日本の縦割り行政の弊害が、環境対策推進のブレーキとなってしまうのか
レジ袋を有料化へ 07年度にも環境省
レジ袋有料化、経済産業省が1枚5〜10円で検討

霞ヶ関のお役人さん達は、本気で環境対策にと取り組む気があるのか疑問です。この2つの記事は「レジ袋を有料化」にするという内容です。しかし一方は環境省、もう一方は経済産業省の発表と微妙に異なります。当然その内容も異なります。

環境省は「次期通常国会に提出する容器包装リサイクル法改正案に有料化の制度を盛り込む」と法改正ありきで、消費者にコストを押し付けようとしています。一方経済産業省は「削減目標を決めて国が指導・勧告したり、業界団体と自主協定を結んだりするなどの具体案を今後協議する」とあくまでも業界団体と協議の上具体策を示すとしている。

さてどちらの省がイニシアチブを取るのでしょうか。業界団体を悪く言う訳ではないのですが、どうも新しい制度が出来るとそれを悪用したがりますね。BSEの時の牛に偽装問題は記憶に新しい気がします。かといって法律で押し付けようとしても、結局何らかの逃げ道が見つかって損をするのは消費者ばかりと言うコトも時々あります。

我々消費者はどっちでも良いです。いい仕組みを作ってもらうのであれば、どっちの省がイニシアチブをとっても構いません。一番良いと思うのは、ある程度の指針を霞ヶ関で決めた後その運営をNPOに委託するコトではないでしょうか。利益を追求できない霞ヶ関と、利益を追求する業界団体の中間に位置するNPOこそ適任だと思います。ガッカリさせないでね。


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