遺体をマスオが発見した際に部屋にいた。通報後、姿を消す。
部屋の住人カツオの元に「関東弁の男」から26日、奇妙な電話がかかってきたことが事件の発端だ。
「あなたの部屋で、人が死んでいる」
自分の部屋のことだから、普通なら飛んでいって確認するだろう。ところがカツオはそれをせず、母親であるフネの一家に相談した。
ところが相談を受けたフネ一家も、なかなか部屋に行こうとしなかった。ちょうど伝言ゲームのように、カツオから波平、波平からフネ、フネから娘のサザエ、そしてサザエから夫のマスオに、「死体」話はたらいまわしに。最終的にマスオが、同僚であるアナゴを伴い、カツオの部屋に赴くことになった。
夜11時ごろ、アナゴとマスオが部屋のチャイムを鳴らすと、見知らぬ男魚徳が顔を出した。年齢は40代くらいと見られる。アナゴらが電話の件を話すと、
「確かにこの部屋に、死体がある」
と部屋に招き入れた。アナゴらが確認すると、カーテンレールに電気コードを引っ掛け、上半身裸の伊佐坂難物が死んでいる。慌ててアナゴらは警察に通報したのが、その間に魚徳は姿を消してしまった。
この話、奇妙な点がいくつもある。まず、遺体で見つかった伊佐坂難物はなぜ赤の他人のカツオの部屋にいたのか。テレビ朝日の取材にフネが答えたところでは、
「伊佐坂難物はフネの『昔からの友達』で、今回はフネ一家がカツオの部屋に引っ越すため、その手伝いに駆りだされ、前日からカツオの部屋に泊まりこんでいた」
のだという。では魚徳は何者なのかという話になるが、これはフネにもわからない様子だ。
また、カツオに「死体」の話を最初に伝えた「関東弁の男」は何者なのだろうか。行方不明の魚徳、という可能性も指摘されているが、定かではない。
カギを握っていそうな部屋の主・カツオは、現在連絡が取れない状態だという。フネは「向こうから電話はかかってくるが、こちらからの電話には出ない」とテレビ朝日の取材に説明した。
フネ一家の中での「たらい回し」の件、消えたカツオと魚徳の行方など、謎が余りにも多いことから、警察は、事件と自殺の双方から調べを進めているという。
すると学生が「複雑な事件はサザエさんに置き換えるとわかりやすい」と、この事件を置き換えてくれました。
元記事の登場人物A~Hをサザエさんの登場人物に置き換えたバージョンで紹介いたします。
奇妙な事件だ。なにしろ話が迷路のように入り組み、新聞記事を一読しただけでは、いったい誰が死んだのかさえよくわからない。
「2013年6月26日夜、大阪府堺市の市営団地で、46歳の男性が首を吊って亡くなっているのが見つかった」――ここまでは、まあ珍しくもない話だ。ところが死んだ男性は部屋の主ではなく、本来の住人であるはずの男性(21)は連絡が取れない状態だという。
しかも当時、なぜか現場にはもう一人の「見知らぬ男」がおり、なおかつ発見直後に姿を消してしまった。さらに、部屋に遺体があることを親族に伝えた「関東弁の男」の存在も確認されている。遺体発見をめぐる状況にも不可解な点が多く、ミステリー小説も顔負けの状況だ。
大仙古墳のほど近く、市営団地の一角が現場
警察、また各種報道の情報を元に、状況を確認していこう。
現場は大阪市堺市堺区、かの有名な大仙古墳にもほど近い。辺りには大型の市営団地が複数建ち並んでおり、遺体が発見されたのはそんな市営住宅の一棟、10階の部屋だった。
次は関係者だ。なにしろ人数が多く、話も入り組んでいるので、まずは人物を箇条書きで説明する。
伊佐坂難物:46歳。26日夜にカツオの部屋で、遺体で発見される。
カツオ:21歳。伊佐坂難物が発見された部屋の本来の住人。28日時点で連絡取れず。
フネ:カツオの母親。伊佐坂難物とは顔見知りだという。
波平:フネの内縁の夫。カツオから「死体」の話を最初に聞く。
サザエ:フネの娘。カツオの姉に当たる。
マスオ:24歳。サザエの夫、カツオの義兄。遺体を見つけ警察に通報する。
アナゴ:マスオの会社の同僚。マスオとともに遺体を発見する。
魚徳:40代。伊佐坂難物の遺体をマスオが発見した際に部屋にいた。通報後、姿を消す。
部屋の住人カツオの元に「関東弁の男」から26日、奇妙な電話がかかってきたことが事件の発端だ。
「あなたの部屋で、人が死んでいる」
自分の部屋のことだから、普通なら飛んでいって確認するだろう。ところがカツオはそれをせず、母親であるフネの一家に相談した。
ところが相談を受けたフネ一家も、なかなか部屋に行こうとしなかった。ちょうど伝言ゲームのように、カツオから波平、波平からフネ、フネから娘のサザエ、そしてサザエから夫のマスオに、「死体」話はたらいまわしに。最終的にマスオが、同僚であるアナゴを伴い、カツオの部屋に赴くことになった。
「確かにこの部屋に、死体がある」
夜11時ごろ、アナゴとマスオが部屋のチャイムを鳴らすと、見知らぬ男魚徳が顔を出した。年齢は40代くらいと見られる。アナゴらが電話の件を話すと、
「確かにこの部屋に、死体がある」
と部屋に招き入れた。アナゴらが確認すると、カーテンレールに電気コードを引っ掛け、上半身裸の伊佐坂難物が死んでいる。慌ててアナゴらは警察に通報したのが、その間に魚徳は姿を消してしまった。
この話、奇妙な点がいくつもある。まず、遺体で見つかった伊佐坂難物はなぜ赤の他人のカツオの部屋にいたのか。テレビ朝日の取材にフネが答えたところでは、
「伊佐坂難物はフネの『昔からの友達』で、今回はフネ一家がカツオの部屋に引っ越すため、その手伝いに駆りだされ、前日からカツオの部屋に泊まりこんでいた」
のだという。では魚徳は何者なのかという話になるが、これはフネにもわからない様子だ。
また、カツオに「死体」の話を最初に伝えた「関東弁の男」は何者なのだろうか。行方不明の魚徳、という可能性も指摘されているが、定かではない。
カギを握っていそうな部屋の主・カツオは、現在連絡が取れない状態だという。フネは「向こうから電話はかかってくるが、こちらからの電話には出ない」とテレビ朝日の取材に説明した。
フネ一家の中での「たらい回し」の件、消えたカツオと魚徳の行方など、謎が余りにも多いことから、警察は、事件と自殺の双方から調べを進めているという。
さらに 鯉ノ王 様に、「B美と愉快な仲間たち 傑作選」のイラストを5枚、描いていただきました。ありがとうございます!!
以下に紹介いたします。
「僕の小説はどうだった?」のI穂(左)とB美(中央)、F吉(右)

「素敵な彼氏と出会いたい」のK音(上)とB美(下)
「ニッポンの伝説のフード」のJ尼

「めでたく結婚 ウマとシカ」のB美(右)とF吉(左)・D菜(中央)

「恋敵より私を選んで」のB美とQ里

「犬を飼っていた女の子」の女子大生と犬

以下に紹介いたします。

「素敵な彼氏と出会いたい」のK音(上)とB美(下)

「ニッポンの伝説のフード」のJ尼

「めでたく結婚 ウマとシカ」のB美(右)とF吉(左)・D菜(中央)

「恋敵より私を選んで」のB美とQ里

「犬を飼っていた女の子」の女子大生と犬

[1] 11/23(水) 文学フリマ東京にD-14「らいおんの屋台」で出展します。
[2] クイズを出題中です。
[3] 鯉ノ王 様に、「B美と愉快な仲間たち 傑作選」のイラストを5枚、描いていただきました。ありがとうございます!!
以下に紹介いたします。
「スランプの絵本作家」のE瑠(←千反田えるのイメージ)

「幕の内弁当とハンバーガー」のD菜(上)とB美(下)

「幕の内弁当とハンバーガー」のB美(上)とD菜(下)

「ライオンにたてがみはない」のI穂(左)とB美(右)

「I穂のメッセージ」のB美(左)とF吉(右)

[2] クイズを出題中です。
[3] 鯉ノ王 様に、「B美と愉快な仲間たち 傑作選」のイラストを5枚、描いていただきました。ありがとうございます!!
以下に紹介いたします。

「幕の内弁当とハンバーガー」のD菜(上)とB美(下)

「幕の内弁当とハンバーガー」のB美(上)とD菜(下)

「ライオンにたてがみはない」のI穂(左)とB美(右)

「I穂のメッセージ」のB美(左)とF吉(右)

次回、2015年11月23日(月・祝日)の文学フリマに出展します。
カタログの宣伝文は以下です。
クイズ専門「らいおんの屋台」。日常系ミステリーの小説クイズ集。新刊「B美と愉快な仲間たち5」500円。短編集なので、どの巻から読んでも大丈夫! 賢いけれど融通のきかないB美のところに、バカップルのF吉とD菜、留学生のJ尼が、今日もクイズを持ち込みます。10問を選りすぐった「傑作集」も300円で販売。
5巻に収録のクイズは以下です。500円。
また、「B美と愉快な仲間たち 傑作選」も出します。300円で、1~4巻のうち、10問をよりすぐったものです。

カタログの宣伝文は以下です。
クイズ専門「らいおんの屋台」。日常系ミステリーの小説クイズ集。新刊「B美と愉快な仲間たち5」500円。短編集なので、どの巻から読んでも大丈夫! 賢いけれど融通のきかないB美のところに、バカップルのF吉とD菜、留学生のJ尼が、今日もクイズを持ち込みます。10問を選りすぐった「傑作集」も300円で販売。
5巻に収録のクイズは以下です。500円。
章 | 種類 | 題名 |
---|---|---|
第1章 | ドリンクソムリエール | 売れない歌手の三姉妹 |
第2章 | 説明解読クイズ | ニッポンの悲劇的な役職 |
第3章 | 説明解読クイズ | ニッポンのイメージダウンフード |
第4章 | 説明解読クイズ | ニッポンの羊頭狗肉デザート |
第5章 | 説明解読クイズ | ニッポンの嘘魔法 |
第6章 | 説明解読クイズ | ニッポンの謎キャラ |
第7章 | 説明解読クイズ | ニッポンの公開犯罪 |
第8章 | 説明解読クイズ | ニッポンの夏の風物ドリンク |
第9章 | ドリンクソムリエール | 生真面目な医大生 |
第10章 | 謎のリスト | 幸せなメモ |
第11章 | 説明解読クイズ | ニッポンの伝統的な食べ物 |
第12章 | リアルの謎解き | 「つゆのあとさき」の謎 |
第13章 | 謎のリスト | F吉の企み2 |
第14章 | 謎のリスト | 幸せなメモ2 |
第15章 | 説明解読クイズ | ニッポンの?お菓子 |
第16章 | リアルの謎解き | 「林檎殺人事件」の謎 |
第17章 | 理屈パズル | ダメな奴は何をやってもダメ |
第18章 | BIAクイズ | 忙しい教授 |
第19章 | 謎解き | 超格安マンション |
第20章 | 変則将棋 | 奇妙な棋譜 |
第21章 | 理屈パズル | 2人とも安心して |
第22章 | 謎解き | 奇妙な彼女 |
第23章 | CMクイズ | カレー編 |
また、「B美と愉快な仲間たち 傑作選」も出します。300円で、1~4巻のうち、10問をよりすぐったものです。

【謎解き・単語リスト・幸せなメモ2】
D菜がB美のところにやってきた。
D菜「英語の授業中に、F吉をこっそり見てたんだけど、F吉ったら、授業もそっちのけでノートに何か書いててさ、じーっと見つめて、満足そうに頷いて、そのノートの切れ端をそっとゴミ箱に捨ててたの。F吉が帰った後で、そのノートの切れ端をこっそり拾ったんだけど、わけがわからなくって。B美はわかる?」
B美はD菜からノートの切れ端を受け取った。そこには、次のような記号と単語が書かれていた。
◎child
◎good
◎yet
◎market
○eyebrow
△old
?mouth
✕combine
B美は頷くと、メモに書き足した。
◎minister
◎oneself
◎house
?little
✕stone
※1 04月26日(日) 22:00-22:59に回答欄オープン、23:00以降正解発表。
※2 答えがわかった人は、ネタばれせずに、回答するつもりだとコメント欄に書いていただけると嬉しいです
※3 小説風回答歓迎
※4 コメント、トラックバック、ブックマーク等、カラースター等でネタバレしないでください
------------------- 謎解き・謎のリスト・幸せなメモ2・解答編 -------------------
B美は解説を始めた。
B美「F吉は授業に飽きて、和英辞典を調べて、女偏の漢字から『女』を抜いたものを英語にしてたのね」
B美はメモに書き足した。
F吉
◎child ・・・子・・・好
◎good・・・・良・・・娘
◎yet ・・・・未・・・妹
◎market・・・市・・・姉
○eyebrow ・・眉・・・媚
△old ・・・・古・・・姑
?mouth ・・・口・・・如
✕combine ・・兼・・・嫌
私
◎minister・・臣・・・姫
◎oneself ・・己・・・妃
◎house ・・・家・・・嫁
?little・・・小・・・妙
✕stone ・・・石・・・妬
D菜はあきれた。
D菜「F吉は授業も聞かずに、こんなことを熱心に調べてたってわけ? なんて幸せな男なの!」
B美は笑った。
B美「J尼に得々として解説する姿が目に浮かぶようね!」
--------------- 謎解き・謎のリスト・幸せなメモ2・解答編・終わり ---------------
今、人力検索でこんな質問をしています。
http://q.hatena.ne.jp/1384926661
【リアルの謎解き・小話「鼠の嫁入り」で嫁が出戻った意外な理由】
落語の小話に「鼠の嫁入り」があります。
ねずみの娘がお嫁に行って、じきに帰ってきたんで、
ねずみのおかあさんが、大変怒って、
「あんな、いいところへ、おまえ嫁いで
誰が嫌で 出てきたんだい?」
「いいえ、だーれも嫌じゃあないんですけれど、
ご隠居さんがやさしいんで、嫌なの。」
「優しいんなら結構じゃぁないかねぇ。」
「でも、猫なで声ですもの。」
アニメ「じょしらく」ED曲「ニッポン笑顔百景」
http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=k-120905-110
この小話をあえて論理的に考えれば、お嫁さんが実家に戻った理由は「ああ、ネズミは猫が嫌いだから猫なで声も嫌だったんだねー、あはは」ではなく、別の理由になると思います。みんなも同じ結論になるかもと思ったので質問します。
[1] この話に出てくるネズミたちは、みな合理的である
[2] この嫁はまじめに悩んでいる
と仮定し、このお嫁さんは何が嫌で実家に帰ってきたのかを、そう推測した理由とともに述べてください。
11/26(火) 21:00-21:59に回答。22:00以降にオープン。




























【謎解き・お約束占い・誰かに愛されたい】
次の客は中学生のR田だった。
R田「自分は誰からも愛されてないと思うと寂しくて。自分を見つめなおすために、旅に出たいんですが」
B美は宣言した。
B美「今からあなたに3つの質問をいたします。その答えで未来を占い、3つのアドバイスを授けましょう」
R田「はい」
B美「筋力はある?」
R田「ええ」
B美「旅行の荷物は多い?」
R田「少ないです」
B美「家族構成は?」
R田「両親と妹が1人です」
B美は頷いた。
B美「素晴らしい。それではアドバイスを授けましょう。移動は飛行機ではなく電車にしなさい。トランクは大きいもので。宿の予約はしないこと」
R田「宿の予約はダメ?」
B美「その代わり、お金をたっぷり持ちなさい」
R田は教室を出た。
R田「この占い、何だろう?」
[1] 回答はlionfanに1ptメールで。https://www.hatena.ne.jp/sendpoint?name=lionfan 回答欄にはネタバレなしで回答を。
[2] ポイントがない方は送ります
[3] 締切は9/9(金) 20:00以降
[4] 参考 http://q.hatena.ne.jp/1203177986」
-------- 謎解き・お約束占い・誰かに愛されたい・解答編 --------
R田が教室を出ると、女子学生に声をかけられた。
I穂「お疲れ様です。私は解説係のI穂って言います。友達からはアイちゃん、って呼ばれてます。占い、わけわからなかったでしょう」
R田「さっぱりです」
I穂「あの占いをしていたのはB美っていう、私の友達なんですよ」
R田「はい」
I穂「これはいったん、B美が中で占いをして、その説明を聞いて、私が解説する、っていう『二段階占い』なんです」
R田「二段階占い?」
I穂「今の占いをどう説明するかで未来を占います。それでは、中でB美がどんな説明をしていたか、話していただけますか?」
R田は一部始終を話した。
R田「…っていうわけなんですが」
I穂はにっこりした。
I穂「B美の占いの意味は、『旅行に出ようとしたら、トランクに妹が!』です」
R田「はい?」
I穂「物語のお約束に、『自分を慕う妹が、兄の旅行にむりやりついて行こうと、荷物の中に隠れる』っていうのがありますよね?」
R田「はい」
I穂「『自分は誰からも愛されていない』っていうのが、あなたの悩みでした。ですが、実はあなたを愛する人が、身近にいるのです! っていうのが、B美の言いたかったことです」
R田はしばらく考えて納得した。
R田「だから家族構成を聞いてたんだ・・・。まるで涼宮ハルヒの憂鬱『孤島症候群 前編』の5分38秒目あたりで、主人公の妹が、旅行に無理やりついていこうと、カバンの中に入ったシーンみたいですね」
I穂は頷いた。
I穂「妹が入るわけですから、トランクは大きく、荷物は少なく、筋力は強い必要があります」
R田「トランクに妹が入ってるなら、飛行機に乗せちゃいけませんし、宿泊人数が増えるから、宿の予約はしないほうがいい。旅費が増えるので、お金をたっぷり持ったほうがいい…ってわけですか」
I穂は笑顔で言った。
I穂「あなたは、たいへん誠実で、素敵な方です。すこし口下手で誤解されることもありますが、まわりの人はあなたの魅力に気づいていると思います」
R田「I穂さん、占いありがとうございます!」
I穂は笑って頷いた。
-------- 謎解き・お約束占い・誰かに愛されたい・解答編・終わり --------
id:grankoyamaさんからポイント付きメッセージを受け取りました。
id:grankoyama様、いつもながら超力作、ありがとうございます。想定とはぜんぜん違う方向であっても、全力で走っているのがid:grankoyama様らしくって最高です。ぜひ続きを読ませていただければと思います。
次の客は中学生のR田だった。
R田「自分は誰からも愛されてないと思うと寂しくて。自分を見つめなおすために、旅に出たいんですが」
B美は宣言した。
B美「今からあなたに3つの質問をいたします。その答えで未来を占い、3つのアドバイスを授けましょう」
R田「はい」
B美「筋力はある?」
R田「ええ」
B美「旅行の荷物は多い?」
R田「少ないです」
B美「家族構成は?」
R田「両親と妹が1人です」
B美は頷いた。
B美「素晴らしい。それではアドバイスを授けましょう。移動は飛行機ではなく電車にしなさい。トランクは大きいもので。宿の予約はしないこと」
R田「宿の予約はダメ?」
B美「その代わり、お金をたっぷり持ちなさい」
R田は教室を出た。
R田「この占い、何だろう?」
[1] 回答はlionfanに1ptメールで。https://www.hatena.ne.jp/sendpoint?name=lionfan 回答欄にはネタバレなしで回答を。
[2] ポイントがない方は送ります
[3] 締切は9/9(金) 20:00以降
[4] 参考 http://q.hatena.ne.jp/1203177986」
-------- 謎解き・お約束占い・誰かに愛されたい・解答編 --------
R田が教室を出ると、女子学生に声をかけられた。
I穂「お疲れ様です。私は解説係のI穂って言います。友達からはアイちゃん、って呼ばれてます。占い、わけわからなかったでしょう」
R田「さっぱりです」
I穂「あの占いをしていたのはB美っていう、私の友達なんですよ」
R田「はい」
I穂「これはいったん、B美が中で占いをして、その説明を聞いて、私が解説する、っていう『二段階占い』なんです」
R田「二段階占い?」
I穂「今の占いをどう説明するかで未来を占います。それでは、中でB美がどんな説明をしていたか、話していただけますか?」
R田は一部始終を話した。
R田「…っていうわけなんですが」
I穂はにっこりした。
I穂「B美の占いの意味は、『旅行に出ようとしたら、トランクに妹が!』です」
R田「はい?」
I穂「物語のお約束に、『自分を慕う妹が、兄の旅行にむりやりついて行こうと、荷物の中に隠れる』っていうのがありますよね?」
R田「はい」
I穂「『自分は誰からも愛されていない』っていうのが、あなたの悩みでした。ですが、実はあなたを愛する人が、身近にいるのです! っていうのが、B美の言いたかったことです」
R田はしばらく考えて納得した。
R田「だから家族構成を聞いてたんだ・・・。まるで涼宮ハルヒの憂鬱『孤島症候群 前編』の5分38秒目あたりで、主人公の妹が、旅行に無理やりついていこうと、カバンの中に入ったシーンみたいですね」
I穂は頷いた。
I穂「妹が入るわけですから、トランクは大きく、荷物は少なく、筋力は強い必要があります」
R田「トランクに妹が入ってるなら、飛行機に乗せちゃいけませんし、宿泊人数が増えるから、宿の予約はしないほうがいい。旅費が増えるので、お金をたっぷり持ったほうがいい…ってわけですか」
I穂は笑顔で言った。
I穂「あなたは、たいへん誠実で、素敵な方です。すこし口下手で誤解されることもありますが、まわりの人はあなたの魅力に気づいていると思います」
R田「I穂さん、占いありがとうございます!」
I穂は笑って頷いた。
-------- 謎解き・お約束占い・誰かに愛されたい・解答編・終わり --------
id:grankoyamaさんからポイント付きメッセージを受け取りました。
■メッセージ
----------------------------
似るなり焼くなりどうとでもしてください。(もう一方の解答も)
書きなぐったあまりにもあまりにもなので、非採用の場合は自分のダイアリにでも乗っけてそちら(問題文)へのリンクだけ張らせていただきます。
以下、grankoyamaの妄想。
僕はとりあえず、駅に行って適当な列車の切符を買った。
行き先は特に決めていない。当てのない旅だ。
中学生が、そんなって思われるかもしれないけど、既にさじは投げられた。
ガラガラの車内で二人掛けの空いている席に座り、荷物の量に似合わず
大きなトランクを傍らに置いた。
私は追っ手を警戒しながら、改札に飛び込んだ。
ちょうど出発間際の列車に飛び乗り、車内を物色する。
大丈夫、怪しい人物はいない。不測の事態に備えて出入り口付近の席を確保した。
列車が出発してすぐになんだか変な格好をした女性が乗り込んできた。
美人なんだろうけど、無駄に大きいサングラスのせいで顔は良く見えない。
僕のトランクと似たようなトランクを引きずっている。重そうだ。
どこで降りようか……?
思案する私に選択の余地が与えられていなかったことを知った。
列車は駅に停車しようと減速している。
そしてその駅には、黒ずくめの追っ手達が多数待ち構えていた。
乗り込まれるのは、必須だ。
ふと車内を見渡すと、数少ない乗客の中でひとりの少年の荷物に目が留まった。
「ねえ、突然で悪いんだけど……」
「はい? このトランクちょっと預かって置いて」
「え、別にいいですけど……」
「あと、今持ち合わせが無くって……事情を説明している暇無くって悪いんだけど
幾らかお金も貸してくれない? 後で十分利子つけて返したげるから」
固まる僕に彼女は、苛立ちながら言った。
「早く! 財布だしなさい!!」
その剣幕に押されて慌てて財布を取り出した僕の手から財布をひったくるように
取り出すと彼女は数枚の紙幣を取り出して残りを僕に投げかえした。
「いい? そのトランク絶対に警察とかに届けちゃだめよ!」
そういうと、彼女は僕のトランクを持って列車から飛び降りた。
ふと見ると僕の座席の横には彼女のものであろう携帯電話が落ちていた。
なんとか追っ手を撒くことに成功した。
少年のトランクが意外なほどに軽く、行動に支障を来たさなかったことが
大きな要因だと感謝する。手ぶらで飛び出していれば車内は間違いなく捜索されただろう。
ちょうど似たようなデザインのトランクが――しかも軽い――見つかるなんて、なんて僥倖。
私は、公衆電話を探し、おそらくは少年が持っていてくれるであろう自分の携帯に電話を入れた。
とりあえず、あまり遠くに行ってしまっても後々の合流が面倒だと思い、次の次の停車駅で僕は降りた。
やけに重たいトランクを引きずりながら。
まあある程度の筋力があるので重さはさほど苦にならなかったけど。
なんだかんだでもう夕暮れ近くになってしまっている。
ほんとに宿とか決めてなくって良かった。
ふいに、携帯が鳴る。公衆電話からだ。
あの、サングラスの彼女からだと思いつつも慎重な応対を心がけつつ通話ボタンを押した。
「もしもし? さっきの少年?」電話口から聞こえるのは、あの彼女の声のようだ。
「はい、そうですけど」
「今どこ?」
「二駅向こうの喫茶店で時間を潰してます。早く来てください。今夜の宿泊先とかも決めないと
いけないですから」
お金のことはとりあえず気にしなかった。残っている分だけでも今回の旅の資金には十分だから。
「ちょっとまわりを見てみて、怪しい人とかいない?」
「さっきの駅にいた感じの人たちですか? 大丈夫と思いますけど」
「じゃあ、すぐ行くわ」
そんなこんなで私達は捕まって縛り上げられている。
撒いたと思った追っ手達が何故だか私の位置を補足していた。
待ち合わせた喫茶店に着き、気づいた時には囲まれてしまっていた。
「もう、何がなんだか分かりませんよ。どうなってんですか?」
少年が嘆いている。それはそうだろう。
大人でも、この業界で長くエージェントを努めて来た私ですらここまでのピンチに
遭遇したのは数えるほどしかない。
捕まって、おあつらえ向きの倉庫で監禁されてほどなく、追っ手組織の幹部であろう人物が現れた。
「はっはっ、あなたがその資料を持って逃走したと聞いた時には肝を冷やしましたが……」
「そりゃそうだろうね、時間に余裕さえあればもっと巧く逃げおおせたわよ。今回はやむなしに
取る物も取らずに逃げたんだから。ある意味捕まって当然かもね。事前に察知できなかった
ことが悔しいわ」
「まあ、あなたの不運はそのまま我々の幸運ですから……」
しゃべり口調で相手の人物は特定できた。かなりの危険自分物として知られている男だ。
そして、顔は見られないようにはしているが……、私の前に姿を見せたということは残念ながら
私達の口は封じられる予定であるのだろう。不本意ながら。
僕は泣きそうになった。ただ、誰かに愛されたいってそれだけで旅に出たのに。
あの占いの結果はさんざんだ。思えば、宿のキャンセルもしなくて済んだし、
お金を余分に持ってきていたおかげで当面の資金に困ることは無いと思えたけど。
こんな薄暗い倉庫で今日知り合ったばっかりの女の人と縛り上げられるなんて。
私はひとつ浮かんだ疑問を口にした。
冥途の土産に教えてくれるかもしれない。
「ねえ? どうして私達の居場所が分かったの? 発信機の類には十分注意していたはずだけど」
敵幹部の男が言う。
「発信機? ついてましたよ。あなたが持って逃げていたダミーのトランクのほうにね」
「どういうこと?」偶然出くわした少年が実は相手に通じていたのだろうか?
でも、それなら一緒に縛られていることに合点がいかない。それでも聞かずには居られない。
「ねえ、あなた? ただの中学生だと思ってたけど……あの列車に乗り合わせたのは偶然?」
少年は泣きそうな、震える声で答えた。
「偶然ですよ。ただ、初めは飛行機で旅立とうと思ってたのを電車には変えましたけど。
占いで言われたんです。誰かに愛されたいなら電車で、荷物は少なくって」
私達の会話をさえぎって男が言う。
「誰かに愛されたい? ふざけたもんですね。こんな物騒な識別コードを垂れ流しながら歩いてたら
そりゃあ寄って来ますよ。我々みたいな輩がね。
でも接触はしないでしょうね。触らぬ神に祟り無しですから」
識別コード? それを聞いてひとつの仮説が浮かんだ。再び少年に問いかける。
「あなた、妹がいる? それにご両親も健在でしょう?」
「ええ、そうですけど、それ占いでも聞かれました」少年は答えた。
「さあ、おしゃべりはそれくらいにして貰いましょうか。ご安心ください。
発信機はここに来る前に切ってありますから。ここの所在は誰にもわかりませんよ」
ああ、もうだめだ。確かに隣で縛られているお姉さんはかなりの美人だ。
それに、こういった危機的状況に陥った男女は恋に落ちるっていうのも何かで読んだ気がする。
でも、仮にそうだとしてもこの状況から逃れられないんなら意味がない。
絶望に打ちひしがれながら、もはや覚悟を決めた僕の横で彼女は突然笑い出した。
「あははっ、舐めて貰っちゃ困るわね」
男はそれに答える。
「舐める? あなたをですか?」
「違うわよ伝説のエージェント、トライアングルカルテット、R田一族をね。
ねえR田君?」
彼女は僕に微笑みかけた。そして続けて言う。
「あなたはね、とっても優秀なエージェントなの。でもまだ未成年だし、
その力を外部に知られないためにも封印がなされているのよ。
でもあなたが本気をだせばこんな状況は オチャノコサイサイ。
何の問題も無いはず。聞いてるでしょう? 緊急時に力の解放を
するための鍵となるキーワード」
なんだろう? はったりなのだろうか? それとも時間稼ぎか?
隣できょとんとしている少年を見て、芽生えていた余裕が萎みかけた。
「ねえ? 聞いてないの?」
「なんのことだか分かりません。それに僕の名前はR田じゃありません」
ええ? どういうこと?
私は思わず敵幹部に聞いてしまった。
「あの~識別コードって……R-629……ですよね?」
「あ~? まあ、教えてやるが……F-2242だ。考えただけで忌々しい」
な~~んだ! そっちか~~!
まあいいわ。私達の安全はどっちにしろ保証されたようなものだわ。
・
・
・
D菜「っていう夢をF吉が見たらしいの」
(ゆ、夢オチ~~~~!!!!)←誰の声?
B美「そう……」
D菜「続きが気にならない? わたしもまだ聞いてないんだけどね」
B美「そうねぇ、なんとなくわかっちゃったけど……」
そんなふたりにF吉が近寄ってくる。
F吉「あ、B美! 昨日見た夢でね……」
B美「それ以上言わないで……」
D菜「どうしたのB美、珍しく赤くなっちゃって……」
B美「それより、このあいだ占ったR田って中学生なんだけど……」
D菜「ああ、なんだかF吉の夢とちょっと似てるわね。
内容は全然だけど占いの結果とかが」
F吉「何々? お約束占い? 回答編? 聞きたいな~」
I穂「じゃあ、みんなで聞いてちょうだい」
D菜「いつの間に?」
I穂「あのね、あの占いが意味しているのはね……」
他回答者の回答もしくは解答編へつ・づ・く。
id:grankoyama様、いつもながら超力作、ありがとうございます。想定とはぜんぜん違う方向であっても、全力で走っているのがid:grankoyama様らしくって最高です。ぜひ続きを読ませていただければと思います。
【謎解き・説明解読クイズ・ニッポンの季節モノ】
D菜が廊下で悩んでいた。B美は声をかけた。
B美「どうしたの?」
D菜「F吉が廊下でJ尼に何かを説明してたのね。後ろで聞いてたんだけど、何の説明か、さっぱりわからないの。こんなこと言ってたんだけど。
F吉『植物でできてるよ…季節モノだね…緑に赤がきれいなんだ…ちょっと危険だよ…懐かしい感じがするよ…二つで組になってるけど、1つずつ使うんだ…』
で、『そうだ、僕の部屋にハイテク版があるんだ。見に来てよ!』って叫んで、J尼の手をつかんで帰ってったの。すっごく気になるんだけど。B美はわかる?」
B美は頷いた。
[1] 回答はlionfanに以下のURLから1ポイントメールで。
https://www.hatena.ne.jp/sendpoint?name=lionfan
回答欄には回答した旨や感想だけをネタバレなしで。
[2] ポイントがない方はその旨を書いていただければポイントを送ります。
[3] 締切は9/9(金) 20:00以降。回答は返答欄にコピペした後コメントします。
[4] 参考 http://q.hatena.ne.jp/1288963290
------- 謎解き・説明解読クイズ・ニッポンの季節モノ・解答編 -------
B美はあっさり答えた。
B美「蚊取り線香ね。古いタイプの蚊取り線香は除虫菊っていう植物でできてるし、夏の季節モノだし、火をつけると緑に赤くともってきれいだし。でも火を使うから危険だし煙いから、最近は使われなくなってて、懐かしい感じがするわね」
D菜は不思議そうに尋ねた。
D菜「『二つで組になってるけど、1つずつ使う』っていうのは?」
B美「実際に買うとわかるんだけど、昔のタイプの蚊取り線香って、ぐるぐる巻きになってて、もろくて、ぽっきり折れやすいのね。だから2つを組み合わせることで、スペースの節約と破損の可能性を、どちらも解決してるの」
D菜「ハイテク版っていうのは?」
B美「ヒーターでボトルを加熱するタイプか、一日に一回スプレーすればいいタイプのこと。家に来させてまで見せたがるくらいなら、たぶん暗がりでランプが光る、ボトルタイプだと思う」
D菜は言った。
D菜「・・・で、F吉は薄暗い自室にJ尼をつれこもうとしていると。さて私たちは、これからどうすればいい?」
B美はにっこりした。
B美「ヒータータイプにせよ、スプレータイプにせよ、見ててもつまらないと思うの。私の家に蚊取り線香はあるし、浴衣やうちわも3人分あるから、私たち2人で浴衣を着て、うちわと昔の線香花火を持って、F吉の家に行かない? J尼にも浴衣を着せてあげましょう」
D菜は笑った。
D菜「いいわね! ピンポーンってチャイムを鳴らすと、F吉が出てきて、わたしたちを見てびっくりして、J尼さんが
『オオー、D菜サン、B美サン、ジャパニーズ・キモノ、ビューティフルネ! イマF吉ノヘヤデ、モスキート・キラーマシン、ミテタヨ。クラヤミニ、ボウットライトガ光ッテルネ。蛍ミタイデ、ビューティフルデス、言ウト、F吉サン、君ノヒトミノ方ガ…トカ言イカケテタコロニ、2人ガ来タネ。二人ガ持ッテルノハ、昔ノ蚊取リ線香デスカ? トテモ、ミタイデース」
って言って、F吉がしぶしぶ『そそそうだよ、D菜、B美、気がきくなあ。上がってよ。いま麦茶とスイカ出すからさー』
って言いながら、ちょっとがっかり、でも3人の浴衣姿が見れてラッキー、とか思ってる姿が目に浮かぶわ!! 楽しそー!!」
B美「じゃあいったん私の家に寄って、着替えてからF吉の家に行きましょう・・・あんまりからかっちゃダメよ」
D菜「ふふー。どうしよっかなー♪」
----- 謎解き・説明解読クイズ・ニッポンの季節モノ・解答編・終わり -----
id:meeflaさんからポイント付きメッセージを受け取りました。
id:meefla様、真っ先に回答、ありがとうございます。もちろん正解です。回答も明快で良いと思います。
id:grankoyamaさんからポイント付きメッセージを受け取りました。
id:grankoyama様、いつも素敵な回答ありがとうございます。正解の上に別回答まで、サービスがいいですね!! いるかを差し上げたかったのですが残念です。
id:kuro-yoさんからポイント付きメッセージを受け取りました。
id:kuro-yo様、回答ありがとうございます。もちろん正解です。
「明るいところでは赤よりも白と黒の方が目立つ」というのは、そのとおりでした。出題前に気づいていれば、もっと面白くなったのにと悔しかったです。
id:takejinさんからポイント付きメッセージを受け取りました。
id:takejin様、ありがとうございます。もちろん大正解です。いつもすごいですね。
ソノウチF吉ノ彼女ガ来テ騒ガシクナッタノデ帰ッテ来キマシタ。
は何度も読んでしまいました。情景が浮かんできて楽しいです。
D菜が廊下で悩んでいた。B美は声をかけた。
B美「どうしたの?」
D菜「F吉が廊下でJ尼に何かを説明してたのね。後ろで聞いてたんだけど、何の説明か、さっぱりわからないの。こんなこと言ってたんだけど。
F吉『植物でできてるよ…季節モノだね…緑に赤がきれいなんだ…ちょっと危険だよ…懐かしい感じがするよ…二つで組になってるけど、1つずつ使うんだ…』
で、『そうだ、僕の部屋にハイテク版があるんだ。見に来てよ!』って叫んで、J尼の手をつかんで帰ってったの。すっごく気になるんだけど。B美はわかる?」
B美は頷いた。
[1] 回答はlionfanに以下のURLから1ポイントメールで。
https://www.hatena.ne.jp/sendpoint?name=lionfan
回答欄には回答した旨や感想だけをネタバレなしで。
[2] ポイントがない方はその旨を書いていただければポイントを送ります。
[3] 締切は9/9(金) 20:00以降。回答は返答欄にコピペした後コメントします。
[4] 参考 http://q.hatena.ne.jp/1288963290
------- 謎解き・説明解読クイズ・ニッポンの季節モノ・解答編 -------
B美はあっさり答えた。
B美「蚊取り線香ね。古いタイプの蚊取り線香は除虫菊っていう植物でできてるし、夏の季節モノだし、火をつけると緑に赤くともってきれいだし。でも火を使うから危険だし煙いから、最近は使われなくなってて、懐かしい感じがするわね」
D菜は不思議そうに尋ねた。
D菜「『二つで組になってるけど、1つずつ使う』っていうのは?」
B美「実際に買うとわかるんだけど、昔のタイプの蚊取り線香って、ぐるぐる巻きになってて、もろくて、ぽっきり折れやすいのね。だから2つを組み合わせることで、スペースの節約と破損の可能性を、どちらも解決してるの」
D菜「ハイテク版っていうのは?」
B美「ヒーターでボトルを加熱するタイプか、一日に一回スプレーすればいいタイプのこと。家に来させてまで見せたがるくらいなら、たぶん暗がりでランプが光る、ボトルタイプだと思う」
D菜は言った。
D菜「・・・で、F吉は薄暗い自室にJ尼をつれこもうとしていると。さて私たちは、これからどうすればいい?」
B美はにっこりした。
B美「ヒータータイプにせよ、スプレータイプにせよ、見ててもつまらないと思うの。私の家に蚊取り線香はあるし、浴衣やうちわも3人分あるから、私たち2人で浴衣を着て、うちわと昔の線香花火を持って、F吉の家に行かない? J尼にも浴衣を着せてあげましょう」
D菜は笑った。
D菜「いいわね! ピンポーンってチャイムを鳴らすと、F吉が出てきて、わたしたちを見てびっくりして、J尼さんが
『オオー、D菜サン、B美サン、ジャパニーズ・キモノ、ビューティフルネ! イマF吉ノヘヤデ、モスキート・キラーマシン、ミテタヨ。クラヤミニ、ボウットライトガ光ッテルネ。蛍ミタイデ、ビューティフルデス、言ウト、F吉サン、君ノヒトミノ方ガ…トカ言イカケテタコロニ、2人ガ来タネ。二人ガ持ッテルノハ、昔ノ蚊取リ線香デスカ? トテモ、ミタイデース」
って言って、F吉がしぶしぶ『そそそうだよ、D菜、B美、気がきくなあ。上がってよ。いま麦茶とスイカ出すからさー』
って言いながら、ちょっとがっかり、でも3人の浴衣姿が見れてラッキー、とか思ってる姿が目に浮かぶわ!! 楽しそー!!」
B美「じゃあいったん私の家に寄って、着替えてからF吉の家に行きましょう・・・あんまりからかっちゃダメよ」
D菜「ふふー。どうしよっかなー♪」
----- 謎解き・説明解読クイズ・ニッポンの季節モノ・解答編・終わり -----
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■メッセージ
----------------------------
B美「『植物でできてる』『季節モノ』そして『二つで組になってるけど、1つずつ使う』からすると、答えは一つしかないわ」
D菜「浴衣とか?」
B美は微笑んだ。
B美「緑と赤の浴衣もあるでしょうけど、浴衣なら色は決まらないわよね。『ニッポンの夏』と言えば?」
D菜「あ、わかった。蚊取り線香!」
B美「ご名答。『緑に赤』は、先端に火のついた所ね。裸火だからちょっと危険だし。今やレトロで懐かしい感じ」
D菜「じゃあ、F吉の言う『ハイテク版』って……」
B美は溜息をついた。
B美「まったく、F吉ときたら。電子蚊取りをJ尼に見せてどうしようって言うのかしら」
id:meefla様、真っ先に回答、ありがとうございます。もちろん正解です。回答も明快で良いと思います。
id:grankoyamaさんからポイント付きメッセージを受け取りました。
■メッセージ
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B美はあっさり答えた。
B美「蚊取り線香ね。まさに日本の夏の風物詩よ。
蚊が出る季節は限られているから夏にしか使わないし、
火を使うから若干危険だし、そのせいもあって最近ではあんまり見なくて懐かしい。
今は違うのもあるけど本来は除虫菊から作られているから植物由来ね。
火をつけたら緑色の線香にほのかに炎が灯ってきれいって思うかもしれないわね」
D菜「二つで組になってるって言うのは?」
B美「買ったときはスペース取らないように二つくっついてるじゃない、ぐるぐるって」
D菜「ふうん」
B美「たぶんF吉はよく蚊にさされるタイプなのよ。
だから蚊対策には力を入れていて最新のプッシュってやるノーマット式のとか買って
持っているんだと思うの」
D菜は言った。
D菜「・・・で、これから私はどうすればいい?」
B美はにっこりした。
B美「こんなところじゃそれこそ蚊に狙われるだけだし今から、私たち2人でF吉の家に行かない?」
D菜は笑った。
D菜「いいわね! ピンポーンってチャイムを鳴らすと、F吉が出てきて、わたしたちを見てびっくりして、でJ尼さんが
『ハァーイ、D菜サン、B美サン、コニチワー。イマF吉ガ、プシュッテ蚊をヤッツケルネ。
デモ絵的ニモ地味ダシ、アンマリ見ル気オキナイネ。セッカクダカラ二人モツキアッテ。地味ナイベント』
って言って、F吉がしぶしぶ『そそそうだよ、D菜、B美、ちょうどいま電話しようと思ってたんだ。上がってよ』
って言いながら、がっかりする姿が目に浮かぶわ!! 楽しそー!!」
B美「じゃあF吉の家に行きましょう・・・あんまりいじめないであげてね」
D菜「ふふー。どうしよっかなー♪」
・
・
・
ホワホワホワワ~~~ン←置換回想(回答)終了の音
・
・
・
D菜「ちょっと、B美? なにボーっとしちゃって。珍しい」
B美「ごめんなさい。ちょっと考え事を。で、カトリ……じゃなくってF吉の件ね」
D菜「そうよ、わかったんでしょ? F吉の話」
B美「スイカ割りよ。スイカも棒も植物だし、スイカって緑と赤でキレイじゃない?
見えない状態で棒を振り回すわけだから結構危険でしょ。棒とスイカの組で準備はするけど実際にスイカ割りする時は別々じゃない?」
D菜「これもまた(また?)夏の風物詩ね。いいの季節は夏に絞っちゃって? それにハイテク版って?」
B美「スイカ割りゲームで検索したら、もう山のようにヒットするわよ。
[http://www.google.co.jp/search?tbm=isch&hl=ja&source=hp&biw=1238&bih=715&q=%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%82%AB%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%83%83%E3%83%88:title=こんなの]もあるし」
D菜「どっち使うの? ペイントしてるやつ? くり抜いたやつ? 個人的にはF吉にくり抜いたスイカを被って欲しいけど……なんだか今日のB美、冴えないわねぇ」
B美(だって、ほんとにプシュってやるだけのをJ尼に見せるのも不自然だし…… 部屋の中でスイカ割りって。ハイテク、ハイテク……はっ!)
B美「大変! 急がないと!!」
D菜「どうしたの? 急に?」
B美「たしかあのプシュってやるやつの効果って一回プシュってやったら何時間も持続するわよね」
D菜「そうだったと思うけど……。それがどうかした?」
B美「もし、わたし達が行く前にプシュってやってしまったら大変なことになる!」
D菜「どういうこと? ねぇ? スイカ割りは?」
B美「そんなことはどうだっていいわ。急がないと、プシュってやるのを見逃すことになる」
D菜「もう一回やってもらえばいいじゃん」
B美「それは、倫理観と倹約精神と(多分)使用上の注意に反するわ!」
D菜「ってことは?」
B美「遺された時間はあとわずかよ。急ぎましょう!!」
D菜「そ、そうね……(そんなに見たかったんだ、プシュってやるやつ)」
そう言うと二人はF吉の家とは反対方向へ駆け出した。
おしまい。
これで、蚊取り線香が答えじゃなかったら目も当てられません。
その時は
そういうと二人はF吉の家とは反対方向へ駆け出した。『×××』へ向かって。
と『真の回答』を最後に持ってくる構成を思い描きましたが、他には浮かびませんでした
id:grankoyama様、いつも素敵な回答ありがとうございます。正解の上に別回答まで、サービスがいいですね!! いるかを差し上げたかったのですが残念です。
id:kuro-yoさんからポイント付きメッセージを受け取りました。
■メッセージ
----------------------------
こんばんは。クイズの回答をしたいと思います。
http://q.hatena.ne.jp/1315058272
【謎解き・説明解読クイズ・ニッポンの季節モノ】
B美は頷いた。
B美「今はあまり使われていないけど、日本ではどの家庭でも一般的によく使われているものよ。そうね、一つ一つ解説しましょうか。」
D菜「B美にしては珍しくじれったいわね。それじゃあ『植物でできてる』って言うのは?」
B美「シロバナムシヨケギク…普通は『除虫菊』って言うわね。もっとも、今は化学合成した薬品を使っているから、日本で普通に手に入るものに天然モノはないんじゃないかしら。」
D菜「なんかもうわかったけど、付き合うわ。『季節モノ』って言うのは?」
B美「ある種の昆虫が大発生する季節の事ね。」
D菜「もう、じれったいわね。つまり、夏ね?」
B美「そう。じれったいのは、私たちにはわからない謎の力のせいだから、もう少し付き合って。」
D菜「うん。じゃぁ『緑に赤がきれい』っていうのは?ツートンカラーって意味かしら。」
B美「厳密には、緑じゃないのもあるわね。あれは染料で色をつけているからで、素材本来の色は茶色じゃないかしら。赤っていうのも暗いところじゃないとわからないと思うんだけどね。明るいところでは赤よりも白と黒の方が目立つわよね。」
D菜「『ちょっと危険』っていうのはやっぱり、赤い色と関係があるのね?」
B美「うん、火事や火傷の危険ね。」
D菜「『懐かしい感じがする』ってのは?」
B美「これはほとんど個人的感想よね。今はF吉の言う『ハイテク版』の方が一般的だから、そういう意味では懐かしい感じがするわね。あと、それを使う時に必要な用具が風流よね。」
D菜「『二つで組』っていうのは?」
B美「二つがパズルみたいにぴったりはまってるからね。というか、はじめからそういう風に作って売ってるわけなんだけど。」
D菜「なるほど、だから『1つずつ使う』なのね。」
B美「もう説明はいらないわよね。」
D菜「ええ、『蚊取り線香』ね。」
http://sc-smn.jst.go.jp/8/bangumi.asp?i_series_code=B000601&i_renban_code=052
id:kuro-yo様、回答ありがとうございます。もちろん正解です。
「明るいところでは赤よりも白と黒の方が目立つ」というのは、そのとおりでした。出題前に気づいていれば、もっと面白くなったのにと悔しかったです。
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■メッセージ
----------------------------
回答をお送りします。煮るなど焼くなど好きにしてください。
"電力の夏”
「随分降ったもんだな。でもまあ、上がってよかった。子供達も傘を差さずに帰ってこれるだろうて。」
ワシは夕涼みに台を店の脇に出し、パタパタと団扇を仰いでおった。
「そうそう、これをつけないとな。効くのか効かんのか良くわからんが、まあええ。」
ワシはふと通りの向こうを見た。
「おや、あそこをトコトコ駆けていくのはあの子じゃないかの。一緒に居るのはうちのH志ではないようじゃのう。相合傘はどうなっとるんだ。ま、ええがね。」
制服の二人が消えると、ワシは耳を澄ました。
「ヒグラシが聞こえるのう。いい声じゃの。」
一瞬、町の喧騒が消えていく。ワシは空に目を移した。
「おや、西の空がダイダイじゃ。明日は晴れのようじゃ。」
「コンニチハ。」
空を見上げていたワシの、アゴのあたりから声が聞こえる。
向き直ると、金髪が目に入る。
「コンニチハ。オ元気デスカ?」
さっき向こうへ行った女の子じゃった。そうじゃ、相合傘のあの子じゃの。
「おお、元気元気。君も元気かの」
「ハイ。オカゲサマデ。」
ワシは疑問を口にする。
「さっき、あっちへ行ったのを見かけたのじゃが、もう戻ってきたのかね。」
「ソウナンデス。カトリヲ見セテクレルト言ウノデ行ッタノデス。」
「カトリ?」
「ソウデス。もすきーとヲヤッツケルしすてむデス。」
「モスキート?なんじゃそれは」
「デモ、ツマラナクテ。」
「つまらない?どうしたのじゃ?」
ワシの頭は疑問符でいっぱいになってしまった。
「ま、時間があるなら、ここにお座り。麦茶でも飲んで。」
「スミマセン。コレ何デスカ?」
ワシの隣には、陶器の豚が鎮座していて、口から煙をたなびかせているのであった。
「お、すまんすまん。脇にどけよう。」
「ソノブタ、何デスカ?」
「これは、蚊遣り豚じゃよ。」
「カヤリブタ?ブタ・・・カヤリッテ何デスカ?煙ダシテマスシ。」
「ちょっと動くなよ」
ワシはこの子の手首を叩いた。びっくりしておびえた目の前に、ワシは手のひらを広げる。
「ほら、蚊が喰いそうだったからの。まだ吸ってないのぅ」
ワシの手のひらの上の、小さな黒と白の縞模様の残骸を見て、
「オウ、もすきーとデスネ。」
「そうか、蚊をモスキートというのか。ん?さっきモスキートがどうとか。」
「ソウデス。カトリヲ見ニ行ッタノデス。」
「蚊をやっつけるシステムって、蚊取り線香のことか。」
「カトリセンコウ?センコウって何デスカ?」
ワシは蚊遣り豚の後ろから、蚊取り線香を取り出した。
「これが、蚊取り線香じゃよ。ここは熱いから触らない。」
なにやらごそごそとカバンから取り出しているな。
「アー、ナントナク似テイマスネ」
彼女が持っているのは、歪んだ緑の渦巻きの絵。
「カトリッテ何とF吉ニ聞イタラ、説明シテクレタンデスケド良クワカラナクテ。」
「その絵じゃねぇ。」
「はいてく版ガアルカラッテ、家ニ行ッタンデスケド」
「ん?けど?」
「ボタンヲ押ストしゅっトみすとガ出テオシマイデシタ。」
「蚊取り線香を見せてくれたわけじゃないんじゃな。」
「ソウデス。はいてく版ジャナイ、昔ノハナイノ?ト聞イタノデスガ、火ヲ使ウカラ無イト。」
「その絵は?」
「無イカラ、絵デ説明シテクレタノデスガ、ヨクワカリマセン。ソノウチF吉ノ彼女ガ来テ騒ガシクナッタノデ帰ッテ来キマシタ。」
ワシは、そのへたくそな絵を見ながら尋ねた。
「どんな説明だったのかね。」
「植物デデキテイル」
「これは、除虫菊という菊が材料なのじゃ。良く知っておったな。」
「緑ト赤デ、アブナイ」
「ここが緑でここが赤か。赤い所は熱いから触らないように。熱い所の手前のこの部分から、蚊をやっつける成分が出てるのじゃな。」
「フタツデ一組ダケド、一ツヅツ使ウ」
「お、それも知っておるのか。」
ワシは、足元の缶を持ち上げた。缶を開けると、蚊取り線香が詰まっている。
「一つ取り出してごらん」
彼女は缶から蚊取り線香を取り出した。
「ソッチトナンダカ違イマスネ」
ワシは真ん中から二つに分けて見せた。
「オオ、スバラシイデスネ」
二つに分けるのは、今でも楽しいものだのぅ。
「ここに火を点けて、炎を消すとこうなる。このグルグルでだいたい一晩ついておる。」
「コレ効ノデスカ?」
「良くわからんが、蚊帳と蚊取り線香があれば、まあ蚊に刺されないかな。時折部屋の中では蚊が死んでおるしのう。ここで点けていても難しそうじゃがな。」
「ココ涼シイデスネ。麦茶モオイシイデス。」
「夕方に風の通るところに、打ち水をして涼むのが日本流じゃの。今日は夕立があって、打ち水はいらなんだが。」
「ア、虹デス、アソコニ」
見上げると、東の空に虹が架かっておる。西の空は真っ赤に染まっておる。
「おお、満艦飾。明日は良い日になりそうじゃの。」
「じいちゃん何やってんの。お客さん来てるよ。」
振り向くと孫のH志がおる。
「わかった、珍しいのぅ。戻ることにするかの」
「じいちゃん、オレ送ってくるから。」
孫は彼女と手を繋いでおる。
「アリガトウゴザイマシタ。麦茶モゴチソウサマデシタ。マタ来マス。」
と金髪を振り、お辞儀をして去っていった。
ええのう、若いもんは。
ここまで書いてはてなを見ると、あら問題が消えてます。
なんだかなぁ。ネタバレしないでクイズに回答する方法がありませんねぇ。オプションで遅延公開できないのでしょうか。
とりあえず、お送りします。せっかく書いたので。
同じ問題を出題される場合には、また別の回答を用意しようと思います。
表題の話
「電力の夏」→電力→テンション→緊張→金鳥→「金鳥の夏、日本の夏」
もう一問は全然解りません。頭グルグル中です。こちらは楽しみに取っておきます。
では。いつも、面白く興味深い出題をありがとうございます。これに懲りず、お互いクイズの方向性を探っていきましょう。よろしくお願い致します。
id:takejin様、ありがとうございます。もちろん大正解です。いつもすごいですね。
ソノウチF吉ノ彼女ガ来テ騒ガシクナッタノデ帰ッテ来キマシタ。
は何度も読んでしまいました。情景が浮かんできて楽しいです。
ひさしぶりに謎解き質問をしてみました。 http://q.hatena.ne.jp/1314532598
【謎解き・メタ探偵・ピザとコーヒーとクーラー】
D菜「Sさん、メタ探偵小説、気に入ったって。新しいの書いてくれない?」
B美は頷くと小説を書き、D菜に示した。
私はみすぼらしい部屋で目覚めた。
「ここは?」
「あなたはメタ探偵です」
「え?」
「私は助手です。それでは殺人事件の説明を。X氏とY氏は2人ともプログラマーで、2人とも犯行時刻の深夜前後は、自宅でずっとプログラミングに熱中していた、と主張しています。犯人はどちらですか?」
「はあ?」
「メタ探偵は、これで犯人を当てられる、と聞いております」
私は頭を抱えた・・・わかるわけない!
助手は続けた。
「冷蔵庫に夜食用のピザがあります。温めますか?」
私は頷いた。助手はさらに続けた。
「コーヒーもいかがでしょう?」
「頼む」
助手は電気ケトルに水を入れ、温めはじめた。
私は何気なく尋ねた。
「容疑者たちの使ってたパソコンは?」
「X氏はノートパソコン、Y氏はデスクトップパソコンです」
私はピザとコーヒーを待ちながら悩んだ。
さっぱり、わからない・・・。
しかしこの部屋はむし暑い。私はおもわず呟いた。
「こんなに暑いと頭も働かないな」
助手は言った。
「クーラーをお付けいたします」
リモコンに手を伸ばす助手を制して、私は笑った。
ようやく犯人がわかったのだ。
[1] 回答はlionfanに、1ポイントメールで送ってください。以下のURLから送れます。 https://www.hatena.ne.jp/sendpoint?name=lionfan
[2] 1ポイントメールしたいがポイントを持っていない、という人は、コメント欄にid名とともに、ポイントがない旨を書いていただければ、5ポイント差し上げます。それで回答を送ってください。
[3] 締切は9/3(土) 20:00以降です。締切後に、皆さんから送っていただいた文章を、基本的にはそのまま(あきらかな誤植は修正します)lionfanの返答欄にコピペして示し、その後、コメントを付けます。
[4] メタ探偵小説とは、小説中に登場する探偵が、自分は小説の中にいる、ということを理解しているような小説です。具体的には探偵がある事件を「記述はすべて真実である」「物語のお約束に従う」「伏線をきっちり回収する」「解決に必要ない情報は描写されない」という知識をつかいまくって、非常に限定された情報から、半ば強引に犯人を断定するような探偵小説です。
[5] 過去問については、【謎解き・メタ探偵・幕の内弁当とハンバーガー】を読んでください。http://q.hatena.ne.jp/1194105814
[6] 小説風回答歓迎です!!
D菜がB美のところにやってきた。
D菜「授業中にF吉をこっそり見てたんだけど、F吉ったら、授業もそっちのけでノートに何か書いててさ、じーっと見つめて、残念そうに溜息をついて、そのノートの切れ端をそっとゴミ箱に捨ててたの。F吉が帰った後で、そのノートの切れ端をこっそり拾ったんだけど、わけがわからなくって。B美はわかる?」
B美はD菜からしわくちゃのノートの切れ端を受け取った。そこには、次のような単語が書かれていた。
コンタクトレンズ
洗顔
ドライヤー
「私」
卒業
文転
ブリーチ
B美はうなずくと、メモに書き足した。
快癒
歯列矯正
標準語
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D菜「授業中にF吉をこっそり見てたんだけど、F吉ったら、授業もそっちのけでノートに何か書いててさ、じーっと見つめて、残念そうに溜息をついて、そのノートの切れ端をそっとゴミ箱に捨ててたの。F吉が帰った後で、そのノートの切れ端をこっそり拾ったんだけど、わけがわからなくって。B美はわかる?」
B美はD菜からしわくちゃのノートの切れ端を受け取った。そこには、次のような単語が書かれていた。
コンタクトレンズ
洗顔
ドライヤー
「私」
卒業
文転
ブリーチ
B美はうなずくと、メモに書き足した。
快癒
歯列矯正
標準語
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以前の記事で、「たった4コマなのに、すごく良いミステリーになっている4コマ・マンガを、自分は長年、探している」と言いました。




そうしたら、そのダイアリーのコメントに _ 様から、「常盤 雅幸(ときわ まさゆき)の作品ではないか?」というアドバイスがありました。ありがとうございます!!
今日、国立国会図書館に行って調べたのですが、常盤 雅幸「寸前爆発」の第12話「眼力」でした。


自分の記憶とはぜんぜん違いました・・・。
[1] 4コマではなく8コマだった
[2] 聞き手の男性は2人だった
[3] 愛人が飼っていたのは犬ではなく猫だった
[4] 本物のほうが、もうすこし詳しい推理をしている
他のマンガも、人間の悪意を、非常にうまく取り扱っている作品が多かったです!!
大ファンになってしまいましたが、残念ながらマンガの作品集はいまのところ「寸前爆発」(2005年)以外には、「真ッ赤な東京」(2001年)しかなさそうです。
マンガ編集者よ、なにをぼやぼやしておるのだ。さっさと常盤雅幸先生にマンガを描かせなさい。一生、ついていきますぜ!






※注 後に「寸前爆発」というマンガの第12話「眼力」だったとわかります。
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